2017/09/24 のログ
ジード > 「よし、こんなもんだな。倒れる前に戻ろうか」

眠り込んだが最後目が覚めないまであり得そうな心地に体に鞭打って立ち上がる。
のぼせないうちにと脱衣所の方向へと足を向けるのだった。
最後に一つ強めに吹いた風にくしゃみが漏れたとか。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からジードさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にラシュフェルさんが現れました。
ラシュフェル > 青年の楽しみの一つ。それがこの温泉、自己の領地には無い浴場に、興味を持ってはいたが、今では日課になるほどに気に入ってる。しなやかで、細い肢体を、温泉の中でゆったりと伸ばすと、心地よさそうに目を細めた。柔和な雰囲気はいつもだが、それも特に、柔らかい気配になってる。
心地よい微かな香りのある温泉、爽やかな森の中のような空気もこの温泉のお気に入りの理由だ。肩まで温泉につかりながら、ゆったりとした時間を過ごす。魔王である青年にとっては、少ない癒しの時間である

ラシュフェル > ゆっくりと温泉から上がると、裸体のまま、するりと闇に溶けていくように消える。まるで最初からだれもいなかったかのように、後は静けさだけが残って
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からラシュフェルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 温泉」にランユエさんが現れました。
ランユエ > 夜の露天の濡れた足場を、ひたり、ひたりと音を立てながら女は慎重に歩いていく。
長い黒髪を後頭でゆるくまとめ、
肌を隠すのは胸元から太ももにかけて押し当てられただけのタオルのみの格好で、
普段であれば伝わるであろう異国の魔女らしい雰囲気はなりを潜めている。
身体に張り付いた布の端から零れ落ちそうなほど豊かな乳房を両手で抱え、
ひのきの浴槽から木桶に湯を汲むと、しなやかな肩に掛け湯を始めた。

「あぁ、いつ来てもここのお湯は気持ちいいわねぇ…」

もともと湯浴みや美容を好む女にとって、九頭龍の温泉はたまに味わう贅沢のひとつだった。
面積の少ないタオルは掛け湯のせいで剥がれ、胸元は水滴を纏ったまま剥き出しとなり、
備えられた石灯篭の明かりに照らされぼうっと白く浮かび上がった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 温泉」にシドさんが現れました。
シド > 素足張り付く音が耳に届いた。掛け湯に髪先まで雫が垂れる髪を無造作に掻き上げて音の主を探すのは銀髪の青年。
一人湯と勘ぐって一糸纏わぬ姿で椅子に座って体を清めていた。
濛々と湧き上がる湯気に浮かぶは人影、行き成りに会って驚かすのは不躾か。されど湯に浸からず出るのは間抜けか。
濡れた感たっぷりの髪を絞りながら逡巡する内、くちゅ、と小さくくしゃみが溢れる。
秋近づく夜気は素肌にかなり厳しい。仕方なくゆっくりと長駆を起こして湯船に近づく。

「ご一緒しても宜しいかな?」

混浴で隠すのも間抜け――ならば広い胸板、割れた腹部、その下の性器も隠すこと無く堂々と立ちて先客たるその人を見る。
瀟洒な明かりに浮かぶ白磁の肌に、微かに葡萄色の眸を惹かれながら。

ランユエ > 響いたのは子どものような愛らしいくしゃみの音。
この時間帯ならば湯船を独占出来るかとも思っていたが、先客があったらしい。
声を掛けられその出どころを振り返ると、はじめ飛び込んだのは露わとなった男の下半身だった。
くっきりと刻まれた腹部の筋肉、その下部にある性の象徴は隠す気もないらしい。
この磨き抜かれた立派な体躯の持ち主は誰だろうと見上げてみれば、
葡萄色の瞳を持つ銀髪の美丈夫がこちらを見据えていた。
女は女で自分の裸身を恥じ入る風もなく、凛々しい青年へと妖しげな笑顔を見せる。

「お邪魔じゃなかったかしら? …ええ、もちろん。
 よかったら背中を流してくださらない?」

濡れたタオルを差し出しつつ、女の視線は剥き出しのままの彼の性器をかすめる。
『美味しそう』―――という心の声は封じて口端を舌で舐めるに止め、
予想外の邂逅を楽しみながら、高い位置にある相手の表情を覗き込んだ。

シド > 湯気に隠されていた姿は、想像よりぐっと女らしい稜線を描いた肢体。
自分より幾分か深い同色の瞳に重ねる眼差しに唇が弓月の船を描く。
臆することない姿は同じ目的か。紡がれる言葉についぞ笑みのさざめきが零れ落ちた。

「はは、お邪魔どころか。運が良いと思ったところさ。
 寒くて湯船に入ろうと来たんだが、酷なことを仰る人だ。
 が、喜んで引き受けよう。寒さは忘れられそうだから。」

重ねた眼差しが反れる。見られた先が反応して鎌首を擡げるにも関わらず。
酷くゆっくりと膝突いて手を伸ばす。

「さ、どうぞ。湯船の中は滑るから転ばないように。
 背中を流そう。が、もっと楽しいことをしたいなら。
 人気ない場所に移ってみないか?」

大柄で長い手指は、彼女の手指を求める。
絡むことが出来たならゆっくりと引いてエスコートしよう。
洗い場にでも、どこにでも――

ランユエ > 視線で撫で上げた雄が反応したのを認めて口元を緩めていると、
濡れた銀髪に似合いの神秘的な微笑みで、男が魅惑的な誘いをかける。
もっと楽しいこと―――そう言われて、期待が鮮やかな快感となり、体をゾクゾクと震わせた。

「まあ…素直で大胆な方なのね。楽しみだわ…」

恍惚の笑みでそう言い、差し出された大きな手に手指を絡めると、
彼の望むまま、求められる方向へとただ赴くのだった―――。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 温泉」からランユエさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 温泉」からシドさんが去りました。