2017/08/13 のログ
ボブ > 「あああぁぁ~~~っ」

(こじんまりとした個室の中にあるジャグジーに身体を委ね、浴槽の壁面から噴き出している水流に背中を当てて
気持ち良さのあまり声を漏らしている男。

この個室ジャグジーは誰でも使用可能だが、使用する際は入り口の札を「空室」から「使用中」に返さなければいけないのだが、
それを男は忘れていて、入り口の札は「空室」のままである為、もしかしたら他の人が入ってくるやも知れなくって)

ボブ > 「Zzzzz~~っ」

(腰や背中に当たる水流の感触に肉体労働で色々疲弊していた男はジャグジーに浸かったままうたた寝をしていて)

「Zzzz~~っ!Zzzz~~っ! ブハッ!! ゲホゲホゲホっ!!」

(湯船の底についていた男の尻がずれ、つむじまで湯船の中へと沈み込めば、男は一気に覚醒し、
頭を湯船の外へと持ち上げれば、思いっきり咳き込みあげていって)

「ぐへぇ~~、軽く飲んじまったかな。 気持ち良過ぎるのも考えものだな…。
この風呂はある意味魔物だな。 もう少ししっかりと起きていられる状態でまた楽しみに来るとするか」

(このジャグジー風呂の良さと怖さを知った男はジャグジー風呂から上がっていけば、個室からまた別の温泉へと立ち去っていった)

ご案内:「九頭龍の水浴び場 個室ジャグジー」からボブさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にルクレツィアさんが現れました。
ルクレツィア > 夫が存命の頃より、時々骨休めに訪れていた温泉宿。

執務の疲れを癒す為、供も連れずに訪れて、のんびりと露天に浸かった後、 
客室の並ぶ棟の一角に造られた、板張りのテラスに己の姿は在った。
張り出した屋根が日陰をつくり、湯上りの肌の火照りを覚ますには最適の場所。
点在する籐の寝椅子のうちひとつへゆったりと仰臥する己の身を覆うのは、
異国由来だという白絣地の浴衣一枚のみ。

傍らの小卓の上には、先刻従業員がサービスだと言って運んできた、
小さなグラスが空になって置かれている。
風呂上がりの身体が飲み物を欲していた為、特に考えもせず飲み干したけれど、
妙に甘く感じられた其の飲み物の所為か、其れとも何か別の原因があるのか、
身体が何故か、芯から炙られるように熱く―――四肢からも腰からも力が抜けて、
寝ている、というより、行き倒れている、に等しい有り様。
無意識に下腹へ置いた右手が浴衣の生地を弱々しく掴み、左手は籐椅子の網目へ、
かりりと力無く爪を立てる。
ぼう、と薄く開いた瞼の奥から覗く双眸は、常よりもひどく潤みを乗せているようで。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエズラさんが現れました。
エズラ > 「ふぅ~……いい湯だったぜ――」

板張りを軋ませながら、寝椅子に身を横たえる女と同じ、宿の浴衣を纏った男が現れる――
合わせ目からは、戦傷に彩られた、汗ばむ胸筋が覗いている。
その顔付きも、およそ地位あるもののそれではなく、仄かに獣性を帯びた野卑なもの。
良く鍛え込まれた体躯を揺らしながら、女の方へ歩む。

「……お――」

そして、その視界に捉える。
極上の肢体を布一枚で隠しているだけの姿――あまつさえ、どこか陶酔したような様子で虚空を見つめている様子は、ただごとではない妖気を放っていた。
他にいくらも寝椅子はあるというのに、男の足取りは真っ直ぐにそちらへ向かい――すぐ隣の寝椅子に、相手の方に足を投げ出しながら、腰をおろす――

「――どうかしたのかい、奥さん……辛そうだがよ、旦那さんを探してこようか」

左手薬指に光るのは、明らかに夫婦の契りを交わしたであろう高貴な輝き。
それを理解しながら、男は自身の双眸から発せられる情欲の炎の揺らめきを、隠そうともしていなかった。

ルクレツィア > 床板が誰かの体重を受けて、ぎしりと軋みを上げるのを聞いた。

しどけない姿態を取り繕うだけの気力も無く、ぼんやりとした侭で視線を巡らせれば、
宿の浴衣を纏う、客らしき男の姿が眼に映る。

茫洋と霞む視界の中でも明らかな鍛え抜かれた体躯、荒事に慣れた男特有の面立ち。
彼の眼差しが此方を、まるで此の身の奥に疼く雌の本能を射抜くように見据えれば、
浴衣の下の素肌が湯上りの艶も其の侭に、ぞくり、粟立つのが解る。

「―――いい、え……いいえ、結構、ですわ……。」

かりっ―――籐椅子の上で、指輪の煌めく左手指がまた、微かな音を立てる。
彼の眼差しに晒されているだけで、ひとりでに熱を昂ぶらせ始める身体を持て余し、
ぎこちなく両脚を擦り合わせながら、解れ髪を揺らして緩く首を振り。

「わ、たくし……独りで、来て、おりますの……。
ですから、どうか……どうか、此の侭、放っておい、て……。」

夫と一緒では無いことなど、態々告げる必要も無かった。
何故、其処まで言ってしまったのか解らない侭、もぎ離すように視線を逸らして―――
どうか、此の身の反応に気づいてくれるな、と、祈るように瞼を伏せる。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエズラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からルクレツィアさんが去りました。