2018/08/14 のログ
リュシー > (―――――とにもかくにも、今夜の宿は安泰である。

ほんのり眠気が兆してもきたことだし、と湯船からあがり、ひたひたと歩き出す。
脱衣場で、ユカタ、なる異郷の装束に四苦八苦しつつも身仕舞いを正し、
確保しておいた客室へ向かうことに―――――。)

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリュシーさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/岩風呂」にカインさんが現れました。
カイン > 「ふぅ。生き返る、仕事で遠出した後はなお身に染みるな」

宿の一つにあるに設えられた露天風呂、
大きな湯船の中に1人身を浸して心底しみじみと言った調子の声を出す男。
ここ数日野宿の仕事をしていただけに、体が温まっていく感覚が心地よい。
血糊や垢を落とし終わった直後のふろとなれば格別だ。

「護衛は楽でいいんだが、変なところで襲われると処理がな。
 いつでも温泉に入れるような場所ならいいんだが」

そんな場所はこの湯の線源である山脈の方でもそうそうあるものではない。
小さくないものねだりをぼやきながら、
大きく吐息を吐きつつ湯船に浮かべた盆にのせた酒のコップを一口煽る。

「あー…温泉で酒は格別だなあ」

上機嫌に声を漏らしながらゆっくりと目を細め。

カイン > 「あんまり体には良くないという話なんだが、
 だあからと言ってやめられるもんでもないからな。
 …ま、こう言うときばかりは体が頑丈なことに感謝しないとな」

くつくつと喉を鳴らしがてらコップの中の酒を全て空にし、
次の酒を注ぎこむ。なみなみと琥珀色の液体がコップの8割ほどを占めたのを横目に、
空を見上げて肩を揺らしながら目を細める。

「単純に温泉って話なら九頭龍山脈にもあるが、
 わざわざそこまで酒を持って行けるかっていうと別だから困ったもんだ」

流石に襲われる危険のある場所でほろ酔いになる気はあまりない。
だからこそ安全な状況でのめるこの場所に感謝しながら一口酒を煽り。

カイン > 「…これ以上はさすがにやめておいたほうがいいな。
 また明日、目が覚めた後に入るとするか」

体がずいぶんと温まったことを確かめるように体をほぐし、
立ち上がった後にその場を後にしていくのだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場/岩風呂」からカインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にルビィさんが現れました。
ルビィ > お金に困ってはいないけれど、媚薬効果のあるお湯、というのには興味があった。
交わる相手を似たようなもので狂わせることこそあれど、己自身が、
一服盛られた記憶というのは皆無に等しい。
そんな小細工を弄されずとも、直ぐにその気になってしまえる質だから、
というのもあるけれど――――兎に角も、好奇心は旺盛な方である。

斯くして、その日、用意された露天風呂には一糸纏わぬ女の姿。
身体を洗うお湯には仕掛けなど無いようで、ほんの少し拍子抜けしつつ、
心なしかとろみを湛えた、いかにも怪しげな乳白色の中へ足先から身を沈め――――

「―――――ぁ、なん、だ、か……これ、肌が、……ちりちり、する、かも……」

ちりちり、という表現が的確かどうか、お湯に触れた部分の肌がざわりと粟立ち、
落ち着かない、というか、居たたまれない、というか、何だか変な気分にさせる。
この効果が女性限定なのか、男性にも効果覿面なのかは知らないが、
――――ずっと浸かっていたら、確かに何か、イケナイことをしたくなりそうだと思った。
腰掛けるにちょうど良く張り出した岩に預けた腰が、ひとりでにもぞもぞ動いてしまう。
濡れた髪を高めの位置へざっと纏める仕草の間にも、肌を伝う雫に新たな震えを誘われて、
思わず目を伏せ、軽く噛んだ唇から、ほう――――と切ない吐息を洩らした。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエズラさんが現れました。
エズラ > 正午まで続いた港湾労働を終え、ひとっ風呂浴びようと九頭龍の水浴び場へやって来た。
様々なタイプの浴場を擁するこの場所で、男のお気に入りと言えば露天風呂である。
一人で湯に浸かるのもいいが、先客が――あるいは後入りでも良かったが――居たならなおよし、というわけで。
湯煙立ち上る浴場に一糸まとわぬ姿で現れ、まずは身を清めようとかけ湯を済ませ、湯殿の方へと歩めば――

「――おお、こりゃ嬉しい先客だね」

岩に腰掛け、髪を結う女の姿に気付き、ムフフと笑みを浮かべながら声をかける。
無論、前を隠す様子など微塵もなく――その股ぐらに提げられた一物を、なんなら相手見にせつけるように誇示しつつ、自身も湯の中へと足を踏み入れる。
媚薬効果は男女の別なく発揮されるようで――彼女の方へと歩むにつれ、蛇が鎌首をもたげるように、男の下半身が反り上がっていく。

「――この湯がどんな湯か知ってんのかい――」

ルビィ > 一糸纏わぬ裸身を晒し、餌となる男を待つ。
―――――普段とさして変わらぬことをしているようでいて、今日はひとつ、
大きく違う点があった。

実験、などと謳われていたが、対象は一人でなくとも構わないという。
前もって伝えられていた情報通り、後から男が現れた。
それも―――――己も既に、良く知っている男の登場である。
軽く目を見開き、うっそりと笑いかけようとして―――――また、全身の肌がざわついた。
見せつけるように晒された男の股間の逸物が、今日は一際魅力的に映る。
知らず、紅い唇を舌でゆるりと湿らせる、はしたない仕草をしてしまいながら―――――

「あぁ、ら。エズラじゃない、の……ふふ、その言葉、そっくり貴方にお返し、するわ」

このお湯がどんなものか、己は勿論知っている。
けれど、男の方は―――――この物言いからして、知っているのだろう、と推測はするが。
それにしても、何だか呼吸が覚束無い。
媚薬とはこれほど、身体の機能に影響するものだったか――――。

「昼間から露天風呂でしっぽり、なんて、あたしは勿論、大歓迎だけど…
貴方、今度こそ骨までしゃぶり尽くされちゃう、かも、よ?」

良いの?と、小首を傾げる仕草。
濡れた眼差しが男の裸体を舐めるように這い、顔に戻ったところですぅと細くなる。
お湯に浸かっているから、というだけで無く、頬から首筋へ至る肌の色はもう、
幾度か交わった後のように上気しており。

エズラ > 「知らずにここへ来やしねぇさ……――」

男の視線もまた、相手と同様にその姿を遠慮なく視姦している。
ただでさえ高い水準で整ったその肢体――まして、媚薬風呂に身を浸しているが故に、その艶めきは普段以上のものである。

「ああ~……いいねぇその台詞、たまらねぇぜ……ルビィになら是非、骨までしゃぶり尽くしてもらいてぇってもんだぜ」

彼女の挑戦状は、男としても望むところである。
こちらも湯に静かに身を沈めると、湯殿の底に手を突いて、這い進むように彼女の正面へ迫る。
そのまま緩やかに両腕を伸ばし、相手が背を預ける岩を掴めば、丁度自身の身体と岩の合間に彼女を挟み込む格好。

「さぁて、そんじゃ始めるとすっか――?」

ルビィ > 「―――――ん、ふふ。命知らずな男って、堪んないわ……」

一度交わってしまえば、己とて理性など飛んでしまうけれど。
初めから、発情した状態で―――――となれば、歯止めなど利く筈も無い。
本当にしゃぶり尽くしてしまうかも、とすら思うのに、
平然と近づいてくるのだから―――――御馳走の予感に、喉が、鳴ってしまう。

元々の薬効に、先んじて入っていた己の纏う香りが混じり、
男にはきっと、もはや暴力じみた効果を発揮しているかも知れないのだが。
男の腕が、身体がつくる小さな檻の中に閉じ込められれば、
背筋を反らした拍子にふるりと揺れた乳房の先端など、もう、紅く、硬く。
一拍遅れて、己も両腕を伸ばし、男の首許へ縋りつく格好で、
熱の籠った裸身を密着させてしまおうとする。

―――――始めるか、との問いに、そっと頷けば。
そこから先はもう、二人だけの知るところ、と―――――。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエズラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からルビィさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイグナスさんが現れました。
イグナス > ざぶーん。湯がたっぷりと跳ねた。

「んあ、…あ”ー………はー………。」

実に、どこまでも気持ちよさそうに声が出た。
身体からゆるっと力抜けて、ふにゃふにゃと口元が緩んでくる。
夕暮れ時、心地よい空気の中で、ざっぱんと大浴場に浸かる大男がひとり。

――おあつらえ向きに誰もいない、混浴ってのが効いてるのか。
あるいは誰かがいるのかもしれないが、もくもくと立ち上る湯気のせいで、よくわからない。
ともあれ、独り気分、あんまりだれにも気にせずに、うあ”あ”って獣みたいに声を出してた。

イグナス > 暫くの間、その湯の心地よさに身を任せていって――
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からイグナスさんが去りました。