2018/06/22 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」に空木さんが現れました。
空木 > かぽーん、なる効果音を聞いたような気がした。

「はて、どなたか居りますので……? ……気のせいでございますね……」

乳白色の湯が滾々と注がれる大風呂に、一匹の女がゆったりと湯を楽しんでいた。
武器のいずれもが手にはなく、生まれたままの姿で肢体を投げ出している。あいも変わらず目は閉ざされていたが、乳白色の湯から立ち上る湯気のせいで見えていてもよくは見えまい、と言った風景であった。
女の傍らには盆があり、口の辺りの括れた風変わりな容器があった。そのそばには子供の口のように小さい器があった。
女は、その容器から器に酒を移すと、舐めるようにして飲んだ。

「ふふ。誰一人としていない風呂を独り占めとは……最高の贅沢でございますね……」

うんと喉を鳴らして大あくび。満天の空。露天風呂にて一人、時を過ごす。

空木 > 風のうわさでは、この旅籠は曰くつきらしい。
曰く闇取引の現場である。
曰く女性を奴隷にするための施設である。
曰く借金のかたに売られてきた男女が働いている。
などなど、聞けば聞くほどなぜ取り潰されないのか不思議でたまらないが、そこは裏事情が働いているのだろう。
泊まる際に妙に働かないかなどと提案されたのは、そうした事情があるのかもしれない。
想像してみる。旅籠で客の食事の世話をしている自分を。

「……はあ」

ドジを踏んでいる絵しか思い浮かばない。
酒を飲む。ごくりと喉を鳴らして飲み干してしまうと、額から伝ってきた汗を拭った。

「あの商人を護衛していてよかったと心から思える瞬間でございますね……ああ、あの怯えた顔。酒の肴にもう一度見てみたい……」

さる商人の用心棒もとい護衛として一晩働いたところ、その商人に一杯食わされそうになったのだ。
こちらを手篭めにしようと策を練っていたのだ。危ういところで看破し詰問という名前の拷問にかけて金をせしめ、近場にあった宿にやってきた。
そうした流れがあったからこそ酒もまた格別であった。

空木 > これで好みの“におい”“あじ”“おと”のする強い男か、近寄るだけで心を狂わせるような女でもいれば、きっと楽しいのだろうけれど。
荷物入れに入れてきたはずの刀が手に握られているような錯覚を覚えるのは、飢えているからであろう。
とはいえ、この場で刀を抜くほど自制心がないわけではなかった。
酒の代わりを頼もうと、風呂の縁を手で伝いながら歩いていく。東国では、湯船に布切れを巻いて入ることはご法度とされていた。故に女は一糸纏わぬ生まれたままの姿を晒していた。
酒と、風呂で白い絹肌は薄らに紅が乗っていた。

「この鐘を鳴らせばよい、と係のものは言っておりましたか。
 さて、鬼が出るか……蛇が出るか。
 ふ、ふ、ふ………鬼はわたくしのことでございましたね」

などと鬼は一人笑いながら追加の酒を頼まんと鐘を鳴らした。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にダグラスさんが現れました。
ダグラス > 陸での仕事を終え、せっかく近くまで来たのだしと訪れた風呂屋。
海賊稼業では水浴びこそすれ、風呂にゆっくりとつかるなどなかなかできることではなく。
脱衣室で服や装備を脱いで籠に入れ、浴場へ足を踏み入れる。
いつものように立ち込める濃厚な湯気の中、目的の浴槽に身を浸し。
全身から疲れが取れるような感覚に浸っていれば軽やかな鐘の音が聞こえ。

「ん……先客がいたのか」

いくら視界が悪いとは言え、人の気配を感じ取れないとは油断しすぎだろうと自らに苦笑しながら音のしたほうに目を細め。
影の中浮かぶ相手のシルエットから女だろうと判断すれば軽く肩をすくめ。
身体を回して浴槽の淵に片腕を置き。

「あんたも湯治ってやつか?先に入ってたとは気づかなかったとはいえ邪魔してわるかったな」

空木 > とてとてとやってきた係のものは二桁にも達しないような童であった。腰を折り頭を撫でてやる。

「ありがとう。気をつけて行きなさい、道中鬼が出てしまうかもしれませぬから……」

酒を受け取り上機嫌なところで、別の気配を察知した。余りに静かに浸かっていて気がつかなかったようだった。
しかし生憎目は見えぬ。声のする方角へ酒を入れた盆を抱えて歩いていく。

「はて、あるいは貴方様のほうこそ先客かもしれませぬが……。
 奇遇でございますね、ああ、そのようなことを言わずに。
 湯船に浸かっている間は邪魔であるとか、無粋なことは言わないものでございます」

酒がまわったか、饒舌に喋りながらよたよたと男の方へと歩く。隣、であろう位置に腰をおろすと、岩の上に酒を置いた。
とても強い男だ。今日は幸運に恵まれているらしい。

ダグラス > 「なに、美人のねぇちゃんの邪魔をしちゃいけないと思っただけだ」

粗暴な海賊といえど、ある程度公共の場であれば場もわきまえる。
そうでなければ碌に街の施設を使えなくなるのだから。

不確かな足取りで近づいてきた相手を見れば引き締まった肉体ながら女らしさのある艶やかな肌に思わず男が反応し。
横に置いた盆に置かれた酒を見ればそれを手に取り慣れた手つきでお猪口に注ぎ相手に差し出し。

「挨拶がてらにこの酒は奢ろう。お近づきにまずは一杯」

空木 > あるいは人気のない山中ならば刀による愛情確認でもしたかもしれないが、ここで始めるのはいくらなんでも不可能だった。
残念ながら相手の姿を見ることはできないが、感じ取ることはできる。たくましい体。立ち上る強い雄の香り。およそ堅気ではない職業を生業としているだろうことは想像できた。

「ひっく。邪魔になどなりませぬ故、むしろ良い縁が繋がりました」

理性が吹っ飛ぶほど飲んでいるわけではないが、差し出された杯を受け取り一杯飲み干すことに躊躇いがなくなるくらいには酔っていた。
男の足に寄りかかるようにしながら飲み干す。
たわわな果実を男に寄せて、甘えるように面を上目遣いにする。

「とてもよいお酒でございますね。
 せっかくでございますから、わたくしからもいっぱい」

手探りで盆を探し、徳利からお猪口に移して相手に渡そうとして。

ダグラス > 酔いのせいか、それとも本能的なものか。
こちらに身を寄せる様子から、相手もそれなりに脈があると判断すれば相手の腰に抱き寄せるよう腕を回し。
直接相手の腹に触れればそれなりに戦闘経験のありそうな肉体を持つことが鮮明に分かり。
それは、強い雌を孕ませたいと望む自身の本能を刺激するには十分であり。
差し出されたお猪口を受け取ればぐっとそれを傾けて飲み干し。

「あぁ、実にいい酒だ。
だが、君から直接味わえばより甘美な酒となるのではないか?」

新たにお猪口に酒を注ぎ相手に差し出しつつ、暗に口移しでの行為を求め。
同時にそこからの発展を匂わせており。

空木 > それは本能でもあり、理性でもある。
妖刀に由来する現象でもあり、元々好色な性質を持っていたからともいえる。
女の体に無駄はない。上は顔、下はつま先まで贅肉の類はなく、身体は鍛えられた筋肉に覆われている。
一方で、男に押し付けられる媚肉は、圧力で形状を変えて、男の肌に吸い付くように柔らかい。
腹に触れる手に手を重ねて、さらに寄りかかる。

「大胆なことを申しますね……この空木にそのようなことを求めるなど………。
 ふふ………っん、ちゅっ」

 女はにやりと口の端を持ち上げた。
 皮肉を飛ばすでもなく、一息に酒を飲み、男に口付ける。
 叶うならば唇を割って口付けていき、手は腿の辺りを探るよう動くだろう。ただの口移しですむはずがない。舌と舌を乱交させるような濃密な行為になるだろうと誘導する。

ダグラス > 「美人にはわがままを言いたくなるものだからな。
ん……ふっ」

酒を口に含み、身を寄せてきた相手の口づけを受け入れ。
濃厚な酒とともに入ってきた相手の舌を絡めとるように舌を差し出し。
相手の手の体温を感じる腿はまさに戦う男のもので無駄なくガッチリと引き締まっており。
ともすれば筋肉すら一種の鎧であるとでも言わんばかりのものとなっており。

上体をひねって上半身だけを相手に向ければ空いた片手を相手の腰から足、そして下腹部までを撫で。
トントンっと下腹部を軽く指でたたいて腹の上から相手の子宮を意識させ。

「お前に、俺の子を孕ませたくて堪らない、ここまで来て生殺しにはさせないでくれるか?」

一時的に相手の口から離れ。
銀糸を舌で拭いながらストレートな頼みを発し。

空木 > 「ちゅ、んっ ふぁ……はぁ、はぁっ……」

 酒と、雄のまじった濃密な味わいに脳がくらくら明滅した。
 逞しい戦士の体に寄り添うは、細身のしなやかな体。横に張り出した骨盤を、そして子を宿す部屋を指で確かめる男の仕草に甘美な感覚が背筋を走っていく。
 口を離すと、名残惜しそうに男の唇を舐めて、宙を仰いで悩む仕草。

「はて、なんのことやら……などと、じょーくを並べる余裕も私にはございませんので……」

 するりと、猫のように腰をあげて、丁度男の足の上に腰掛けていく。対面から向き合い、両足で男を挟み込む。
 乳白色の湯よりなお白い血色のよい乳房が男の胸板を擦る。

「できるものなら、……そう申し伝えておきましょうか」

 挑発じみたものいいは、一種の癖であった。

ダグラス > 「望むところだ、俺はこう見えて何人か仕込んでるからな。
種なしじゃないのは確実だぞ」

相手の挑発じみた言葉にニヤりと口角を上げ。
両手で相手の腰をつかめば手足と同じように力強く怒張する男根の亀頭を相手の割れ目に宛がい。
位置を合わせれば下から腰を突き上げて相手の膣内に男根を押し込み。
一気に根元までやれば亀頭で相手の子宮口をノックし。

「っ、お前のなか、すごく気持ちいいじゃないか。
殊更、この胸を俺の子供に吸わせたくなってきた」

ゆっくりと相手の膣内の感触を確かめるように腰を動かしつつ。
片手で相手の胸をつかんで軽く揉みしだき。