2017/12/16 のログ
セイン=ディバン > 思えば、ここでは様々な出会いがあった。
今も繋がっている縁もあるし、また、そうでないものも……。

「……っと、いかんいかん。
 必要以上に昔を振り返るなんざ。年寄り臭いったらねぇぜ」

頭をブンブンと振り、考えを振り払う。
少なくとも、まだまだ若いつもりだ。……自分の中では。
冒険者で30過ぎ。かつ、大成していない、というのは。
ちょっと焦るべきかもしれないが。

セイン=ディバン > (そうして、男は身体を休めた後、この場を後にした……)
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にジードさんが現れました。
ジード > どこか惚けたような気が抜けた声が岩風呂に響いく。
商品の仕入れの帰りに立ち寄った宿の湯に魅了されて数日、暫し足止めを食っていた。
あまり人のいない時間を教えてもらって狙い通り、ほとんど独り占めの状況で
湯船に体を浸して弛緩したように息を吐き出し肩を揉む。
全身がほぐれていくような感覚に自然と上機嫌になるのも無理なからぬこと。

「良い湯加減ではあるんだけどこうも居心地がいいと罠みたいに思えるね。
 上がらせずに長期滞在させようっていう気すらする」

完全に被害妄想そのものの言葉を漏らしながら大きく息を吐き出し心地よさを堪能する。

ジード > 「タマの休みくらいはこうやってのんびりしてもよいもんだと思うけど――
 一日程度にしとかないと居つきかねないよこれは」

今日の宿として泊まる気で部屋を取ったのが先ごろの話。
貧乏暇なしとまではいわないがかといって常宿にするには立地が悪すぎた。
惜しそうな表情で湯を救い上げて指の間から湯をこぼして嘆息を漏らす。

ジード > 「倒れる前に風呂からあがろうか。このまま体調崩したら笑い話だよ」

眠り込んだが最後目が覚めないまであり得そうな心地に体に鞭打って立ち上がる。
のぼせないうちにと脱衣所の方向へと足を向けるのだった。
最後に一つ強めに吹いた風にくしゃみが漏れたとか。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からジードさんが去りました。