2018/05/26 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にカインさんが現れました。
カイン > 「ああ……生き返る…」

宿の一つにあるに設えられた露天風呂、
大きな湯船の中に1人身を浸して心底しみじみと言った調子の声を出す男。
つい先ほど街に帰って来た身の上には湯の温かさが文字通り身に染みる。
手足がピリピリとしびれるような感覚を心地よく受け入れ。

「遺跡の脱出に丸一日かかるとはな、
 ひどい目にあった。服の布だけ破壊するトラップだの、
 ずぶぬれにするトラップだの何のためのものだ」

遺跡の中で全裸になるような事態は避けられたが、
愛用の外套や装備の幾つかが探索中やられたのを思い出して渋い顔。
幾らかの拾い物が換金できれば赤字にはなるまいが。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」に紅月さんが現れました。
紅月 > 「入浴セットに髪紐に…お・さ・け♪」

ふんふんと上機嫌にマイ風呂桶の中身を確認する紅。
今日は心がお疲れモードなので、ガッツリ癒されに来たのだ。

からら、と小気味良い音をたてて浴場への扉を開く。
…と、見慣れた黄金色。

「カイン!奇遇だねぇ…!
ここ数日見てなかったけど、遠征でも行ってたの?」

風呂桶片手に嬉しげな笑顔で近付いて。

カイン > 「…ん?紅月か。ああ、ちょっとな。仕事で遠出してたんだが…まあロクな目には合わなかったな」

げんなりした様子で言い返しながら、
やって来た人影を一瞥すれば大きく息を吐き出して場所を開ける。
そのまま、体を湯の中でゆっくりと解して目を細め。

紅月 > 「あららぁ…そりゃまた、災難だ。
…大丈夫?ヒールかけとく?」

クスクスと、男の様子に苦笑して…定期的に治癒術師勤務している職業病か、回復要るかと首を傾げて問いかける。
…声色から察するに、要るといえば本当に治療し始めそうである。

「…っとと、かけ湯かけ湯。
髪も上げなきゃだった」

まさか知人がいるとは思わず、髪も雑に下ろしっぱなし…湯に浸けるのはマナー違反だとあわあわと身支度しようとして。

カイン > 「いや、気にするな。唾つけときゃ治る」

そのうち何とかなると手を横にひらひら振ってから返し、
大きく体を伸ばしがてら軽く肩を叩き。

「それで、お前さんはお前さんで何で真昼間から風呂に?
 しかも酒飲む気満々と来たもんだ」

随分悪い大人だなとあきれた様子で顎に手をやり。

紅月 > 「またそんな雑な…
男の子ってどうしてこうヤンチャかね」

思わず脱力しつつ苦笑して。
とりあえずのかけ湯をざぱり。

「…うん?あぁコレ。
ちょーっとお仕事でヤなモン見ちゃってね、憂さ晴らしに来てみた。
どうせ長風呂派だしな、丁度いいデショ?」

一寸困ったような顔で笑って、けれどすぐにあっけらかんと笑って。

「はい、お隣失礼しますよーっと。
やれやれ、こういう時だけは長髪って不便よな。
…あ、カイン飲む?飲んでていいよ?」

温泉の縁に腰掛けて、先ずは足だけ浸けて…手櫛で髪を纏めつつに。
けれど手を止めて虚空よりお盆とお猪口一つ取り出せば、そこに日本酒入りの徳利とお猪口を乗せて温泉に浮かべてやる。

…何もなければ紅月はすぐに髪を結わえる作業に戻るだろうか。

カイン > 「気にしたところでどうにかなる話じゃないからな」

仕方がないだろうと肩を竦めて言い返しながらも、
相手の浮かべた盆を横目に見て有難く酒を頂戴しつつ、
一口アルコールを喉の中に流し込みがてら視線を向け。

「それじゃ遠慮なく……切ればいいんじゃないか?
 それこそ邪魔だろう」

よく解らないと言わんばかりに訝し気な視線を向け。

紅月 > 「私の祖国ではねー『髪は女の命』なんて言ったりするのよ?
後、髪に魔力や想念が宿るとかね。
…まぁ、切ってもいいんだけど、どうせなら高値で売れるタイミングがいいかな、折角髪に溜めた魔力が勿体ないもん」

くるくる、髪を器用に纏め上げながら。
故郷を思い返してみたり、ほんの少しの打算もポロリ。

「それに、ね、何だかんだ結構気に入ってるのよ、この色」

クスクスと笑った後、しっかり髪が纏まったか軽くチェックして湯に浸かる。

カイン > 「こっちでも大差がない言われ方をするがな、
 生憎と俺は女じゃないのでよく解らん」

クックと喉を鳴らして笑い飛ばして見せながら、
相手の言葉に肩を竦めながら猪口を傾けて酒を煽り。

「ま、がんばれとしか言えんがな。俺もお前さんの髪の毛は嫌いじゃないぜ?」

酒が入ったからか至極上機嫌にそういい返しながらもう一杯酒を煽り。

紅月 > 「……んぅっ…はぅ………いいお湯…」

手拭いをハラリと落とせば、肩まで浸かってポカポカ…思わず一息ついて御満悦。

「ん、やっぱりそうなんだ?
ふふっ…カインの金髪も結構好きよ?
日溜まりの陽光か、それとも闇夜を照らす月明かりか…なぁんて」

穏やかに目を細めつつ、カインの髪を触ろうと手を伸ばして。

カイン > 「湯に使って体の疲れをいやせるってんだからまあ、
 昼間っから豪勢なことだよな」

楽でいいとは言いながらも髪の毛に手を伸ばされれば、
それ自体は拒否するそぶりは見せない。
しかし物のついでとばかりに空いた手で相手の肩を、
そのまま引き寄せてのけようとし。

「随分と詩的な表現だ事。生憎とそんな大げさなもんだとは思わんけどおな」

クックと喉を鳴らすまま髪の毛に触れられればそのままなすがままに。

紅月 > 「そだねぇー…あー幸せー……」

ほくほく、のほほん。
蕩けた笑顔で同意して。

肩に手をのばされれば、そのまま素直に寄せられるがままに、ぽふっ、と…ただ、なぁに?と言わんばかりの、ちょっとばかし不思議そうな顔はするだろうか。

「御嫌かしら?
ふふっ、こういった喩えは結構好きなのよ?私。
…女の子に言うと恥じらう姿が何とも眼福で」

のんびりと指に絡む金を愛でながら言って。
…純粋にそういった表現を考えるのが好きではあるのだが、何だかキザな趣味に思えては冗談を付け足してフフフと笑ってみせ。

カイン > 「安い幸せだなオイ」

クックと喉を鳴らすまま笑い飛ばして言い返し、
そのまま不思議そうな表情をされれば軽く額に口づけを落とし。

「機嫌がいいかどうかといえば今日はそれなり、って処だな。
 女を口説くのはほどほどにしとけよ?
 男が口説く範囲を残しておかないと恨まれるぞ」

喉を鳴らして言い返しながら、相手の髪の毛を軽く撫でてからうなじに指をやり、
そのまま背中をゆっくりと悪戯になぞって見せる。

紅月 > 「お手軽に幸せになれるなら、それにこしたことはありませ~ん。
…って、なにするのさ恥ずかしい」

額に唇が触れれば、困ったような恥ずかしげな表情で小さく抗議し。

「ふふっ、あらやだ…私が残しておいてもカインが浚っていきそうだわ?
…大体、恨まれる程釣られてくれませんよぅ」

クスクスと愉快げに笑って。
髪を撫でる手に目を細めてリラックスしていれば…悪戯。
ビクン!と飛び上がりそうな程に身体を揺らして。
ザバッとひとり分くらいスペースをあけて離れると、じと目。

「…っひあぁっ!!……んもうっ!カインってばいっつもろくでもないイタズラするんだから…!」

カイン > 「ま、それに関しては確かに一理あるな。
 そうだな、恥ずかしがってる紅月を見るのが目的としておこうか?」

さも楽しげに笑って言い返しながら喉を鳴らし、
肩を揺らしてゆっくりと目を細め。

「当然、俺の分も残しておく必要があるに決まってるだろう?
 …大げさな動きで逃げるもんだな」

そのまま呆れた様子で視線を向けつつ、手招きして喉を鳴らしつつ、
ジト目でこちらを見てくる相手を見やって目を細め。

「なんだ、悪戯はダメか。それじゃあ可愛がるのはどうなんだ?」

何て言いながら右手を差し出して見せた。

紅月 > 「でしょー?
…ちょ、そんな目的って…紅はオモチャじゃありませぬ」

むぅ…と少々不満げに、じと目。

「カインは私が残さなくても自分の分くらい自分で確保しそうじゃない。
…スッゴく、ビックリしたわよ!」

まったく、と苦笑して。

「…まぁ、それなら悪くないわね」

右手に手を重ねてクスクス笑い。

カイン > 「ま、そう思うなら自衛するんだな。
 俺はそういうふうに扱うし?」

上機嫌に笑って言い返しながらも相手の言葉に思わず吹き出し。

「ははっは、ビックリさせられたなら良しとしておこう。
 …ほんとに、その基準がよく解らんぞ」

何せこっちはそのつもりなのだから、
などとしれっと言い放って握った手を引いて見せるのだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」から紅月さんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からカインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシドさんが現れました。
シド > ほんのり冷たい夜風が火照る肌に心地よい。
濛々と湧き上がる湯気すら張り付くように熱い露天風呂。
胸まで浸かる青年の額には幾筋もの汗が流れ、その度に掌で額を拭いがてら髪を後ろに流す。
大きく伸ばした四肢は解れて血行が良くなるような心地。
自然に岩縁に背筋を大きく預け、熱さに堪らず出した腕で冷たく感じるそれに置く。
何気なく仰ぐ天は琥珀のきらめきを持つ月が高らかに君臨を。

「相も変わらず優雅な時間だ。」

誰に告げることなく吐く言葉は湯気と共に夜空に溶け。
瞼閉ざして湯船の時間を楽しむ。

シド > 体の芯まで温まり露天を後にするその姿は夜霧の如く立つ湯気の中に消えていった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシドさんが去りました。