2019/01/12 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 今日は殊更に冷える。雪が、ほんのちらりと見えた瞬間もあった。
――で、そういう日だからこそ、お風呂がいいんだ。
大きな大きな露天風呂、たっぷりと湯気が上がる混浴風呂だ。
他に人もいない中で、ざぶん、と巨躯の男が湯に浸かっていた。

「あー………やばい、溶けるこれ。」

ふへーって相変わらず口元をだらんと緩めて、頭にタオルを乗っけてその温さを味わってた。
男の傍には湯に浮かぶ桶がひとつ、どうやら、酒なとを同伴させてるようだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」に紅月さんが現れました。
紅月 > この九頭龍温泉では訳のわからない事が度々起こる。
…主に、色事方面に。
例えば入館時に女湯だった場所へ向かえば、女印の筈の暖簾全てが混浴になっていた…当然更衣室内も間仕切りがあるだけで、共用となっているらしい。
たまたま誰もいなかったから良かったものの、いつ来ても面妖な旅館だ。

「何はともあれ温泉温泉、っと♪
……ん、あれっ…もしかしてイグ兄ィ?」

引き戸を開けば温泉…と、やたらデカい背中。
タオルの下の赤毛と古傷の位置、何よりもわかりやすい独特なその気配…間違える筈もない。
引き戸を閉めれば、手拭いで前を隠したまま軽く手を振る。

イグナス > 「あぁ、…オウ?」

はて、と首を傾げた。聞き覚えのある声、最近ではあまりないが。
でもこのなつっこい声と呼び方は覚えている。ついと視線をそちらにやった。
湯気が、ちょっと邪魔だが。でもすぐに、その姿は判別できる。
口元を笑みに、ゆる、と。
おう、と改めて片手を軽く持ち上げて。

「なんだ、久しぶりだな、紅月。
 ……元気してたンか。」

本当に本当に久々の姿に、口元がつい緩んだ。
クと口端を釣り上げて、珍しく久々に会う姿にひらひらと片手を振った

紅月 > まさかこんなところでバッタリだなんて、どれ程の確率だろうか…嬉しい偶然に思わず小走りに近付、き、たかったのだが。

「ひっさしぶりーっ!
いやぁ元気もげんk…」

何かの冗談のように無造作に転がっている石鹸、を、踏んづけて滑る足許に、咄嗟に受け身をとろうとした其処に床はなく…盛大な水柱が立ったのは言わずもがな。
荒波に揉まれる酒入り風呂桶が小舟のようにスイーっと流れてゆき、水面にプカプカと一枚の手拭いが浮いている。

「……ぷあっ! けほっげほっ…
あー、びっくりしたっ!!」

ザバッと水中から出てきたドジっ子は元気に咳き込んでいる。

イグナス > 「わあ。」

生暖かい目でそのすべての様子を見てた。
石鹸踏んずけてずっ転んで、そのままお湯の中に、じゃばーん。
大きな体だが抱きとめるとかせずに、ひょいと横に逃げた、ひどい。
で、ざばーっとすぐに出てくる姿、あまりのドジっ子感。
面白くてつい、く、く、く、と喉を震わせて、笑った。

「なァにしてンだ、お前は。
 ———いきなりそりゃ、間抜けすぎンだろ。
 ほら、怪我ァなかったか、怪我。」

紅月 > けほこほ…と小さく噎せながら、雫を滴らせて顔やら首許やらに貼り付く髪を掻き上げる。

「何って、ほらアレよアレ…新年の初笑いをお届けしようかと。
……あっヒドっ!間抜けって!
…ピンピンしてるわよ、もうっ」

なんだか愉快げな相手にプンスカ怒ったふりをしつつ冗談を重ねて返し、とりあえずは浮きっぱなしの手拭いを回収。
まさかの事故の恥ずかしさを隠すように苦笑しながら男の横に腰掛ければ、湯船の外に手拭いを絞りながら小さくボヤく。

「やーれやれ…かけ湯もマナーもヘッタクレも無いやな、これじゃ」

イグナス > 一生懸命に、これを冗談だとか、笑いのタネにしようとする彼女にクククと実際笑って。
ようやく、それも落ち着いたか、はあ、と息を吐き出せば。

「アレってドレなんだか。
 ―――ピンピンしてンなら、なにより。
 …変わらンな、お前も。」

うん、うん、こういうあんまり落ち着きのないやつだったって、再認識しつつ。
もう、いろいろとあきらめ気味の彼女、横に座る姿に視線を流しつつ

「まァ、そういうこともあらァな。
 ンむ、——で。こんなとこで会うのは珍しいな。
 …というか、会うの自体が久々か。」

紅月 > 「ヤだなぁ、早々変わんないよぅ!
…イグ兄ィも元気そうで何より」

ふふっ、と笑いながら互いの無事を喜んで。
続けて『珍しいな』なんて言われれば「確かにねぇ」なんて頷いて。

「此処にもたまーに入りに来るんだけどね…普段自宅か森にいるから、現地に温泉湧いてればソッチ使っちゃうんだ。
最近は腕折っちゃって大人しくしてたし、一昨日辺りまではシェンヤン旅行してたし…」

そういや数ヶ月休養やら留守やらだった、なんて思い返せばそのまま説明して。
はた、と、思い出したように続けて口を開くと…

「あ、言ってなかったっけ?
"平民地区と富裕地区の境の近く"に家買ったんだ~」

なんて、やっと行動拠点を定めた事を報告しようか。

イグナス > 「はあ、ふうん、なるほど。
 ………なンだ、なにかと忙しそうにしてんな。」

腕を折る、なんてのは冒険者にしてみれば日常茶飯事だ。
むしろこうして元気そうな姿を見せているのだから、問題あるまい、旅行もいったくらいだし。
特段、それについては心配せず――というより、うまくやってるんだなと納得してすらいるようで。
けど次の言葉には、はて、と首を傾げた。

「家を、買った?はあ、それもンなとこにか
 ……へえ、買うとはまた、思い切ったな。」

ぱちくりと瞬き。だいぶ、かなり驚いている様。
賃貸ならともかくとして購入、というのは。
根無し草の冒険者にとっては、それなりに大きな決断で、驚くことなのだ。

紅月 > 「忙しいのは有り難いんだけど、ねぇ…?
冒険者ってより"治癒術師"として稼いでるのがなぁ…ソッチは副業だったんだけどなぁ」

がっくり…頭を垂れてボヤく。
一文無しで路頭に迷うような末路に比べたら万々歳だが、納得いってはいないのである。

「……ん?
…あ、あぁ……買ったって言っても、すんごい破格だったのよ。
いわゆる"訳アリ物件"でね、壊せないからオーナーさん困り果ててたらしくて…『後腐れ無く手放せるなら二束三文でいい』って」

不思議そうにしている男に軽く経緯を説明してみる。
対処できる己にとってはどうという事もない、が…普通の人間にとっては致命的だったんだろうなぁ、なんて思い返してクスクス笑い。

イグナス > 「仕方ねェよ、治癒——癒しの力ってのはどこでも足りンしな。
 治癒一本の方が儲かるンじゃねえの。」

なんて、冗談交じりに。彼女自身は冒険の方を好んでいるだろうが。
尤も実際、教会だけじゃあ治癒術なんて追い付いていない実情もあるんだが。

「ほーう?
 ワケありねえ、はぁ、なるほどなァ。 
 そりゃあ、あれだ。俺らみたいなンに買われるのが一番だな。」

くっく、と楽しそうに肩を揺らして男も笑う。
その手の訳ありなんて、冒険をしていたらいくらでも出会うし。
いちいち気にしていたら何も進まないというやつだ。
――ともあれ、経緯はあって家を購入ということなら、納得したように、得したなァ、なんて笑って言った。

紅月 > 「勘弁しとくれよぅ~…森が!遺跡がっ!紅を待ってるのーっ!!
…あったまきてギルドで初級治癒魔法を教えてみたり、後釜育て始めてるんだけどさ?
なかなか育たないんだよねぇ」

ギャーギャー騒いだかと思えば、ゲンナリとした表情でイグナスの肩に勝手に寄り掛かりブチブチとボヤく…切実な問題なのか、溜め息までポロリと。

「…んふ、今ではその"ワケ"さんが立派なハウスキーパーよ。
面白がってなのか近隣のイタズラ妖精までどんどん移住してきてるのよな…ご近所さん達、かなり暮らしやすくなったんじゃないかなぁ?」

"ワケ"に関してはまさに得、である、が…現在の自宅の賑やかさを思うと、素直に喜んでいいのかどうか。
妖精術を使うには不便しないが…うぅむ。
「…ま、楽しいからいっか!」
なんて相変わらず楽天的にケラケラと笑って。

イグナス > 「ハイハイ、……後釜ねェ。
 それこそ、よほどに素養がなきゃァ年単位だろ、ンなもん。」

そんなことをしてる間にトシ食うぞ、なんて言いかけるけれど。彼女の年齢を思い出して口を噤む。
まあそのうち機会もあるだろ、なんて適当極まりない慰め文句を落とすにとどめて。

「ヘェ。そりゃあ凄いな、ずいぶん楽しそうだ。
 住むのはご遠慮願いたいトコだがな。」

己の創造と果たして、どれくらい合ってるかはわからないが。
なんだろうきっと、いろんなものが集うお化け屋敷状態なんだろう。
そういうとこは冒険者らしいなあ、なんて、楽天的な様子も含めて笑って。

「さァて、すぐで悪いがおれァもう行く。
 だいぶ入ってたからな。」

ざばん、とおっきな音を立てて湯から身を上げる。
相変わらずの体格ゆえに湯がばしゃりと軽く飛んだ。
こう、いろいろと、ごりっぱさんとか丸見えだが、タオルじゃ簡単に隠し切れないので開き直り状態。

紅月 > 「うへぇ…
そうだよなぁ、ヒトは最初からマナと繋がってる訳じゃないもんなぁ…」

己が身が魔導生物故に忘れがちだが、ヒトという生き物は特に魔法に対しての向き不向きの差が大きい。
「いざとなったら弟子とる事も考えるか…」
なんて、虚空を眺めながら本気ともつかない呟きを溢して。

「今度遊びに来れば?
…あの子達も、空気くらいは読めるみたいだから」

冗談半分、本気半分…「ご飯くらいご馳走するわよ」なんて軽く笑って。
けれど男が隣で立ち上がれば…異性の象徴というか何というか、ポロリじゃなくてモロリな感じでザバザバと上がっていく姿に思わずバッと顔を背けて。

「おっ、ぉぉおぅ…!
…あーっと、その、またどっかでご飯でもたべようねー?」

そのまま、後ろ手に手を振る。
顔が赤いのがバレそうで、振り返れぬままに。

イグナス > どうやら冒険者家業はそこまで離れがたいものらしい。
であればもう、本気で彼女が考える問題ゆえに、く、く、とまだ少し楽しそうにはしつつも、頑張れよう、と声を掛けて。

後、ふん?と軽く首を傾げる。
幽霊屋敷へのお誘いか、それも、うん、悪くない。

「おう、機会がありゃあ、行かせてもらおうかね。
 ……お前の飯か?楽しみだ、そりゃ。」

言いながら立ち上がって――いろいろと丸見え。
大丈夫かなーって思ったけどそうでもなかったみたいだ、顔をそむける様に、くっく、と小さく笑い

「ああ、そうだな。それも楽しみにしてる。
 ……足もとォ、気ぃつけてな。」

なんて最後に悪戯めいた言葉を残して、男はその場を後にしていく。
でっかい存在感、割とすぐに消えて行って――

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」から紅月さんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 「ひー!寒い寒いさむーい!!」

鍾乳石のようなクリーム色の岩肌を走る、幼い少年
背には小さな翼が一対、天使である
何時も通り、脱衣所で服を乱暴に脱ぎ散らかして、温泉へ一直線
迷わず飛び込む。危なっかしいが、じゃぼんっと水柱を立てると、すぐに顔を出して、温泉の暖かさにぶるぶるっと震えて

「はひー♪ 気持ちいいー♪」

シャルティア > チャプチャプと歩きながらの奥へと向かう
今日はずっと温泉に浸かっていよう、幸いに湯はぬるいので湯あたりものぼせも大丈夫そうだ

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 大浴場」にアルブムさんが現れました。
アルブム > 昼下がりの公衆浴場。街ではまだ大人たちが仕事に勤しむ時間であり、人影は少ない。
室内浴場から露天風呂の区画に向かう道のりの途中、厚い木の扉で区切られた個室がある。
サウナ室である。75度とやや低めの室内温度は、長く楽しむに適した設定である。
蒸気立ち込めるその室内、ひのき造りのベンチに、ひとつの小さな人影がぽつんと座っていた。

「………ふーっ、ふーっ……低い温度設定って聞きましたけど……充分熱いです……」

細い脚に橋をかけるように手ぬぐいを置き、白い肌を桜色に色めかせ、アルブムはまんじりともせず汗を流していた。
入ってすでに10分。全身から汗を滴らせ、時折ふらふらと頭を振る様は、どこか苦行めいている。
そして実際、苦行であった。《かみさま》がサウナに入れと言ったのだ、アルブムは従うしかない。

もしここに後から扉をあけて入ってくる者がいるなら、入り際にきっと強い違和感を覚えることだろう。
狭いサウナ室の中には、まるで香水でも煮詰めたかのような強い香気が満ちているのだ。
サンダルウッド(白檀)の香りであるが、あまりにも濃すぎてシロップめいた甘味を錯覚するほど。
部屋の設定ではない。アルブムの汗から放たれた香気である。

アルブム > 「……そ、そろそろ30分ぐらい経ちましたよね? ………え……まだ10分ちょい? ほんとですかぁ……」

蚊の鳴くような弱々しい声で、何かしらブツブツとつぶやいている。
見ての通り、部屋には彼ひとりだけ。常識的に見れば大変危なっかしい光景である。

「この蒸し暑さの中で30分もガマンだなんて、しかもそれが気持ちいいだなんて……。
 大人って強いんですね……ぼ、ぼくもそういう大人にならなくちゃ……ふぅ……」

額から頬へ、肩口から腕へ、汗がダラダラと垂れて溢れる。
こそばゆさに耐えかね、しきりに雫を手で払い始めるアルブム。
飛沫を辺りに散らすたびに、部屋を満たす白檀の香気は一層濃さを増す。
もっともそれはアルブムの体臭といって差し支えなく、当人としてはほとんど自覚もないのだが。

「……ごめんなさい、《かみさま》……もう少し頑張りたいですが、その、少し水を飲ませてくれませんか」

虚ろな目を中空にやりつつ、アルブムは呟く。
そして目の前で両手を合わせて器の形を作ると、その中にまるで空間から湧き出すがごとく、澄んだ水が満たされていく。
アルブムは「ありがとうございます」と一つ礼をすると、それを口に運ぶが……。

「……うぇ。生ぬるい……」

一時は露骨に顔をしかめるが、最終的には数口に分けてそれを飲み干す。脱水症状になるよりはずっとマシである。

アルブム > 「……さ、さすがにもう30分経ちましたよね? ……えっ……まだ20分前……うそぉ……」

何度目ともつかぬ問いかけに、やはり答える者はなし。ひとりで落胆し朦朧とする哀れな少年。
もう汗を拭う気力すらもわかないのか、ぐったりと壁に後頭部を預けている。

「……うう……ごめんなさい《かみさま》、さすがにそろそろしんどいです。
 せめて、せめて……横になってもいいですか? いい? ありがとうございますぅ……」

ベンチの上で背を立たせることすら億劫になったのか、そのまま倒れ込むようにコテンと横に倒れ込む少年。
気だるげに身をよじり、木製のベンチの上で仰向けの姿勢になる。
ベンチの下からも蒸気と熱気が立ち昇り、蒸し暑さは大して緩和されないが、頭の位置が下がった分は確実に楽になる。

「………ん、あ? やだ、立ってます……なんで……」

体勢を変えてアルブムは初めて気づいた。いつの間にか、股間を覆う手ぬぐいが円錐形のテントを作っていたことに。
薄布の下で、アルブムの男の子の証が力を帯びて天井に向かいそそり立っているのだ。それでも小さい皮被りだけど。
命の危険に瀕して身体が生理反応を見せたのだろうか。何かしら良くない妄想でもしてしまったのだろうか。
股間は元気でもその他の部位には力が入らない。もぞもぞと手足を蠢かし、その恥ずかしい屹立を隠そうとしばし奮闘する少年だったが。

「……うう、どうせ誰も来ないでしょうし……あと10分、このままでいいですよね……」

やがて諦め、テントの支柱を脚の間にそそり立たせたまま、ぐったりと寝そべってしまう。

アルブム > 「…………ふぅ…………ふぅ……」

仰向けに倒れ込み、虚ろに伏せた目を天井に向けたまま、荒い呼吸だけを続ける細身の少年。
指ひとつ動かせそうにないほど体力を奪われた実感があるのに、股間の屹立は納まる気配がない。
全身の血圧が上昇したことによる不可避の生理反応なのだろう。
……そして、アルブムにとっては無限とも言える最後の10分が過ぎたころ。

「……ふぅ……ん、ぁ……。じ、時間ですかぁ。ありがとうございます、《かみさま》。
 ぼく……頑張りましたよね……ぼくなりに……」

猫の鳴き声のように鼻にかかった弱々しい声で呻くと、アルブムはベンチから転がり落ちるように身をよじる。
熱中症の初期症状めいて四肢に力が入らないが、転ばないように己の支えを確かめつつ、時間を掛けて起き上がる。
やがてしっかりと立ち上がれば、重い木の扉を押し開けて酷暑空間から退出する。
ふらつく脚で、そのまま露天風呂の方へ……。

「……ふぁ、あ……っ!! す、涼しいっ……!」

雲ひとつない冬空の下に身を晒すと、思わず恍惚の歓声が漏れてしまう。
骨の芯まで染み込んだ熱気が、冬の風を浴びてスゥーッと奪われていく。凍え苦しむはずの冷気に今は快感を覚えている。
不可思議で心地よく、そしてどこか背徳的に心が躍るセンセーションに、思わず顔がほころんでしまう。
股間を布で隠すことすら忘れ、未だピンと屹立を続けるペニスさえも陽光の下に曝け出してしまった。

「こ、これが、サウナの気持ちよさですかぁ……! ぼく、わかりましたっ!
 冷えてくのに気持ちいい……身体の底の底まで力が舞い戻ってくる感覚……ステキですっ!」

青空の下、身体を大の字に広げてお日様を礼賛するがごとく、しばし立ち尽くす全裸少年であった。

アルブム > 「……ううっ、寒っ」

いかにサウナで熱気を身に溜め込んでいても、冬風の中に身を置けば数分と保たず寒気に襲われるのが自然の摂理。
伸ばしきっていた四肢を丸めるように屈め、いそいそと屋内へ戻るアルブム。
紅潮していた全身の肌もすでに雪の如き白さを取り戻している。おちんちんも硬さを失い、指先サイズに戻っている。

「あぁ、でも……いいですね。暑いとこから寒いとこにいきなり出ていく時の、身体が引き締まるような感じ。
 やみつきになりそうです。冬のうちにまた何度か入りたいですね、サウナ」

サウナ室の戸を開けて中を覗けば、木のベンチの上にはアルブムのお尻の形にくっきりと汗の跡が残っている。
サンダルウッドの香気も未だ濃厚に漂っている。後から来る人はどんな気分で使うことになるのだろう?

「………えっ? 今からまた30分コース? いやいやいや、さすがにもう体力が……。
 ……冗談ですよね、《かみさま》?」

内なる声に、思わず苦笑いを浮かべるアルブム。
首を激しく振り、その声を振り切るようにしてそそくさと洗い場に向かっていく。
なんだかんだ、王都一の大公衆浴場を満喫している少年なのであった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 大浴場」からアルブムさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 今日も、九頭龍の温泉が好きな天使は、此処にやってくる。
なめらかなグレイの岩が並ぶ天然そのまま放置の温泉
無色透明なぬるい湯がどこからか湧き出して、溢れて岩場に流れてる
そんな贅沢な天然の温泉を独り占めできる贅沢である
空からひらりっと舞い降りると、岩を蹴って温泉に飛び込む
ばしゃばしゃと顔を洗って

「ぷはー♪えへへー、気持ちいい♪」

温泉は大好き、気持ちよくて広くて、ぬるい温泉はずっと入っていられる。それに、色んなヒトと出会えて、皆いい人だから大好き

シャルティア > 今日も十二分に温まったら、温泉から出て、きれいに体を拭う
今日はどこで寝ようかな、なんて思いながら

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシャルティアさんが去りました。