2018/10/18 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にリスさんが現れました。
リス > 九頭竜の水浴び場、の女湯……その奥の方に、ひとりの少女が居た。
 一見普通の温泉宿であるこの温泉は、しかし、秘密を持っている。
 表向きには一般の温泉として、誰でも気軽に使える場所で、奥のほうには、そうではない場所がある。
 今、少女がいる女湯は、手前のそれとは色々と違うのである、温泉の効能などは特に変わりがないが、性質が違う。
 ここは、女の子同士が出会い、気が合えばそこで交わってもいい……そんな場所なのである。
 聞いた話によると、女の子を買ったり、もしくはもっと酷く捕まえて、無理やり犯したり、そんな場所もまたあるらしい。
 調教とかする場所さえあると聞いたことがある、あるが使う気はあまり起きないのだけれど。

 小市民の自分としては、こういうところで、可愛い女の子を口説いてイチャイチャしてエッチできればそれでいいわ、と思うのだ。
 まあ、いろいろな好事家がいるのだし、それラすべてを対応するとなると……とてもとても、黒くなってしまうのであろう。
 少女は温泉のお風呂に身をゆだね、ポカポカと温かいお湯で体を温めて、誰かほかの利用客―――今宵の相手を待つ事にする。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にゼナさんが現れました。
ゼナ > 「―――ついに帰ってきました……懐かしいです、ここ。」

年相応にトーンの高い、それでいて落ち着いた声音が妙に感慨深い響きとともに小さく響いた。
湯けむり越しに映し出されるシルエットは、むっちりとした肉感的で男好きのするであろう立ち姿。

たわわな乳肉を拉げさせた前腕が、白タオルで隠す裸身は小麦色。
短い髪は黄金の稲穂の輝きを散らし、その前髪の下から周囲に巡らす双眸は涼やかなに澄んだ蒼空の色彩。

ひたひたと素足の足音も控えめな歩調が、不意にピタリと立ち止まる。
先程まで懐かしげにあちこちに向けられていた蒼瞳が、今は湯船に身を浸した真白な裸身にまっすぐ向けられていた。

「―――――…う、うそ……リ、ス……………?」

大きく見開かれた蒼の双眸が驚きに揺れ―――じわぁ…と広がる涙膜が景色を滲ませていく。

リス > 「――――え?」

 声が聞こえた、最近とんと聞いていなかった、それでも、とても聞き覚えが有り、懐かしいと思える声である。
 遠方に行っていると手紙で連絡をもらっていた彼女の声で、まだ、帰ってくるには間があると、聞いていた声。
 嘘?本当、という期待と、ともにそちらの方を見てみる。
 自分の名前を呼ぶ、見慣れた姿が、そこにあった。

「ゼナ……おかえりなさい。」

 自分を見る彼女は驚いている表情、自分も驚きはあったが、彼女が驚いていたからであろう、幾分か落ち着くことができた。
 少女は立ち上がり、笑みを浮かべて両手を開いた。
 無論、タオルはしていないので、少女の肌は全て晒されていて。
 股間も温泉で熱くなってそそり立っているのも見せたままである。

 それでも、それが自分だ、と言わんばかりに微笑み彼女を迎え入れるために手を差し伸べた

ゼナ > 「――――…た……ただいま……ただい、ま、戻りました……リ、スぅ……っ。」

感極まるとはまさにこの事。
滲んだ涙は瞬く間に目元から溢れ出し、小麦色の頬を伝ってぽろぽろ落ちる。
くしゃっと歪んだ顔は、笑顔とも泣き顔ともつかぬ複雑な表情を形作り―――気付けば、駆け出していた。

胸元を覆っていたタオルが腕から落ちるのも構わず、両手を拡げて出迎えてくれる可愛らしくも女らしい丸みを帯びた白躯に飛びついて、痛いくらいにその身を抱きしめる。

「あぁ……っ、リス……リス……、リスぅ……っ。」

首筋に埋めた顔が、湯水に清められていてさえ嗅ぎ分ける彼女の匂い。
一糸まとわぬ小麦と白が夢にまで見た彼女の柔らかさを直に感じる。
薄く腹筋のすじが浮かぶ下腹に触れる、肉幹のたくましささえ彼女の一部としてただただ懐かしい。
溢れる涙が彼女のうなじを、肩口を濡らすだろうけど、力強い抱擁を緩める事なんて出来なかった。

リス > 「もう、お風呂場で走ったら、危ないでしょう?」

 走ってきて、抱きついてきた彼女を受け止めながら少女は彼女の法要に身を任せ、こちらからも腕を伸ばして頭を撫でる。
 とは言えども、相手の方が身長が高いので、頭を撫でるのは少し背伸びをするような形になってしまうのだけれども。

「ゼナ、お帰りなさい。
 元気でいてくれて、変りがなさそうで、本当に良かったわ。」

 包み込まれるような彼女の体、力強くしなやかな肉体。
 褐色の体に抱きしめられて、包み込まれて、彼女の甘い香りを感じながら、少女は彼女を見上げる。
 落ち着くまでは、そのまま抱きしめて、頭を撫でていようと思う。
 いろいろ辛いこともあったのだろう、寂しく思うこともあったのだろう。
 自分と違い、彼女の旅は、基本彼女一人、なのだろうとおもえたのだから。

ゼナ > 気を抜けば、ふえぇぇえんっだなんて子供じみた泣き声さえ上げてしまったかも知れない。
それほどまでに、この不意打ちは胸をついた。
こちらよりも小さい癖に、まるで姉の様な物言いをして、溢れる感情を抑える事のできなくなっているゼナを優しく受け入れ撫でる挙措。
記憶にある彼女、夢の中でだけ邂逅が許されて来た彼女と変わらない反応に、ますます涙が溢れてしまう。

無論、本当の本気で力を込めれば、華奢な彼女の細骨などあっさりと砕けてしまうだろうから、最低限の力加減はしているのだ。
それでも、冒険者などではないお嬢様にとっては強すぎる抱擁であるはずで、息苦しいまでの圧迫を覚えていることだろう。

それでも、文句の一つの口にせず、ただただ優しく小さな白手で頭を撫で続けてくれる優しさが、ゼナの震える泣き声をしばらくの間湯屋に響かせ続けた。

「―――ひぅっ、ッく、ぇぅう……っ、ゆ、ゆめっ、……じゃ、ない、ん……ですよ、ね……っ、リス、きえたり、しまっ、しません……よ、ね……っ。」

リス > 「もう、こんなにエッチな夢がありますか。」

 しっかりと抱きしめられている体は、逃げようにも逃げられないぐらいにホールドされていて。
 彼女の思いの強さが良くわかる包容である、それに、そんなに思ってくれるのは女として嬉しくも思うので、思わず頬が緩んでしまう。
 文句なんて出ようもない。
 ただただ、彼女を優しく撫でて見つめていて。

 そして、彼女の言葉に、手を伸ばし、その頬に両手を当てる。

「愛おしいゼナ。」

 甘く愛を囁く言葉を放ち、その唇に己の唇を重ねていく。
 ちゅう、と甘く触れるだけのくちづけ、でも、そのまましっかり頬から首筋に腕を回し直し柔らかな褐色の唇を啜り上げる。

ゼナ > 「―――え、えっち……って、もぅ、リズってば……。」

そんな彼女の軽口をきっかけに、ようやくゼナの気持ちも落ち着き始める。
彼女と自分、異なる肌色を混ぜ合わせようとでもするかの抱擁に潰され拉げていた1対の豊乳が、腕の緩みとともにふにゃりと元の半球を取り戻していく。

優しく滑らかな白手に頬が包まれたなら、ずっと見ていたいなんて想いを少しだけ我慢して双眸を閉ざす。
ぷっくりとした唇に、柔らかくて繊細な彼女の感触が重なれば、もう我慢なんて出来なかった。

「―――ん、ぅ…ちぅぅ…っ♥ リ、ス…んちゅ……リ、スぅ……んちゅるっ、れるぅ……はむ、ちゅ……、ちゅぅぅうう……っ♥」

再び彼女の細腰を抱き寄せて、重ねた唇でこじ開ける様にしながら舌を伸ばし、その口腔に潜り込ませる。
胸内に膨れ上がる愛おしさに促されるまま舌を絡め、唾液を流し込み、口腔粘膜に塗りつけて匂い付け。
大好き、リス、大好きっ♥
そんな気持ちがだだ漏れの口付けは、粘着質な水音も淫らがましい濃厚な物となる。

リス > 「ふふ、私はいつでもエッチ、だもの。」

 落ち着いてきた彼女、少女は笑いながら彼女の方を見上げて言葉を放つ。
 柔らかな乳房は、押しつぶしあっていたこともあり、興奮したのか先端が硬くなっていて、離れる時に擦れて甘いと息を吐き出してしまう。

「ん、んむ……んっ。 ゼナ ……ぜな……っ。」

 唇を重ねれば、彼女の方が積極的に唇を重ねてきて、それに答えるように、ふれあい、深く唇をこすりつけて、唾液を啜っていく。
 受け身な口づけを堪能しながら、自分から舌を伸ばして、彼女の舌を愛撫し、啜り上げ、こね回していく。
 ちゅく、ちゅぅ、ちゅ、とお互いの唾液を交換する濃厚な口づけに少女は耽溺しながら、ゆっくりと、顔を、身を話す。

「ゼナ、好きよ。
 今すぐセックス、したいけど、その前に、見て欲しいものが、あるの。
 先に、これだけは、伝えておきたいから。」

 そう、言いながら一歩下がり、少女は魔法を使う。
 使う、というのは正しい表現ではなく、使っていた魔法を解いたというのが正しいだろう。
 そして、彼女の目の前に、一人の人竜が現われる。
 米神の辺りから後頭部の方へ東洋の竜の角が一対、背中には鱗に包まれた翼に、お尻には龍鱗に包まれた尻尾。
 人と、竜の中間の姿の少女は空色のまま、瞳孔が縦に伸びた竜眼で、彼女を見た。

「アッシェが、彼女が私を人から、竜に変えちゃったの。
 この姿が、本当の姿になっちゃって。
 これでも、愛してくれる……?」

 少女は、じっと相手を見よう、彼女がいない間に、自分は人間ではなくなってしまっていた。
 変わりすぎている、だから……先に問いかける。
 その口には竜の牙もある、指の先には爪もある、何もかも、人と変わってしまった自分、返答を聞くのが怖い、隠し続けていたい。
 しかし、それは、それこそ彼女に対する不義理であろう。

 ――――だから、問いかける。

ゼナ > 王都について最初に寄ったのは、当然ながら家族の所。
急な出立の前に見たときよりは、いくらかの成長を感じさせてくれた弟妹達。
彼らの生活については依頼主たる貴族が責任を持って保証してくれていたのだけれど、それでも無事な姿を目にして酷く安心したものだ。

そして、誰よりも真っ先に会いたいと願い続けたその相手、最愛の恋人との再会は、告げる事さえ出来なかった急な別れという事もあって覚悟が決まらず―――かつて、彼女と最初に出会った場所で身を清めてから……というきっかけ作りの結果となる偶然の邂逅。
こんなシチュエーション、恋に恋するお年頃のゼナがときめかないわけがない。

その結果が人目をはばからぬ抱擁に続く、口腔によるセックスとでも言わんばかりの濃厚キス。
ねっとりと舌に絡まるリスの唾液の甘い味わい。
繊細で可愛らしい歯列と、おまんこみたいに濡れた口腔粘膜。
酸欠にふらつく頭が命ずる鼻呼吸が彼女の匂いを胸いっぱいに送り届けて、それが媚香の様にゼナの裸身を火照らせる。
彼女が身を離す頃には、互いの唇間を泡立つ唾液の架け橋が繋いでいた事だろう。

長時間のキスを終えたゼナの呼吸は、すでに一度目の睦事を済ませたかの様にいやらしく乱れている。
そんな中、真剣な様子で話す彼女に蒼の双眸を向けていれば―――。

「――――ッ!?」

その姿が形を変じた。
人とは異なるパーツは、柔らかで繊細な少女の身につながっているとは思えない、固く、逞しい物。
優しく澄んだ蒼の色彩こそ変わらぬ物の、縦割の瞳孔はどこか獰猛な印象を感じさせる。
しかし、そんな彼女が零す不安げな問いかけに応えるのは、ふにゃりと綻ぶ柔らかな笑顔だ。

離されていた距離を、気負いも物怖じもない一歩があっさりとゼロにして、再び愛する彼女の裸身を抱く。
彼女に額に額を寄せて、鼻先を擦り付けながら、至近距離から竜眼を覗いてはっきり告げる。

「―――当然です。確かにずいぶん印象は変わっちゃってますけど、それでも確かにリスなんですから♥」

ひっつけたおでこで押すように彼女の顔を上向かせ、再び奪うその唇。
先の尖った竜牙には、流石に少し恐々としつつも舌を這わせ、改めて深い口付けを交わすのだ。

リス > 彼女の家族は、自分も知っている。彼女の弟妹には、勉強させて、寮での生活で共同生活を進言したこともあるのだし。
 ただ、出会ったこと自体はないので、彼らの成長に関してまでは、わからないところが大きかった。
 そのうち、言ってくれるのであろうと、今は質問などはしないことにしておく。

 彼女の体は……風呂に入りに来ていることもあるし、最近はどんどん寒くなってきている。
 そのせいなのだろう、冷たくなっている。
 彼女自身は、その頬を見る限り上気しているのだけれども、お風呂勧めたほうがいいのかしら、と思ってしまう。

 ひと目にはばからないのは問題はない、もともと此処は、今いる風呂の場所はそういう場所なのだから。
 視線を外して、少し離れたところでは別のカップルが甘い空気を醸し出し、愛し合っていたりもするのだ。
 ここにいる限りは気にする必用はなかろうと、少女は濃厚な口づけを楽しむ。
 触れて、啜り、舐め合い、唾液を交換し、お互いを……しっかりと確認するような口づけ。
 とろり、と濃厚な唾液がお互いの唇を濡らし、糸を引いてちぎれて落ちて。

「…………。」

 息を呑むのが見える、今まで知っている相手が、体を重ねた相手が。
 人ならざるものに変質してしまっていれば、驚きもするだろう。
 自分も、彼女の立場ならば驚いてしまうのは間違いはない。
 不安を胸に、彼女を見ていたところ、彼女が笑みを見せてくれる。

 ―――――そのあとの言葉が、すごく怖かった。放たれる言葉を聞かずに、帰りたいとも思えた。


 彼女の言葉に、びくんと一度震える体。
 思った以上に怯えていたのかもしれない、手紙に書く事ができたのに、怖くてかけなかったのだから。
 ギリギリになって、言い出しているのだから。


「……ん……っ!」

 彼女の言葉に反応する前に、彼女が再度抱きしめてくれた。
 その冷たさが暖かくて、そして重なっていく唇に、少女は彼女の目を見ながら涙をこぼす。
 そっと、腕を回して抱きしめる。
 彼女の唇を傷つけないように気を払いながら、唇を重ねるのだ。
 良かったと思えるのは牙が長く伸びているわけではなく、どれも鋭い犬歯になったぐらい、あと、強度がすごく上がっただけである。
 キスぐらいなら問題はないし、噛み付かなければいいだけの話である。
 ちゅ、チュ、とキスをしながらも、少女は固くそそり立っている。
 彼女の記憶よりも一回り大きくなっているそれをその腹筋にこすりつけていくのだ。

 じっと、上目遣いで見上げる顔、目尻が少し赤くなっていたりもする。

ゼナ > 王都に戻る直前に交わした手紙のやり取り。
そこには彼女の最愛の恋人、結局チャンスを逸して出会う事の叶わなかった竜人さんとの別れについても書かれていた。
神へと迎えられた竜人さんにとっても、やはりリスはよほどに大切な相手だったのだろうと思う。
でなければ、これほどの加護など与えるはずもないのだから。
彼女の身体に残された、竜人さんの消えない想い。
それは、嫉妬を覚えてもおかしくない物なのかも知れないけれど、ゼナは自分と同じ相手を愛した竜人さんの想いの強さが何故か嬉しく思えた。
つくづく、直接会って言葉をかわせなかった事が悔やまれる……。

「―――ふふ、これでおあいこ、ですね。」

口付けの後に顔を離せば、彼女の目尻に光るものを見つけて少し微笑む。
唇を寄せてその雫を舐め取って、先程のお返しとばかりの蜂蜜色の柔らかな髪を撫でた。
そして改めて、先程からずっとずっと意識の片隅を占有していた熱い強張りの感触に意識を向けて、彼女と重なる豊胸の奥をドキドキと跳ねさせる。

「――――あの……も、もしもリスが望むなら、わ、わたしはここ、でも……その、か、かまいません、けど……。」

熱を帯びた眼差しを強く感じつつも、少しだけ惑う様に逃げる蒼瞳。
ここで本格的にエッチをするのは恥ずかしいから、二人きりになれるお部屋に行きたいです。
なんて、羞恥と愛おしさの天秤がふらつく心根が、朱の灯る頬にも伺えるだろう。

リス > 「本当、ね。
 御免ね、すぐに言い出せなくて。
 あの娘、人間の寿命はすぐになくなるからって。
 でも、一言言って欲しかったわ、人間じゃなくするなんて、びっくりしたんだもの。」

 お相子という言葉に、少女は、こくんと、頷いて笑ってみせる。
 そして、彼女がどう言ういきさつで変化したのかと軽く言ってみせる。
 純粋な竜と人間、竜からしてみたら、人間の一生などセミの一生のような感覚なのだろう。
 だから、竜に変質させようとしたらしい、その途中でもあったのだ、急に変化しても肉体も精神も耐え切れないから。
 それで、その途中で、彼女が神になり、そのまま天界へと。
 もう、と今はいない、竜神に軽く膨れてみせた。

「ええ、ゼナ。行きましょう。
 せっかくだもの、独り占め、させて欲しいわ?
 邪魔が入るかも知れない、無粋なところじゃなくて、ね?」

 彼女の言葉と、少し及び腰の相手。
 少女はうなづく今まで待っているのだし、少しぐらいそれが伸びてどうだというのだ、と。
 二人きりで、甘い囁きと、時間と、二人だけの空間が欲しい。
 少女は、笑って手を伸ばす。

「行きましょう?ゼナ」

 二人は手をつないで、移動する。

ゼナ > 少しだけ不満げな彼女の物言いにくすくすと忍び笑いを漏らしつつ

「ふふっ、アッシェさんって思ったよりも可愛らしい人だったんですね。そういう手抜かりとかのない、完璧な人なのかなって思ってたから、その……リスには悪いんですけどちょっと微笑ましく思っちゃいました。」

変質した―――というよりは、新たに生え出た竜の器官。
触れたらどんな感触がするのか、リスの方にはどの様な感覚が返るのか。
そうした好奇心を覚えつつも、それらを試すのは彼女と二人きりになってからにしようと意識を切り替える。

女性ばかりという事もあるのだろう。
あまり露骨な注視は向かぬ物の、それでもちらほらと感じる視線はある。
マゾヒスティックな気質を秘めたゼナなので、そうした中での行為にも悦んでしまうのだけど、落ち着いた場所で二人きり、彼女との時間を深く深く味わいたいという想いもあって

「――――はいっ♥」

だからこそ、誘いとともに差し出された白手にこちらも嬉しそうに指を絡め、寄り添いながら浴室を後にするのだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からゼナさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキュリオさんが現れました。
キュリオ > 旅籠内の宿泊用の一室。
趣のある異国の造りの中、床に直接座す高さとなるテーブルの上に並ぶは、趣向を凝らした料理の数々。
新鮮な魚の切り身である刺身とやらは、初めて食べる際には忌避感を抱いたものだが、今はそれも過去の事。

「くひひ、しかしこれはまた、中々の趣向ではないか。」

喜悦交じりの声が零れるのは、勿論理由がある。
料理の美味さは勿論の事、それが盛られている器がそれ以上に素晴らしい。
所謂、女体盛りと呼ばれるその手法。
テーブルの上には裸体の女が仰向けに寝そべり、その肢体を器に見立てて刺身の数々が盛られていた。
箸を伸ばし瑞々しい肌の上から刺身を剥がし、それを口に運んで味わい、食す。
意識を奪われているのかその女に明確な反応は無いものの、それでも箸が敏感な部分を突く度に、ぴくん、とその体が震えていた。

キュリオ > しかして、それだけでも面白くは無い。
従者に、その辺の女を此処へと連れてこい、と命じてからもう幾何かの時間が経つ。
部屋の隅で静々と待機するメイドへと視線を向けると、軽く顎をしゃくり。
確認をしてこい、と無言の内に伝えると了承の意を返したメイドが、部屋を出て行った。

「ふんっ。さて…くく、なんだなんだ、意識がない割に確りと反応をしおって。」

改めて目の前の器に視線を移すと、刺身を剥がした先にある乳首が、自己主張するように勃起しているのが見て取れた。
嗤い、刺身の脂でぬらりと光る乳首を箸で摘まみ捏ねてから、臍の窪みに堪る醤油へと刺身を浸し。
口に運ぶと、にちゃ、にちゃ、と刺身を無作法に噛みしめ飲み込んだ。
薬でも仕込まれているのか、大した刺激も無く女の体は汗ばみ、紅潮し。
興奮の度合いを示す様に勃起する乳首や、蕩けを見せる膣の様相がまた、嗤いを誘った。

さて、目の前の女が意識を取り戻すのが先か。
はたまた、外から女を連れ込んでくるのが先となるか。

キュリオ > やがて別の女を連れて、従者とメイドが戻ってくる。
口の端を吊り上げ醜悪に笑い、獣欲をぶつける時間が始まるのだった―――

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からキュリオさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にユールさんが現れました。
ユール > 「 あったかい …… 」

(心底、安堵の吐息が漏れる。そんな心地良さを、湯船の中で満喫中。
…とある「おきゃくさま」のお相手をして。その際に、連れてきて貰ったのが、昨夜の事。
一晩中「おしごと」をこなした後、力尽きた少女を。
引き続き宿に留まらせて、目覚めるまで休ませてくれる程度には、優しいおきゃくさまだった様子。
その後宿の者に事情を聞いて、頭を下げ通しの日中が終わった後。
明日の朝には帰るのだからと、密やかに、露天風呂を借りている。
…時間のせいなのか、それとも、奥まった小ぶりな露天だからなのか、今の所は一人きり。
のびのび。手脚を伸ばしてみたりなどもして。)