2019/01/31 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」に紅月さんが現れました。
■紅月 > 「……お風呂が、女湯になってる。
…えっ、えっ?本当に?
見間違いじゃないよね…女湯……うん、女湯だ」
二度で飽き足らず三度四度…暖簾や札を確認しては目を擦ってみたり、じっと見詰めてみたり。
浴場へ進む前にも一度確認してみたり。
然もありなん、この娘…何故かこの九頭龍の湯屋に来る度に混浴か、通る時に女と書いてあったはずが使う時には混浴になっている等、どうも"女湯"に縁が無く。
「……う、わぁ…貸切りだぁ」
更には偶然、温泉に一人…試しに頬をつねってみるが、ちゃんと痛い辺り夢幻ではないらしい。
珍しい事もあるものだ、と、頬を掻く。
不意にひゅるりと風が裸身を撫で、ふるりと身を震わせた。
呆けている場合ではなかったと洗い場に行けば髪や体を浄め…いそいそと、温泉へ向かう。
「…ふ、ぁ……気持ちいい………極楽ぅー…」
爪先からゆっくりと浸かり、息を吐いて…のびのびと腕を前にのばせば、蕩けるように目を細めて。
■紅月 > 肩に湯をかけてみたり、パシャリと顔を濯いでみたり…パチャパチャと意味もなく水面を叩いて遊んでみたり。
こんなにもゆっくり、広々と、何を気にするでもなく人里の湯に浸かれるのも久々で。
「…そういや昔、泳いで兄上に怒られたっけな」
ついつい、ちょびっとだけ…悪戯心が。
「ぷあっ! …ふふっ、絶景」
髪を解いてつるりと尻を滑らせれば潜り、ぷかり、と…さすがに泳ぎはしないが、ただただ力を抜いて浮いてみる。
雪のちらつき始めた空を見上げて笑みを溢せば、目を閉じて。
そうすればそこは、水音だけが支配する安らぎの世界。
…バチが当たったか何なのか、案の定外の表示が『混浴』に変わっている事に気付かぬままに。
今はまだ、のんびりと揺蕩う。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエルディアさんが現れました。
■エルディア > 洗い場からぺたぺたと軽い足音で小さな姿が現れた。
膝裏まである銀糸の髪はお湯に濡れてつやつやと煌めいており
立ち上る湯気も相まっていつも以上に真っ白い印象が際立つ。
お風呂場という事もありノーガードであり最低限覆うべき手拭いは
端を小さな手で握られており、その大半が地面を擦っている。
傍目で見れば完全にお風呂に保護者と一緒に入りに来ているようじょ(おねむ)。
「んー」
その少女は風呂場で浮かぶ先人の姿にゆっくりと目を瞬かせる。
僅かに数秒斜めに固まった後何かを納得したかのように小さく頷くと
ぬぼーっと夢現のような表情でふらふらと風呂場の一画に積まれた桶へ近づき、
その内の手に馴染みそうな一つを拾い上げる。
軽く振り重さが手に馴染むことを確かめると、
ほど良く使い込まれたそれを緩ーく振りかぶり
「……そぉーぃ」
腕だけで無造作にぶん投げた。
緩い表情やモーションとは裏腹に桶は鋭く回転しながらまっすぐに飛んでいく。
狙いは浮かんでいる人物のおでこ。