2018/01/07 のログ
■カイン > 「しかしずいぶん昔はこんな所に宿なんてなかった気がするが、
ゆっくりできるようになってるってのは良いこったな。
正直マメさに関しては人間の真似事ができる気がしないが」
こんな所にわざわざ宿を作って運営するなんて早々に空きそうである。
埒もない事を考えながら酒を煽り、熱っぽい息を吐く。
いい加減体が温まってきたことに思案の表情を見せた後。
「居心地がいいってのも考え物だが…そろそろか」
あまりに長湯しすぎても後に差支えるのは明白だ。
名残惜しそうに湯船から上がり去っていく。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からカインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にルナールさんが現れました。
■ルナール > 『男女混浴(湯女付き)』
野外露天風呂に設置された看板にはそう書かれていた。
本日はこちらの温泉宿から正式に依頼された業務――つまり湯女としての仕事を頼まれた。
具体的な内容は背中を洗ったり、この宿なら性的サービスの込みの…まぁ、そういう話である。
「はい♡ それでは、失礼致しますね。」
湯煙が立ち込める野外露天風呂、そんな場所に彼女は居た。
語尾にハートマークが浮かび上がるような口調で、頼まれた人間の背中をタオルで優しく洗って差し上げる。
服装はと言えば、乳首や乳輪が透けた薄い半纏のような物と下半身は何も身に纏っていない恥部を晒している姿。
ちなみにお相手は普通に温泉にやってきたおじいちゃんだったので普通に背中を洗っただけで一人目は無事に終了となる。
これは本当に普通の基本業務―――…色々と本番になるのはごく普通の男性や同性趣味の女性等がメインになる。
■ルナール > 本音を言えば、高級娼婦として働いた方が金銭面や体力的にも楽だが。
たまにはこういう業務も良いだろうと、先日から湯治に訪れている宿にてこうして娼婦業務で小銭を稼ぐのだった。
業務の一環として必要以上にお客様に媚びながら、適当に背中を流して欲しいと頼んでくるお客様の相手をする。
チラチラと視線を乳房や下肢に注いでくるお客様が本日は多めなので、本番に至らない為に楽と言えば楽な話で。
「また、こちらにお越しになってくださいね…お待ちしております。」
そうやって黙々と業務に励み、時間まではこうして手早くお相手を済ませていく。
ある程度は数をこなした後、ふとお客様の背中を洗っている最中に声をかけられて…
「あ、は~い。ちょっと、待ってください。すぐに行きますので―!」
声をかけてきたのはこの宿の従業員。
どうやら自分に用があったらしく、彼女はお客様に失礼しますと一声かけてから一旦その場から立ち去って行った。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からルナールさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にルナールさんが現れました。
■ルナール > 「………どこでしょうか、ここは?」
従業員の方に呼ばれて雑務を済ませた後、元の場所へと戻ってきたつもりが違う場所だった。
先程とは違い、今度は男女混浴だけれど先程までいた温泉に入っていた人々が消えていた。
それに入ってきた入り口が同じでも、後ろを振り返ると入ってきた入り口とは違う構造のようである。
魔術的建造物のせいもあるのが、このような事がある宿だった。
「仕事の終了までは時間がありますし、頼まれたからにはやらねばなりませんものね……」
そうぽつりと呟けば、先程と同じ湯女としての業務に専念する。
とはいえお客様が来ない事には始まらないし、ましてや日を跨げば間もなく終了時刻。