2019/02/14 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にジードさんが現れました。
ジード > 「んー…寒くなってきたせいで、尚の事この熱が体に染み渡るな」

どこか惚けたような気が抜けた声が岩風呂に響いく。
商品の仕入れの帰りに近くに立ち寄ったので風呂だけでもと入りに来たものの、
一度風呂に入ってすぐに宿泊の手続きを終えたのがつい先程。部屋でくつろいで
従業員にこっそりあまり人のいない時間を教えてもらって狙い通り、ほとんど独り占めの状況で
湯船に体を浸して弛緩したように息を吐き出し肩を揉む。
全身がほぐれていくような感覚に自然と上機嫌になるのも無理なからぬこと。

「どうせなら店でも構えるかなあ。貧民地区だと色々危ないんだが。」

露天商などという身の上をやっているのはそれが少なからず関係している。
押し入りなどよくある話で、そういう意味では身一つの方が気楽ではあった。

ジード > 「金銭的な問題はないけど、それに見合った価値を見いだせるか、だね」

先のことをなんとなしに頭に浮かべるものの考えがまとまらない。
ハァッと熱っぽい吐息を吐き出すに任せてゆっくりと目を閉じ。

「このまま寝たら流石にのぼせそうだね。

ジード > 「結局の所居を構えてやった所で客足が入らなきゃなあ。
 何せ貧民地区の片隅なんて、新しい客が入ってくる要素なんてどこにもないのが困りものだ」

かと言って大々的な宣伝をできるような場所でもない。
そんな事をして騎士団にでも目をつけられたらコトである。
お湯のお陰で一時は緩んだ表情を若干険しくしながらゆっくり息を吐き。

「隠れ家を増やすのとはわけが違うから難しい」

ジード > 「ん、倒れる前に風呂からあがろうか。このまま体調崩したら笑い話だよ」

眠り込んだが最後目が覚めないまであり得そうな心地に体に鞭打って立ち上がる。
のぼせないうちにと脱衣所の方向へと足を向けるのだった。
最後に一つ強めに吹いた風にくしゃみが漏れたとか。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からジードさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にカリノナさんが現れました。
カリノナ > 白濁した湯の中、肩まで浸かっているのは色の抜けた髪を短く切った女の姿。
背中には戦闘でついたと思われる古傷を残し、胸を中心とした、腕や腹などの広い部分には引き攣れ、ケロイド状になった火傷跡が残る。
そんな体中に傷痕を残す彼女が今気にかけているのは、足首にある大きな痣だ。
湯で温まった患部を擦るようにしながらゆっくりと撫でる。そして、色々な角度に曲げて違和感がないかと確認して。

「ふむ…問題はないようだ」

カリノナ > 先日の戯れで受けた傷らしい傷はこれくらいだ。打ち身なので昨日は流石に痛みを感じたものの、今日になってしまえば内出血はしていても動きには支障がない程度には収まっている。
これくらいなら、火傷跡のほうがよほど痛そうに見えるほどだが、こちらは見た目よりも、以前と同じ動きが出来るように、と其方を優先した治療だった。
その代わり、痕が消えないと言われてしまったが。

「まあ其方も問題はあるまいよ。思っていた以上に皆、寛容なようだからなぁ」

今まで傷跡を見て心配するような事を言われた事はあっても、その醜さを指摘された記憶はない。お世辞にも、良い見目とは言えないはずだが…どうやら、気にしない人種が多いらしい。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にダグラスさんが現れました。
ダグラス > タナール砦での傭兵業を終えた帰り。
久しぶりに風呂でもつかろうと部下を先に返して水浴び場に立ち寄り。
いつものように肩に手ぬぐいをかけた格好で浴室に入ってくれば先客の姿を見て眉を上げ。

「ほぉ、美人が先に入っているとは。
 たまには立ち寄ってみるもんだな」

軽い調子で声をかけながら、少し距離を開けた場所から湯につなり。
浴槽の縁に背中を預けて先客の女性に視線を送り。

「ねぇちゃん背中の傷といい、その火傷後といい結構な修羅場くぐってきてんな」

カリノナ > 「おや、世辞でも嬉しい事を言ってくれる」

ははは、と笑って男の姿を見上げよう。既に体も髪も洗い、湯舟に浸かっているこちら側。隠そうともしていない男の股間は勿論、その肉付きや骨格など余すことなく目に入る事になる。
並んで湯に浸かりながらの言葉には、いやいや、と笑いながら首を横へと振って。

「それがな、さっぱり覚えておらぬ。気が付いた時には治療院のベッドの上でなぁ」

運が良かったと言われたくらいだから、その時の傷は深かったのだろう。だが、どこで誰につけられたものかは全く解らない。だから、武勇伝も語りようがないのだ。
それに、と改めて横に座った男へと視線を向けて

「其方もなかなかに面白そうな御仁よ。かなりの腕と見たが、如何か?」

ダグラス > 「ほぉ、それは難儀な話だな」

この国にはいろんな過去を持った人間も多い。
過去を忘れた人間が一人二人くらいいるだろうとさほど気にした様子を見せず。
自分のことを聞かれれば鍛えられた太い腕を持ち上げて見せつけ。

「何、大したことは無い。
 ただの海賊、お尋ね者だ」

カリノナ > 「取り立てて困る事と言えば、年が解らぬことくらいだが。鯖を読むには便利でな」

取り合えず25と言う事にしているが、本来これより上なのか下なのかもわからない。冗談交じりに困っていない事を告げてから、盛り上がる二の腕の筋肉。そして腕全体に着いた肉のバランスを見やる。
ふむ、と考え込むようにして…左手は癖のように、湯舟の床を弾くようにして指を遊ばせる。

「お尋ね者…と言う事は、斬っても良いという事か?」

冗談めかして問う顔は愉し気に。勿論、はいどうぞと言うはずもないのだが。そこはそれ、強そうな相手を見ると、どうしても斬ってみたくなるのだから仕方がない。

ダグラス > 「そうだな、構わんな」

初対面ながら物騒なことを言い放つ相手にさも当然かのように頷いて肩をすくめ。
上げた腕を浴槽の縁の上に置いて半身を相手に向け。

「海賊が切れらるのをビビっててやってられるか?
 その分勝ったら貰えるものは貰うがな」

職業がらいつ襲われてもいい覚悟はできている。
そういいながら相手の身体をまじまじと眺め。

カリノナ > 「そうかそうか。なら、斬りあおうか?」

子供が遊びに誘うような顔をしながら誘いをかける。頷けば、今すぐに初めそうな気配すらある。斬るというより、まず獲物を取りに行く為の駆け引きから入ることになりそうだが。

「解りやすい賊の道理よな。とはいえ私にあるのは生活費以外は、腰の二本。あとは体だけだが?」

さて、海賊として目利きも出来るだろう男の眼鏡に適うかどうか。
体のあちこちに古傷が残る女の体は、決して美しいとは言えない。特に体前面を覆う火傷跡が酷く目を覆いたくなるだろうものだ。
ただし、刀を使うだけあって体そのものはしっかりと鍛えられ、筋肉もそれなりについている。それが、女としては、胸や尻の形の良さや、足の線の美しさ等に繋がるのだから、単純なシルエットでいうのであれば、均整のとれた美しさと言う事が出来るだろう。

ダグラス > 「いいだろう、受けてたとう」

相手の言葉に楽しそうな笑みをつられるように浮かべ。
湯船から立ち上がれば実にゆったりとした動きで武器を取りに行く。
相手が並んで取りに行くならそれを妨害するようなことはせず。

「武器もはした金も興味はねぇ。
 だが、俺は強い女に俺の子供を孕ませるのがすきでな」

裸に手斧と盾を装備すれば再び浴室へ。
表に出れば警備に止められかねないが、ここなら多少何が起こっても店に金を掴ませれば黙っているだろう。
足場を確認するように床を踏みしめ相手を待ち。

カリノナ > 「賊と言う割りに潔い」

あっさりと受ける様子にわずかな驚きを。けれどそれはすぐに疼きへと変わる。
場所を変えるかと思えば、意外にも武器を取った後も浴室へと戻っていく様子。僅かに迷って愛用の打刀だけを手に戻り

「負ければ子を孕めと?こう言ってはなんだが、最近そういう事が多くてな。孕んでもお前の子とは限らぬが?」

妊娠初期は特に自覚症状なんてものはない。自分の子種とどう判断するのかと首を傾げ問いかけて。

「それにしても…いや、記憶はないんだが。それでも風呂で斬りあうのは初めてだぞ」

足元を確かめるようにしながら、鞘を左手に持ち、右手を柄に。居合のような構えを見せながら、一気に足を滑らせ間合いを詰めながらの、抜き打ちで腹への一閃を狙おうか。

ダグラス > 「関係ねぇ、違いそうだったらまた倒して抱けばいいだけだ」

相手の問いかけに対しては実にシンプルな回答を返し。

「俺だって風呂場なんてのは初めてだ。
 だがここの方が邪魔も入らねぇし、何より血だのなんだのもすぐに洗えていいだろ」

相手の武器を見ればその特徴を理解し。
確か東から流れてきた切れ味優先の武器だったかと作戦を考え。
相手が素早い踏み込みで間合いを詰めてくればそれに対応するように半身を切り。
放った一閃に対しては打刀でも切れにくい刃の根元へ金属で補強された盾の縁をぶち当てて勢いを殺し。
上手くいけばそのまま体重をかけて相手を跳ね返し、隙ができれば上段から勢いよく斧を振り下ろし。

カリノナ > 「ふむ…孕ませるという割りに、その後の自由は保障するか。やはり其方、賊らしくはないな」

それとも、男なりの筋の通し方と見るべきか。まあ、どちらでもいい。折角面白そうな相手が目の前にいるのだから、斬る事だけを考えて。

「湯は売るほど沸いている、というわけか」

その分いつもよりも足元は滑りやすく、湯気もあるので柄の握りも変わってくる。己が得手である、素早い踏み込みからの一刀を完全に見切って動く様子には、わずかに目を見開くも、楽しそうに口元が弧を描いて。
そのまま盾越しにかけられる体重。自分からも後ろへと跳ぶようにして距離を開けば、斧の振り下ろしを回避する。勢いに巻き込まれた髪が数本、宙を舞って

「腕を見た時にも思ったが、随分と剛力な事だ。
 こちらも、片手間では申し訳がないな?」

告げて左の鞘をその場に落とし、刀を両手に構えなおす。柄を肩の高さにあげて構える独特の姿勢で相手を待ち

ダグラス > 「捕まえて好き勝手犯す相手ならいつでも手に入るからな」

それこそ冒険者崩れなどを手に入れればちょっと身体のしまった女などいくらでも抱けるというもの。
実際、何人か情婦として抱いたうえで孕ませても自由に暮らさせている相手もいるのだ。
変わり者と言われてもそこは趣味の領域といったところか。

「聞いたことがあるぜ、確か八相の構えだったか」

相手の構えを見ればかつて出会ったことのある剣士から聞いた話を思い出し。
目を見れば今度はこちらから仕掛けるべく床を強く蹴って飛び出す。
海賊として滑りのある甲板で動くことは慣れているため隙もなく相手の射程に飛び込んだ瞬間。
盾で相手の剣筋をふさぎながら斧を至近距離からぶん投げて。
相手が斧をはじけばそのまま床に押し倒すだろう。

カリノナ > 「なるほど。いろんな女を食ったほうがいい、というわけか」

納得した、と小さく笑う。確かにこの街ならそこそこに鍛えた女など沢山いるだろうし、望めばそういう奴隷だって買うことも出来る。獣人の女と人間の女、抱き心地に差があるのかは知らないが。

「さて、名は知らぬ。覚えておらぬからな」

そう、記憶はない。自然と取ってしまうこの構えだって元はどこかで習ったはずだが、いつ誰に教わったのかは覚えていない。
だからこそ、剣術の八双の構えとは微妙に違う事を指摘は出来なかった。こちらの構えは、八双のそれよりもより歪。見る人が見れば、蜻蛉の構えと答えるだろうその構えで、相手の踏み込みに合わせて床を滑るようにして間合いを詰め、そのまま右手のみで高速の振り下ろしを。
その速度は、持っていたのが木刀であったなら、空気との摩擦で焦げ付くほどの速さ。その軌道の先に何があろうと斬る、その覚悟で盾をそのまま両断しよう。条件が重なれば斬鉄すら可能とする技の一端を見せて。

「――――っぎぁ?!!」

盾を切断した代償。至近距離から投げられた斧は回避することが出来なかった。
最初から狙ってやったからこそ、体内で気を練り防御に回す事はしたものの、そもそもが全裸である。斧の重さも相まってざくり、と大きく切り傷を残すことは疑いない。それでも楽し気に笑ってみせて

「まずは、分け…ということで構わぬか?刀が錆びてしまうから、あまりここに長居はしたくないのだが?」

ひとまずじゃれあいは仕舞い。後は傷を治すなり、男の要望通り孕むまで交わるなりしようかと誘いをかける

ダグラス > 「ぐぅ!」

相手の剣筋が盾に食い込んだ瞬間、このまま突っ込めば腕が飛ぶと判断し。
素早く身を捩って力を受け流すが、そのまま盾は斜めに切り裂かれ。
木製とはいえ金属で補強してある盾が真っ二つに切られたことに驚きながらも体制を整えて相手を見て。

「そうだな。俺も盾なしでこれ以上その一撃は受けたくない。
 泊まるつもりで部屋を取ってある、ひとまずそこへ行こう」

受け流したとはいえ、風圧で皮膚が切り裂かれたのか盾を持っていた手から血を流し。
まずは場所を変えて治療をし、その後でどうするか考えようと相手とともにその場を後にするだろう。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からカリノナさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からダグラスさんが去りました。