2019/03/20 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にジードさんが現れました。
ジード > 「はぁ、生き返る…」

どこか惚けたような気が抜けた声が岩風呂に響いく。
商品の仕入れの帰りに近くに立ち寄ったので風呂だけでもと入りに来たものの、
一度風呂に入ってすぐに宿泊の手続きを終えたのがつい先程。部屋でくつろいで
従業員にこっそりあまり人のいない時間を教えてもらって狙い通り、ほとんど独り占めの状況で
湯船に体を浸して弛緩したように息を吐き出し肩を揉む。
全身がほぐれていくような感覚に自然と上機嫌になるのも無理なからぬことではある。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にヴィオラさんが現れました。
ヴィオラ > 「まるで死んでいたかのような物言いだな」

側で湯に浸かっていた女がその呟きに変な顔をする。
それがお決まりの台詞であることなど知りもせぬ顔。

「しかしまあ、言いたくなる気持ちは、わからんでもない」

はぁ、生き返る。真似をして言えば気が抜けるような心地に納得して頷いた。
腕に湯をかけてするりと撫でながら、肌の調子を確かめつつ。
それが今にも消えてしまうかもと恐れるように入念に。

ジード > 「死にそうになるくらいはよくある話だけどね。
 ま、とりあえずこうやって過ごすのも悪くはないだろう?」

クスクスと声を上げて笑いながら相手を見て肩をすくめる。
そのまま、軽く抱き寄せてみせようと手を伸ばし。

ヴィオラ > 「ああ……よくある話だな」

大抵の事では死にはしないが、女とて床の上でならそういう気分を味わったこともあった。
思わず苦い顔をしながら、気付けば肩を抱かれている。

「フフ、そうだな。悪くない。湯浴みは好きだ。
 ただ少しのぼせやすい……あまり長湯はさせてくれるなよ?」

二の腕を撫でていた手で、するりと男の顎を撫でる。
特に深い意味はなかった。本当にのぼせやすいのである。

ジード > 「まあ、言っても栓のないことだけどね。
 ――それなら、そろそろ上がるかい?」

相手の様子を見て意地悪く笑いながら、
背中を撫でて項に口付けを落とす。
部屋はとってあるのだ、別に上がった所で特に問題はない。

ヴィオラ > 「んふ?」

背中を撫でられれば、笑って首を傾げながら口付けを受けた。
さぱりと湯を割って立ち上がり、頭の後ろで纏めていた髪を解く。

「上がる」

短く言い、男を待つ。

ジード > 「おや、即決。―それじゃ行こうか」

相手の言葉に思わず声を上げて笑いながらも、
立ち上がればソレに連れ立つように歩き始めて宿の中へと消えていくことになるだろう。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からヴィオラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からジードさんが去りました。