2018/04/16 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にフィル=クォーレンスさんが現れました。
フィル=クォーレンス > 夜も深まり、混みあう時間に比べれば人気も減って賑わいもなくなっていく平民地区の旅籠。
未だに夜は冷え込むことも少なくなく、深夜となっても疎らに人気は残る中を温泉目当てに進む少年。
大浴場ではなく少し進んだ先にある中規模の温泉へと、案内に従うままに歩を進め。
やがて静まり返った脱衣所へとたどり着けば、当たりを一つ見回すように視線を走らせてから、手近な脱衣籠へと衣服を畳んでしまい込んでいく。

「この時間だと貸切みたい。」

大浴場にはまだ人がそれなりにいるのだろうが、ちょっとの音でも響きそうな静まり返った脱衣所にポツリと零す呟き。
お手頃な値段で楽しめる温泉としては十分であり。少しだけ心を弾ませるように笑みを零せば、タオルを手に携えて湯殿へと。
溢れる湯気の中を進み、慣れたように湯を体に桶から掬って掛け。湯に早く浸かろうとする気持ちを抑えるように洗い場の椅子に腰を下ろし。
まずは頭、そして次はタオルで体と洗い始めていく。

フィル=クォーレンス > しばらく念入りに泡を立て、隅から隅までタオルをつかってキチンと洗い続けていき。
桶に組んだ湯を頭から被る様にして何度か流し、すっかりと泡が全身から落ち切ったことを確認すれば頭をふるって残りの湯を払い。
滴り落ちる湯もやがてなくなればタオルを絞り、それを落とさないように頭に乗せて湯船へと足を進めていく少年。
滑る足元に気を付けるように、ゆっくりとした足取りは縁で一度止り。足先で湯の温度を確かめるように何度か突いてから、ようやくゆっくりと湯船に足先から沈め。
肩口までそのまま沈めこんだところで緩んだ吐息を一つ零し。

「っ…はぁ…やっぱりいいなぁ温泉。」

少し熱さを感じて身震いをするが、直ぐにお湯の温度に馴染んでいく体。
両手を腕に伸ばすようにして一度筋を伸ばしてから縁の岩に背中を預け、体中を包んでいく暖かさに身を委ねていけばすっかりと表情は緩み。
しばらくその暖かさを堪能するように、目を細めてゆったりと脱力したままでいるようであり。

フィル=クォーレンス > 身を湯に預けること暫く、うつらうつらと顔は揺れ始め。
鼻先が湯船に軽くつくほどになれば、驚いたように目を丸くして顔を上げて咳を一つ。
お湯が気道に入りかけたようであり。そのまま軽くまた何度か咳き込む様子をみせるが、少ししたところで咳き込みは収まったようである。

「けっほ、危ない危ない。のぼせる前にでなきゃ。」

このままゆったりと入っていたら、再び眠りそうになる前に上せそうであれば湯船から立ち上がり。
そのまま頭の上のタオルを肩にかけ直し、湯殿への出入り口前で湯をタオルで払うようにしていき。
大分滴が落ちなくなったのを確認したところで、しっかりとタオルをしぼってから脱衣所に戻り。少年は一息いれてから帰路へとついていったか―。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からフィル=クォーレンスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にカインさんが現れました。
カイン > 「ふぅ。生き返る、仕事で遠出した後はなお身に染みるな」

宿の一つにあるに設えられた露天風呂、
大きな湯船の中に1人身を浸して心底しみじみと言った調子の声を出す男。
ここ数日野宿の仕事をしていただけに、体が温まっていく感覚が心地よい。
血糊や垢を落とし終わった直後のふろとなれば格別だ。

「護衛は楽でいいんだが、変なところで襲われると処理がな。
 いつでも温泉に入れるような場所ならいいんだが」

そんな場所はこの湯の線源である山脈の方でもそうそうあるものではない。
小さくないものねだりをぼやきながら、
大きく吐息を吐き出し腕を湯の中でゆっくり回し体をほぐしていく。

カイン > 「それにしても街中で温泉は入れるってのは素晴らしいが、
 あんまりあの街道を使わなくなるのが難点だな。
 依頼で仕事に行くことはままあれど、温泉目当てに通うことはなくなったな」

随分と昔はそんなこともやっていた気がする。
それこそ数十年単位で昔のことを思い返しながら、
軽く顔を湯で流い流して目を細め。

「…酒はやめとくにしてもなんかこう、つまみくらいはあってもよかったな」

カイン > 「…これ以上はさすがにやめておいたほうがいいな。
 また明日、目が覚めた後に入るとするか」

体がずいぶんと温まったことを確かめるように体をほぐし、
立ち上がった後にその場を後にしていくのだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からカインさんが去りました。