2019/03/16 のログ
リス > 「―――ん。」

 軽くあくびをこぼす。
 お風呂の中でちょっとばかり眠くなってしまった、暖かいのがいけないのであろう。
 目を軽くこすりながら周囲を見てみるが―――やはり誰の気配もないのだ。
 うーん、と軽く苦笑をこぼす。
 今日はやっぱり無理なのかしらねぇ、とジャぶり、ジャぶり、と己の体に掛け湯をする。
 とはいえ、家に戻っても嫁達は両方とも仕事でいないし。
 ひとり寂しく、というのは一番苦手なのである。

「どうしようかなぁ。」

 そろそろ上がったほうがいいのだろうか。
 もう少しだけ待とうか。

 うーん、と少女は悩み始めるのだ。

リス > 「うん」

 もう少しだけ待ってみようかしら、と思う事にする。
 とはいえ、眠気もそろそろ来ているし、食事もしたい、仕事して、こちらに来たから食事もまだだった。
 だから。

 もう少しだけ待って、誰も来なかったら、食事をするためにここを出て帰ろう。
 少女はそう決める。

「まあ、残念といえば残念。ね。」

 かるくあふ、とあくびをこぼしてから、お湯の中でもう一度伸びをしてみた。

リス > 「……ん。」

 やはり、今日はダメだったようだ。
 こんな時間まで誰も来ないとなると、そうなのだろう。
 これ以上はちょっと辛くなってくるし、と息を吐き出して少女は立ち上がる。
 ギンギンにそそり立つ肉棒。

「――――後でなんとかしないと、ね。」

 とは言っても、娼館というのは趣味ではないし、家に戻って慰めるぐらいか。
 あーあ、とため息をつきながら少女は、温泉を出て、脱衣所で体の水気を拭い、服を着て。


 そして、受付で洗う為の道具を返して、帰っていくのだった――――

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にカインさんが現れました。
カイン > 「ふぅ。生き返る、仕事で遠出した後はなお身に染みるな」

宿の一つにあるに設えられた露天風呂、
大きな湯船の中に1人身を浸して心底しみじみと言った調子の声を出す男。
ここ数日野宿の仕事をしていただけに、体が温まっていく感覚が心地よい。
血糊や垢を落とし終わった直後のふろとなれば格別だ。

「護衛は楽でいいんだが、変なところで襲われると処理がな。
 いつでも温泉に入れるような場所ならいいんだが」

そんな場所はこの湯の線源である山脈の方でもそうそうあるものではない。
小さくないものねだりをぼやきながら、
大きく吐息を吐きつつ湯船に浮かべた盆にのせた酒のコップを一口煽る。

「あー…温泉で酒は格別だなあ」

上機嫌に声を漏らしながらゆっくりと目を細め。

カイン > 「あんまり体には良くないという話なんだが、
 だあからと言ってやめられるもんでもないからな。
 …ま、こう言うときばかりは体が頑丈なことに感謝しないとな」

くつくつと喉を鳴らしがてらコップの中の酒を全て空にし、
次の酒を注ぎこむ。なみなみと琥珀色の液体がコップの8割ほどを占めたのを横目に、
空を見上げて肩を揺らしながら目を細める。

「単純に温泉って話なら九頭龍山脈にもあるが、
 わざわざそこまで酒を持って行けるかっていうと別だから困ったもんだ」

流石に襲われる危険のある場所でほろ酔いになる気はあまりない。
だからこそ安全な状況でのめるこの場所に感謝しながら一口酒を煽り。