2018/04/28 のログ
■カイン > 「それにしても街中で温泉は入れるってのは素晴らしいが、
あんまりあの街道を使わなくなるのが難点か。
依頼で仕事に行くことはままあれど、温泉目当てに通うことはなくなったな」
随分と昔はそんなこともやっていた気がする。
それこそ数十年単位で昔のことを思い返しながら、
軽く顔を湯で流い流して目を細め。
「…酒はやめとくにしてもなんかこう、つまみくらいはあってもよかったな」
■カイン > 「…これ以上はさすがにやめておいたほうがいいな。
また明日、目が覚めた後に入るとするか」
体がずいぶんと温まったことを確かめるように体をほぐし、
立ち上がった後にその場を後にしていくのだった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からカインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 地下浴場」にシシィさんが現れました。
■シシィ > 注文された品物を運んで王都を訪れたのは少し前のことだ。しばらく滞在するつもりで、宿を選んだ。温泉が自慢らしいその宿の、今日は地下の浴場に足を踏み入れていた。岩肌を削って作られた空間は野趣あふれ、そして昼間でもほの暗い。夜は魔力を込めたランプを飾って雰囲気を作るのだと説明されたっけ、とここを勧めてくれた宿の人の言葉を聞きつつ。
素肌に、大判の麻布を巻き付けただけの格好。で、壁とは違い丁寧に磨かれ、タイル状になっている床を進む。
九頭龍山脈から引いている──これもまた伝聞だが──源泉の独特な馨りとけぶる湯気をかき分けて。洗い場でまずは体を流してから、湯につま先を沈めた。
「ふあー……きもちいい……」
そのままとぷ、と体を沈め、ため息をついた。心地よさに細めた双眸が、そのまま閉じてしまいそう。
己の生まれ育った場所を考えると、こんなに湯や水を贅沢に使うことは信じられないのだけれど、場所が違えば様々なのだな、と徒然に思い。
その儘肩まで身を沈め、じわじわと体が温まるのを感じながら、湯船の縁に背中を預け──。
■シシィ > 「温泉っていいものです、ねえ…」
うっそりと呟く。この宿にまつわる噂は知らないまま利用しているのが娘の実情ではあるが、さてとはいえ濃い湯けむりの中見える人影はだれもない。
湯水のあふれる静かな音が耳に心地よく、それがまたひどく贅沢で。
普段は目端をきかせているつもりなのだが今はただ、温かい湯に緊張を解されて、表情を蕩かせている
ぱしゃ、と湯水を切る音をさせて、伸ばした足を上げる。つま先を湯から少しだけ覗かせて、また沈め。
無為な行動だが、寛いでいるのは間違いなかった。
■シシィ > その儘隙間時間の入浴を楽しんでいたが、逆上せる前には名残を惜しむようにしてその場所を後にした。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 地下浴場」からシシィさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にグラスシエルさんが現れました。
■グラスシエル > 滑らかな岩が連なる温泉、その岩に腰掛けて四肢をだらしなく伸ばしてる少年がいる。見た目は凛々しさと瑞々しさを備えた幼い少年なのだが…どうにもだらしなく伸ばした四肢とか葡萄水の瓶を握ってる辺りおっさん臭さを感じさせる
「っくっはー!!サイコー、温泉サイコー!」
グビグビと葡萄水を飲みつつ、温泉を堪能する
■グラスシエル > 「…あ、切れたわ」
葡萄水をひっくり返してみても、一滴も落ちてこない
仕方なく少年は立ち上がる。ほんのり桜色に染まった肌を、タオルで乱暴に拭って
「さーて、メシメシ。何食うかねー」
と温泉を後にした
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からグラスシエルさんが去りました。