2019/03/29 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にジードさんが現れました。
ジード > 「暖かくなってきたとはいえ、まだまだこの暖かさがが体に染み渡るな」

どこか惚けたような気が抜けた声が岩風呂に響いく。
商品の仕入れの帰りに近くに立ち寄ったので風呂だけでもと入りに来たものの、
一度風呂に入ってすぐに宿泊の手続きを終えたのがつい先程。部屋でくつろいで
従業員にこっそりあまり人のいない時間を教えてもらって狙い通り、ほとんど独り占めの状況で
湯船に体を浸して弛緩したように息を吐き出し肩を揉む。
全身がほぐれていくような感覚に自然と上機嫌になるのも無理なからぬこと。

「どうせなら店でも構えるかなあ。貧民地区だと色々危ないんだが。」

露天商などという身の上をやっているのはそれが少なからず関係している。
押し入りなどよくある話で、そういう意味では身一つの方が気楽ではあった。

ジード > 「金銭的な問題はないけど、それに見合った価値を見いだせるか、だね」

先のことをなんとなしに頭に浮かべるものの考えがまとまらない。
ハァッと熱っぽい吐息を吐き出すに任せてゆっくりと目を閉じ。

「このまま寝たら流石にのぼせそうだね」

ジード > 「――よし。そろそろ上がろう。
 明日の準備もそろそろ始めないとね。
 もう少し薬の材料は手に入りやすくしないとなあ」

小さな愚痴を漏らしながら立ち上がると体をほぐしながら風呂場を後にしていく。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からジードさんが去りました。