2018/01/03 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場 混浴露天風呂」からツァリエルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 混浴露天風呂」からレナーテさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 混浴」にジュンさんが現れました。
ジュン > 「ふー……温泉ってのはやっぱりいいなぁ
しかも新年からってのは中々に気分もいい」

いつかの黒髪の青年が湯に浸かっている
前回訪れた時には迷い込んでのことだったが今回は自発的にである
新年の色々を片付けその慰安に訪れたようだ

ジュン > 「しかし……変わらずあまり人を見かけないのは時期的な物なのか?
…それとも時間か?」
どうも今日はあまり人がいないというよりこの青年以外誰もいない貸し切り状態で
因みに入った時には男湯だったはずだがいつのまにか混浴に替えられたいたようで…

ジュン > 「ふぅ…そろそろ上がるか…湯に浸かるのもいいけれどそろそろ腹も減ったし
一度飯を食って入りたくなったら入りに来るか」
勢いよくザバァと湯から上がればそのまま脱衣所へと向かい着替えを済ませて宿泊している部屋へと戻っていく

ご案内:「九頭龍の水浴び場 混浴」からジュンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 混浴露天風呂」にツァリエルさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 混浴露天風呂」にレナーテさんが現れました。
ツァリエル > 「んん、ふぁ……レナ、さ……?」

彼女が今何を思っているのか知らずにツァリエルは心配そうな顔で彼女を見つめる。
女の子になって壊れきってしまえば、それこそもう王位は狙えない。
首筋に柔らかく埋められる唇が心地よい快感を産めば、あ、と声を上げてその先を問いただすことはできなくなってしまった。

ご褒美、と囁かれる言葉にどきりと心臓が跳ねる。
どんな甘やかな毒が待っているのか……、それを考えただけでかぁ、と頬に血がめぐる。
のろのろと指先で羽毛を子種袋へ押し付ければ、そこに淫紋のような翼の形の紋が捺される。
緩やかに熱が睾丸に灯っていき、湯に浸かったような心地よさにツァリエルの体が弛緩する。

「ふぅ……っ、うぅ……あぁん……」

喘ぎながら、同時にこんなに心地よいのにその熱によって子種が焼けていく感触を感じてひくひくと玉袋が収縮する。
と、レナーテの細い指が割れ目へと這わされ、遠慮なく蜜壺の中へずるりと入っていく。
くちゅ、ちゅぷ、と水音を立ててかき回される度、ツァリエルはあえかに腰を揺らして自分からも子宮口を指に押し付ける。

「んんん……っ、あぁ……っレナ、さ……! ひぅうう……」

きゅんと子宮口が、膣が収縮しレナーテの指を離すまいと舐めしゃぶる。
だがそんな、忘我の極みにあって、レナーテの言葉を聞けば蕩けた瞳に一筋の理性が戻ってくる。
ふるふると首を振って、レナーテを見つめるとためらうように口を開いた。

「……僕っ……王様にならなくちゃ……だめなんですっ……
 だって……それが僕に出来る、唯一のこと、だし……ひゃ、あぁんっ」

レナーテが優しく自分へと言い聞かせてくれる言葉はもちろん甘く、嬉しいものだった。
だが、彼女の親切心を断る申し訳無さと同時に、自分には王になる理由が別にあった。
けして、安穏とした生活はもう望めないけれど……それでもその目的を忘れてはいけないと感じていた。

自分の何もかもを飲み込んでくれるように、レナーテが口元を汚しながらミルクを吸う様に心臓が高鳴っていく。
もっと飲んで欲しい、そう思うと自然と胸から溢れる乳の勢いも激しいものになっていく。

レナーテ > 誤魔化す為のキスに声が消えていけば、少しだけ安堵したように微笑んで見せる。
そして、羽毛を陰嚢へと宿させれば、熱を逃がそうと広がろうとするはずだが、それでも熱が逃げることもない。
発熱源が自身にあるのだから、幾ら逃がそうとも熱は溜まり続け、彼の雄の象徴を狂わせていく。

「厭らしいですね、自分から腰を振ってお強請りして……盛り付いた女の子みたいですよ?」

ぎこちないながらに子宮口へ自ら指を当てようと腰を揺らすなら、それに合わせるようにして、ごり、ごり、と指先が肉塊を抉っていく。
肉棒で小突きあげられるような快楽ほど強くはないが、それでも似たような刺激が下腹部を甘く痺れさせるだろう。

「……王様? 王女様ではなくて、ですか? そんなに大切なことがあるのに……女の子になっていいんでしょうか?」

僅かに戻った瞳の色合いからは、彼の正気が読み取れるが、その言葉は現実の身体とは噛み合わぬ答え。
嘲笑うような音は出さなかったが、その噛み合わなさを苦笑いで指摘しつつ、ミルクを絞っていく。
目の前でそれを飲み干すだけで、もっとと強請るように溢れさせれば、苦笑いのまま今度はその身体を横抱きにすれば、ひたひたと足音を立てて歩き出す。

「ツァリさんは出来ないですよね、こういう事…」

意中の相手をその腕に抱え、寝床へ誘う。
官能小説にあるような甘ったるい一節だが、それには多少なりの腕力はいる。
自分よりも筋の少なそうに見える身体と、抱え上げた軽さからは、そんな逞しさは微塵にも感じない。
間接的に王は無理だと、言いくるめるように囁きつつ連れ込んだのは、あのマッサージ用の小部屋だった。

「ツァリさんじゃない理由……ちゃんと納得する理由を教えてください。ちゃんと男の子なら、我慢しながらいえますよね…」

くすっと静かな微笑みを浮かべながら耳元に囁やけば、マットの上へ横たえ、小さな胸元に唇を添えていくと、じゅるっと吸い付いた。
舌先に感じる不自然な甘味を、幾度も吸い上げ、左右交互に先端を吸い上げていく合間、中指と親指の合間に亀頭を挟んでくりくりとこねくり回す。
女性への愛撫のような可愛がり方を繰り返しながら、問への答えへ耳を傾けるが、答えと嬌声、どちらが聞こえるかはわからない。

ツァリエル > 体と心が食い違うまま、戸惑うようにツァリエルは身を捩りレナーテの腕の中でもだえ喘ぐ。
口では理想を語りながら、体は思うように貞淑にはならず。
腰はひっきりなしにカクつき、レナーテの罵りにも反論することが出来ない。

「……や、ぁ……体、とまんな、……っとまってぇ……
 んん、ぼく、女の子に……っなりたくにゃいっ……」

必死に胎内に埋められた指先からの快感を押しとどめようと我慢をするもそれも失敗して。
苦笑するレナーテを見て、ますます羞恥に頬を赤らめる。
そうこうするうちに、横抱きに抱え上げられどこぞへと運ばれてゆく。
まるで男女逆の構図に、ますます羞恥心が強くなる。

「あ、ぅ……ぅう……」

こんな、女の子にすら負けるような自分では王など無理なのだろうか。
だけどそれでもと、ひとかけらの理性を宿した瞳は中々しつこく快楽には溺れない。
小部屋の中マットへと横たえられ、レナーテに胸を吸い付かれれば喘ぎがもれぬように口元を手で押さえる。
同時に亀頭をくりくりと指で刺激されれば、忘れかけていた雄の情欲が戻ってくる。

「ふぅ……んんっ……んん~~っ……きゃぅ……くぅっ!」

歯を食いしばって声を漏らさぬように懸命に堪える、が少しでも気を緩めると声がはしたなく漏れてしまいそうになる。

「だってぇ……僕っ……それ以外に、皆にっ恩を返せることが、ないからぁ……
 ふぅうんっ……王様になって……、皆に、幸せになってほしい……」

王族など、自分には過ぎた身分であることはわかりきっている。
だからこそ、少しでもそれに報いるために何かせねばならない。
本当は王様なんて誰だって良いのだが、皆を幸せにすることが出来る王は少ないだろう。
ならば自分がそれを目指しても、いいのではないか。
なんて、幼い少年らしい清さで夢を掲げてはみるものの、今の姿は滑稽に過ぎず。

レナーテ > 理性を取り戻しながらも、母乳を吸い出され、亀頭を捏ね繰り回されても甘い声を必死に押さえ込んでいるが、少しずつ溢れていく声は隠し様がない。
出会った頃のような無垢ながらも意思のある瞳が此方を見つめれば、それをじっと見つめるように上目遣いで蕾をしゃぶり続ける。

「……ツァリさん、もし私が…シェンヤンの女間者だったら、もう終わりですね。ツァリさんをトロトロにして、快楽漬けにして壊して…操り人形にしちゃいますから」

彼の理想は、このドブ沼の様な世界で唯一の清流とでも言えそうな、綺麗な夢だ。
組合長は国そのものを変えることを無理だと見て、小さなオアシスを作ることを決めたが、それよりも夢物語に近い。
意地悪に囁く言葉は、彼が確りとした理性が働くなら、悪寒を覚えるかもしれない言葉。
現時点ですら、身体を許した相手が本当に害を成さぬ存在か、確かめずに身体を許しているのだから。

「でももう、こうしてツァリさんの精液…駄目にしちゃったので、もう王様は出来ないですね? 自分で、しちゃいましたから」

未だに熱を蓄え、子種の生成を阻害する印をつぅっと指先でなぞり上げる。
王となるなら、次代を作る必要があるのに、それを自ら破壊したとなれば、資格はどうだろうか?
淡々と静かに囁きながらも、するすると下肢へと下っていき、ぐっと両足を開かせていく。
肉棒へ舌先をつぅっと這わせていき、亀頭の部分まで近づけば、そこを舌先で穿るように柔らかに可愛がりながら、片手は再び膣内へ。
指を三本束ね、ぐりゅぐりゅと左右にねじりながら小刻みにピストンを繰り返し、雄雌両方の快楽を押し流す。
陰茎の脈動、膣の収縮、その具合を見ながら緩急をつけた速度で繰り返せば、限界が近いだろうとみたところで、不意に愛撫を止めてしまう。
代わりに手に取ったのは、あの夜に彼の肉棒を小さくしてしまった貞操帯と似たもの。
ピンク色のそれを肉棒に被せていけば、袋の部分と茎の部分を搾るように輪っかを嵌め、そこから伸びる柱をペニスカバーの部分へ通して鍵をかけてしまう。

「男の子なら……ちゃんとこっちで、出したいですよね?」

こつこつと圧迫されているだろう肉棒をケース越しに淡く小突くと、目の前で鍵をゆらゆらとかざしてみせる。
彼の身体なら、そこを触れずとも貪ることは容易いが、それ以外は雄以外の快楽だ。
王として雄に戻るために耐えるか、それとも快楽に負けて牝に落ちぶれるかを、試すように意地悪をする。

ツァリエル > じっと上目遣いで見つめるレナーテに、こちらも恥ずかしそうに視線を返す。

「レナ、さん……は、悪い人じゃ……ないからっ……
 だから、何、されても……平気……」

意地悪な言葉が囁くのに、ゆるく首を振って微笑みさえ見せてみる。
たとえそれが自分の子種を阻害するような仕打ちをする相手でもツァリエルは許し、受け入れてしまうだろう。

「レナ、さんは……っんん、僕が、王様になるの……いや、ですか?」

不安そうに眉を下げ、じっと彼女を見つめる。
確かにもう世継ぎが作れない体の自分では王にふさわしくは無いのかもしれない。
それでも、と言うように彼女へ問いかけつつ、レナーテの指や舌先が自身を愛撫すればくぅん、と押し殺した喘ぎが零れた。
若い肉棒への舌の奉仕、秘裂への指が三本も入り込んでの愛撫。
開かされた足がかくかくと痙攣し、不格好な動きを見せる。
肉棒が先走りを零して跳ね、膣が収縮して指をしゃぶるが、それが唐突に止められてしまえばふぁ、と鼻にかかった甘ったるい声が漏れる。

あの夜と似た形をした貞操帯が再びレナーテの手によってかけられていく。
ぱちん、とペニスにはまった後、鍵をかけられてしまえば戸惑うようにツァリエルはそれを見下ろす。
ぴくんとピンク色の粘膜が内側で煮詰まった精液を吐き出したくて仕方ないようにひくついた。

「……っ、出したい、けど……でもぉ……」

恥じ入るように内ももをすり合わせ、コツコツとケース越しに突かれる刺激にくふん、と甘い声を漏らす。
ぎゅ、と目をつぶり雄としての意地をかけて我慢する様相を見せれば不思議とひくついていた秘裂も少しは治まった。

レナーテ > 頭を振って微笑む姿に、少しだけ目が見開かれる。
何かを言おうと唇が蠢くが、それは言葉にならず、何かを堪えるようにうつむいた。
問いかける言葉には、言葉で応えることはなく、背中へ掌を滑り込ませ、ギュッと抱き起こす。
肩口に顔を埋めながら、何を言うわけでもなく、ただ無言のまま数秒ほど抱きしめるだけ。

「……そうやって、騙されやすそうで、壊れそうなツァリさんが毒沼に足を踏み入れるのが嫌です。私は……奴隷市場で壊れた笑みを見せるツァリさんとか、見たくないです」

彼のような存在が争いに行くような世界ではなく、敗者は命を落とすか人らしさを奪われる。
彼なら口にした通り、性処理の道具として払い下げれても不思議ではない。
そうなるぐらいなら、そうなる前に甘く壊してしまいたいと願えば、こんな無茶苦茶な縛り付けかたも厭わない。
愛撫で溜め込んだ欲を、強引に抑え込んでいけば、彼も負けじと欲を沈めようと我慢をする。
崩したい、甘い感情というよりは、勝手な思いに突き動かされつつ、傍にあった棚から薬を手に取ると、その錠剤を口に含み、彼の唇を奪う。

「んぅ……」

重ね合わせながら、何度も唇をついばみ、抱きしめたまま甘ったるい口吻を繰り返していけば、舌先が口内へ滑り込もうと突っつき始める。
舌先が彼の舌を探り当てながら、口内に含んだ薬を溶かしながら彼の唇に移す。
溶け込んでいたのは一種の媚薬だが、同時に強烈な作用が一つ働く。
時間の感覚が鈍くなり、1秒が1時間、1分が1日と、酷く長く感じるだろう。
しかし、薬の効果は実際の時間通り、数時間は切れない。
彼の我慢を壊してしまおうと、肉欲の飢えで責め立てながら唇が離れていくと、垂れ落ちる銀糸をそのままに耳元へ唇を寄せた。

「……私の勝手で、ツァリさんを壊してあげます」

彼の飢えを限界まで加速させるように、優しく普段の暖かな声色で囁きかけると、彼の手首を片手で束ねて、頭上のマット地に押し付ける。
ごまかしに身体を触ることも許さず、代わりに与えられるのは柔肌同士が重なり合う感触と、薄っすらと滴り落ちるクレパスからの熱い蜜。
そして、彼の唇を撫ぜる、猫のような小さな舌先。

ツァリエル > レナーテが無言で自分を抱きしめるのを、彼女の優しさと受け取って申し訳なさそうに腕を背に回す。
こんなにも心配してくれる人がいるのに、それでもあえて自分は争いの中に身を投じねばならない。
彼女を慰めるように二度三度と大きく手で背中を撫でる。

「レナさん……大丈夫、僕は……そんな風に壊れたりなんかしないから」

なんの根拠もない事を安心させるように言い聞かせる。
王になるのは、自分を不幸にするためでも誰かを悲しませるためでもない。
多くの人を幸せにするためだから、ツァリエルは諦められなかった。

よりレナーテの責めが強引に激しくなれば、ツァリエルも負けじと我慢する。
何かの錠剤を口に含ませ、自分に覆いかぶさるレナーテにツァリエルは嫌がることもせずそれを受け入れる。
最初はついばみ、次第に舌を絡める甘ったるい責めにツァリエルもまた後を追うように真似をして。
徐々に唾液で薬が溶かされ、ツァリエルの口内に移されればくらりと視界が歪む。
時間の流れが極端に遅く、まるでスローモーションのような感覚に瞳を瞬かせた。

くったりとされるがまま浅い息を繰り返し、レナーテの手で頭上に腕を縛り付けられれば柔肌同士が擦れ、熱い蜜が肌を汚す。
レナーテに壊されるのは怖くはなかった。
ただ、このままだと自分以外の誰かと約束した通り王になることが難しくなってしまうのが心残りだった。
唇にレナーテのざらついた猫舌が触れる。そのゆっくりとした所作にじれったくなるような思いが湧き上がる。

「くぅ……っっんんっ……ふぅ、やぁ……レナ、さ……」

身悶えし、舌を受け入れると自然とツァリエルも舌を伸ばし彼女の唇をなぞった。

レナーテ > 「……地下室に閉じ込められて、性的に捏ね繰り回されそうになってた人が、言える言葉じゃないです」

ムスッとした不機嫌顔を隠すように肩口に顔を埋めながら呟き、彼の言葉を否定する。
あの夜も壊されはしなかったにしても、一晩中弄ばれる王らしからぬ処遇を受けていたことになる。
そんな彼が王になるなど、遠すぎると思えば、その言葉に信憑性を感じない。
そんな彼の意思を崩すように薬と性欲で狂わせようとしていけば、彼の舌先に解けていく薬を、更に塗り込むように舌を暴れさせる。
ぬるっ、くちゅっ、と水音が滑りと共に舌の上で奏でられ、二人の舌が絡み合う。
これだけ酷いことをしても突き放す様子を見せぬ彼の意思は、本気なのだと思いながらも……手は緩めない。
焦らし続けるように唇が離れていけば、枷の上からコツコツと亀頭を小突いていく。
淡い振動ですら、熱がこもる下肢には吐き出したくなる刺激だろう。
裏筋や、亀頭のカバーにわずかに開いたスリットをなぞるように指を這わせ、快楽を誘いながら我慢を崩そうとしていく。
薬は欲を煽るためではあるが、同時に子種を作るように身体を差し向ける成分もある。
しかし、陰嚢に熱が与えられ続ける今は、白色の少ない精液を促すだけだ。

「……そろそろ半日分の感覚ですね。まだ王様になりたいなんて、無謀なことを言いますか……? まだ言うなら、鍵穴を壊して、二度と出せないようにしてあげます。諦めるなら……沢山気持ちよくさせてあげますよ」

焦燥感を与えながらの半日の禁欲は、どれだけ彼を狂わせるか。
欲に理性が負け、志よりも肉欲を取るだろうか。
それならいいと、心の内側では思いつつ、此方も一つだけ覚悟を決めた。
彼が諦めないと答えたなら、錠へ手を伸ばすだろう。
鍵穴をふさぐように鍵を折るのではなく、欲に負けた時と同じように、枷を解き、快楽を貪れるようにするために。

ツァリエル > 「僕が我慢さえすれば、他の人にはあんなことしないでしょう……?
 我慢だけは、……得意だから……」

レナーテの心の中も知らないわけではなかったが、不機嫌そうな声音に申し訳なさそうに眉を下げる。
王になる夢を否定するようにレナーテが舌を絡め、情欲を煽っていく。
それを受け入れながらも、性欲だけに決して流されないと決めれば眉根を寄せ苦しげに息を吐きながら我慢する。
時間の流れる感覚が刻一刻と遅くなってゆく。
少しばかりの唇での戯れが、5分10分と過ぎてゆくような心地がする。
目尻に涙を溜めながらそれでも弱音は吐かなかった。

ピンと天を向いたペニスの亀頭を小突かれればその度に深い快感が全身に広がっていく。
レナーテの細指が様々な刺激をツァリエルの体に起こしながら鍵盤楽器を奏でるように軽やかに這っていく。

「ひぅうう、やぁっ……いぅ、きゅうぅ……っ」

少し触れただけなのに大仰に体を跳ねさせ、ひくひくとペニスを震わせる。
戒められた肉棒は先端をひくつかせ先走りをとろとろと吐き出していた。

「あ、ああぁ、……ぅうう、あぅうう……っふぅ……♥」

さんざん焦らされ、時間感覚が狂わされたツァリエルは瞳の焦点が合わぬまま虚ろに喘ぎ身をもだえさせる。
ペニスは今にも精を吐き出したくて仕方がないように打ち震え、開いた口からだらし無く涎が溢れる。
だが、最後の抵抗がレナーテの言葉に反応するとふるふると小さく頭を振った。

「やらぁ……ぼくっお、さまにっ……にゃる……っ
 にゃらないとぉ……ひぅうう♥はひー♥はふぅ♥」

涙がぽろぽろと溢れだらしない顔を晒しながらそれでも、と食い下がるようにレナーテへ自分の意志を伝えた。
このまま壊されたとしても、それはそれでいいとでも言うように。

レナーテ > 「……っ、それは…王様がすることじゃないですよ」

別の人柱を立てないためだと答える彼に、何処までも愚かな子だと思えば、言葉が一瞬詰まった。
もしそのまま廃人にさせられたらどうなるかなど、考えていないのかと不安にすらなる。
不安定な彼の夢を崩すように、淡いタッチと焦らしで理性を蕩けさせようとしていくが、上ずった声と虚ろな瞳をしながらも抵抗を繰り返す。
それを見やれば、肩を落としながら疲れの篭った小さな溜息を零しつつ……鍵を手にする。

「……では」

カチリと鍵穴に鍵が突き刺さり、特殊金属の錠は壊れてしまえば簡単に取り外せない。
反対方向へ、鍵を回してへし折り、穴を塞げば永遠と封じることすら叶うだろう。
けれど、正しい方向へ回された鍵は、かしゃんと音を立て熱のこもった肉棒を開放していく。
ピンク色の粘膜を晒し、窮屈に膨れていた亀頭を解き放つと、そこへ掌を宛てがい、ゆっくりと撫で始める。

「……その大馬鹿な夢に付き合ってあげます。私がツァリさんの性欲を管理してあげます……エッチな事で、潰されないように練習ですよ。……いいって言うまで、出さないでください。出したら今度はもっと長い時間、お預けします」

もっともっと理性が保てるように耐性をつけさせようと、彼の意思に根負けしていく。
早速というように我慢を命じると、頬に掛かる髪を指先で掬い、耳にかけていき、唇を亀頭へ近づける。
ちゅるっと水音を響かせながらしゃぶりこむと、裏雁から鈴口にかけて、つぅっと舌先がなぞっていき、じゅっと強めに吸い付く。
喉奥にぶつかりそうなほどに飲み込みながら唇を窄め、じゅぶ、じゅぶ、と卑猥な音を奏でながら、口淫を繰り返す。
その合間も二本指を彼のクレパスに押し込めば、指先を交互にばたつかせるようにして、小刻みに子宮口を叩き続ける。
遠慮なく絶頂へ導くような激しい愛撫を数分ほど繰り返すと、咥えたまま小さく呟く。

「だひて……くらはぃ」

声の音で粘膜を震わせて、こそばゆく擽りながら、金色の瞳が上目遣いに彼を見上げると、ぱさっと前髪が崩れてヴェールの様にかかっていった。

ツァリエル > 呆れられたのだろうか、小さく肩を落とし鍵を手にするレナーテが遠慮なく鍵穴へ鍵を突っ込んだ。
びくり、と大きく肩が跳ねて震えツァリエルは覚悟を決める。
その鍵がへし折られる代わりに正しく使われ解錠されると、驚きに目を見開いてレナーテを見つめた。

「ぅ……? レナ、さん……?」

開放された肉棒がぴんと大きく反り返り、びくびくと射精前の様相を見せる。
そこにレナーテの滑やかな手のひらが包み込み、撫で始めればたまらずツァリエルは声を上げた。

「ひぅうううっ、レナさぁん……っあ、あぁ、きゅぅうんっ……♥
 はい、っはいっ……れんしゅ、ありがとーござ、ますっ♥」

ぐっと両手を握りしめ、腹に力を込め射精を我慢する。
レナーテの激しい口淫を受けながら堪え、かくかくと腰を揺らしそうになるのですら我慢して、足の指がきゅうと握り込まれた。
ペニスと連動するように膣口も卑猥にうねり、指を蜜でたっぷりと濡らして蠢いた。

「れ、なさっ……も、いっちゃうぅ……♥いかせてぇ……♥」

数分に及ぶ激しい愛撫によって限界まで上り詰めたツァリエルが懇願するように叫んだ。
そして許される、射精の命令。
遠慮すること無く彼女の喉奥へ突き入れ、白身の薄い精液を彼女の口内へぶちまけた。

「ひゃぅううううううっ♥きゃひぃいいいいい♥っぁ、ぁあああっ♥ひゃおぉ♥」

獣のような声を上げて、ツァリエルの体が反り返る。

レナーテ > 驚きの表情に、クスッと苦笑いを浮かべながら肉棒を捕まえていく。
怯える子供のように見える仕草も可愛らしく、甘やかせて暖かな世界に閉じ込めたくなる。
しかし、彼がそれでも出ていくなら、壊れないようにしたいとお節介へと変わっていった。
射精を堪えさせる愛撫は、苦だけを与えるだけではない。
身体を強張らせながら耐える仕草、それを追い打つようにくりくりと舌先で鈴口を緩く柔く穿る。
痛みを与えない、ギリギリの塩梅で愛撫が出来るほど口淫を仕込まされた過去も、今は喜ぶべきかと薄っすらと笑みを浮かべた。

「んぅ……っ、んぐ……は、ふ……っ、んんぅっ」

さらさらの蜜のような粘度の薄い精液を口内へ受け止め、貯めていく。
溜めさせた分、欲望赴くまま出す吐精よりも大きな波となって快楽が突き抜けるはず。
射精を管理し、快楽を奪い取るはずの行為に男がのめり込むのは、この一瞬の強まりに心を奪われるからだとか。
要らぬ知識を思い起こしながら、ちゅるっと音を立てて唇から肉棒を引き抜くと、悪戯な大人びた笑みを浮かべながら唇を開く。
薄っすらと白色の残る精液、それがなみなみと口内を埋め尽くしているのを見せると、唇を閉ざし、上を向く。
こくっと喉を鳴らし、飲み下せば、喉の動きも彼に見せつけていき、再び彼を見つめながら小さく開かれた唇には、一滴も白色は残っていなかった。

「あと、女の子にならないように努力もしなくていいです。但し……隠してください。それも付き合いますから――ね」

抑えて綻びるぐらいなら、捌け口になって彼を安定させたほうがいいだろうと苦笑いを浮かべる。
付き合いますから、とつなげた言葉の先が僅かに途切れたのは、言えなくなった言葉を飲み込んだ名残。
再び肉棒へ唇を添えると、尿道に残った汁を吸い出すようにしゃぶり、裏筋をぎゅっと絞り上げるように先端に向けてこすっていく。