2018/08/20 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > ざぶーん。湯がたっぷりと跳ねた。
「んあ、…あ”ー………はー………。」
実に、どこまでも気持ちよさそうに声が出た。
身体からゆるっと力抜けて、ふにゃふにゃと口元が緩んでくる。
夕暮れ時、心地よい空気の中で、ざっぱんと大浴場に浸かる大男がひとり。
――おあつらえ向きに誰もいない、混浴ってのが効いてるのか。
あるいは誰かがいるのかもしれないが、もくもくと立ち上る湯気のせいで、よくわからない。
ともあれ、独り気分、あんまりだれにも気にせずに、うあ”あ”って獣みたいに声を出してた。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にダストさんが現れました。
■ダスト > 「あぁー、やっぱり風呂は気持ちいいなぁ」
接近専門職ではないにせよ、魔法も肉体を触媒に使う関係上心身共に疲弊するもので。
一仕事終えた後の湯は格別だとばかりにおっさん臭いセリフを吐き。
ほぼ顎までつかる勢いで体を沈めてくつろいでいれば突如として大きな波が立ち。
「っう!っぶ!誰だよ畜生!静かに入りやがれ!」
波を直接顔に食らえば思わず溺れかけ。
手で顔のしずくを拭い、濃厚な湯気のおかげか顔までははっきりと見えないが、相手が大柄だということはわかり。
立ち上がれば新たに入ってきた大男に声をかけ。
■イグナス > 「あ、ン?」
聞こえる声に、軽く眉を顰める。せっかく気持ちよく入ってたのに、文句言われた。
――いやさ、もちろん相手にもしっかりと言い分はあろうが。
とはいえ言われっぱなしに甘んじるつもりもゼロである。
ざぶざぶと湯をかき分けてそっちに向かえば
「おう、なんだなんだ。ちっとくれーいいじゃねェか、
風呂はなー、そういう声くら、い?」
かくん、と首を傾けた。見覚えがある、というより、知ってる人物だった。
おお、と瞬き一つ。
さっきまでの文句はどこへやら。ひさしぶりだなー、って機嫌よさそうにひらひら片手を振った。
■ダスト > 「うっせぇ!でかいのがいきなり入ると波がやばいんだよ!」
言い返してきた相手が姿を見せれば一発ぶんなぐってやらんとばかりに拳を握り。
近づいてきたことでようやくはっきりした相手の顔を見れば動きが止まり。
「っつ!」
大柄で快活な表情。
そして風呂場ゆえに隠すことなく見える大きなそれを見れば思わず息がつまり。
今は存在しないはずの子宮が疼くような感覚が襲うのをごまかすように相手を見上げ。
「んだよ、てめぇかよ……またここで会うなんてな」
お互い風呂好きなのだろうか。
二度目の出会いとなった相手に気まずそうに視線を下げながら手を軽く上げ。
■イグナス > 「それも風呂の醍醐味だ、楽しめ!」
なんて無茶苦茶なことを言い放ちつつ、威勢の良さは残していつつもだが、知り合いというのには笑顔。
ようー、と機嫌よく片手をあげて。
「おう、なんだ、お前もおれも、風呂好きってことなんだろうよ。
それにしても奇遇だがな?」
くっく、と軽く喉を震わせて。彼女――今は彼、というべきか。
その隣りへ。おっきな身体がざぶ、とさきほどよりだいぶひかえめに湯に入っていく。
「……で、なんだ、お前は会うのが気に召さねえのか。」
単純な疑問、といった風。どこかぎこちない、相手に向けて。
■ダスト > 「別にそういうわけじゃねぇけどよ」
相手が自分の横に座り、湯につかれば自身も再び身体を沈めていき。
ブクブクと泡を立てながら言い返し。
「まぁ、一応あんたには……俺の研究の世話になったし」
少し前に散々相手に啼かされ。
半分我をなくして雌に堕ちたことを思い出し。
そのおかげで今やほぼ間違われることのないくらい雌としてのクオリティが上がった自信はあった。
しかしその中にあってもまだあれ以来、女の姿で抱かれることはなかったため、少しそれに飢えている節もあり。
相手の身体から視線を逸らすように顔を背け。
■イグナス > 「ふ、ゥん?」
まだちょっと、納得いかないというか。どういうことだろって感じで首を傾げた。
――後に、く、と喉が鳴る。笑い声だ。
僅かに目を細めて、じっと相手の方を、逸らすのと反対に眺めて。
「力になれたンなら、なによりだ。
………で、もう研究とやらはいいのか?
アレくらいならいくらでも、付き合ってやるけどな。」
なんて、言葉は迂遠だけども、内容的にはストレートな誘い文句。
この間の、再現だとばかりに。
■ダスト > 「っ……!」
相手の誘い文句にビクっと体が跳ね。
少し悩むようにうつむくも小さくため息をつき。
ゆっくりと雫を落とすように立ち上がり。
全身に魔力を流せばすぐに胸が少し膨らみ、下半身から物が消えて無毛の割れ目が現れ。
脚に巻き付いていた刺繍が消え去るとともに髪が片口まで延び。
「まだ、終わらないよ……」
さっと手を湯屋の館に対して振れば魔力を流し。
自分が入館した記憶と自分が人間である認識を消し去り。
「たまに……さ。
貧困地区とかバフートとかにいるじゃん。
道具として犯されて道端に捨てられた女」
相手の正面に立ち。
雌となった自らの肉体を見せつけるようにしながらまるで思い出すかのように話。
「あの時、どんな気持ちなのか……知ってみてぇんだよな」
■イグナス > 案外素直に乗ってくる誘いに、すうと目を細める。
口元は笑みのままに。
雌として言葉を紡ぎ始める彼女を、じっと眺める。
「へえ。……案外、破滅的だな?」
そういうのが知りたいなんて、と。
といって、拒否するそぶりもない。むしろ、こくりと頷いたかと思えば。
「それじゃ、遠慮なく”使わせて”もらおうか」
道具として、性欲処理の機構として。
望むとおりに宣言して、男も立ち上がる。
明らかに大きな体躯が彼女に近寄って、風呂場だろうがお構いなしな、”実験”の続きが始まった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からダストさんが去りました。