2017/06/11 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にフェロ―さんが現れました。
フェロ― > 老舗の宿として有名な九頭龍の水浴び場。
泊まるとなればそれなりのお値段がするものの、ただ風呂に入るだけならば無理のない値段で楽しめる。
その特殊な内実からか、女性は特にお値打ち価格で利用できるのがありがたい。

「ま、僕は男だけど。こんな時くらい良いよね♪」

勝手に間違われたのだから問題ないとでも言う様に。
るんるんと足取り軽く平気な面して女性用の脱衣所で服を脱ぎ、タオルを体に巻き付けた。
露天は幾つかの区画に分けられ、全体で円を描く様に露天風呂がそれぞれ設置されている。
先ずはオーソドックスに入り口のお風呂で…と湯船に足を進めていくと、ふと、中央を仕切る衝立に目が留まった。

フェロ― > 「うん…?………わぁ♡……わぁわぁ…♡」

湯を掻き分け、その衝立の違和感の正体―――小さな覗き穴を見つけると顔を寄せ。
壁を隔てた向こう側の温泉の様子が見てとれた。
屈強な男に組み敷かれた女性が激しく腰を打ち付けられている光景に、思わず弾んだ声を零し。

「凄……激し…♡良いなぁ、気持ち良さそ……♡」

もじ、と内腿を僅かに摺り寄せ。
果たしてその感想は組み敷く側と組み敷かれる側、どちらに対しての物か知れないが。

はぁ、と熱孕む息を零しながらお湯にも浸からず覗きに夢中となるのだった。

フェロ― > その後も興奮した様相で、お隣を覗き続ける。
やがて興奮は下肢に伝わり、熱となり。
タオルでは隠しきれぬ程の怒張となった。

はぁ…♡と熱交じりの吐息を吐き出し、何かの余韻に浸る様。
ふらりとおぼつかない足取りで向かう先は、別の温泉へと続く道で。
この情欲を発散させる先を見つけるべく、彷徨いだすのだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からフェロ―さんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にホウセンさんが現れました。
ホウセン > ハテグの主戦場から、王都に帰還する週末。
今日の所は、中間報告が早々に済んだらしく、僅かばかりの余暇を満喫する構えだ。
そうして足を伸ばしたのは、老舗の温泉宿。
既に一っ風呂浴びたらしく、元々北方帝国の出身者にしては白い肌は、薄っすらと赤みを残したまま。
宿に備え付けられている浴衣に着替えているのだけれど、平素の着衣とルーツを同じくしているだけあって馴染んでいる。

「うむ、珈琲の牛乳と、果実の牛乳。
 どちらも甲乙付け難いのぅ。」

ぷはっと、息を吐き出しながらの開口一番がこれである。
宴会場脇のロビーで、両脚を仁王立ちに近しい開き具合で踏ん張り、左手を腰に当てての堂々たる飲みっぷり。
このぐらいなら温泉宿の其処彼処で目にすることもあろうが、妖仙の傍らには空の瓶が既に一本。
今も右手に持っているものを含めて、都合二本を一気に飲み干したのだ。
極々普通の胃袋ならば、冷やし過ぎて腹痛を起こしそうなものだけれども、蛙の面に何とやらである。

ホウセン > 今宵は週明けを間近に控えた晩。
客入りのピークではないけれども、それなりに賑わっているらしいとは、襖を幾つか隔てた彼方から聞こえてくる陽気な騒ぎから察せる。
ぐるりと、まだ湿り気が完全には抜けきっていない黒髪を揺らしながら視線をめぐらせ、ゴミ箱を探す。
素足のせいか、そもそも床に軋みを上げさせる重みを有していないのか、音もなく部屋の隅に鎮座する籠に、空になった瓶と対になる蓋を。

「はてさて、温泉宿に逗留するからというて、湯に浸かるだけでは味気ない。
 故に…」

眉間に皺を寄せて、案内表示を見遣る。
それはもう、商いであるとか、いざこざに巻き込まれた時よりも、余程真剣な眼差しで。
まず、目を引くのは大宴会場である。
賑やかで賑やかで賑やかで騒々しい。
話し相手と飲み相手には事欠かないであろう狂乱の場である。
次に気を留めたのは、マッサージの類である。
何でも、古今東西の術式が揃っているとのことなので、羽化登仙の心地に浸れるかもしれない。
…こんな肩凝りとは無縁そうな、薄っぺらい身体つきだというのに。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にマリカさんが現れました。
マリカ > すそすそ

着慣れぬ浴衣姿で歩くのは、一人の宿泊客。まだ年若い一人の女性が宿泊しているのは
仕事先の店主が、いけなくなった旅館の割引券をタダでくれたから。あいにく相手は見つからなかった
けれど、旅の途中で山に登るほどの温泉好き。大喜びで店主に
礼を言い、こうして出かけてきたのだった。
とりあえず軽く食事を終え、ほろ酔い気味。何もカモが珍しく、あちこちを見て回っていた。
緑髪の女は、ホウセンの横に立つと一つ会釈して案内表示を同じように眺め始めて。

「按摩かぁ」

一日中馬に乗って配達の仕事などしているとあちこち固まる。

ホウセン > 逡巡する事、暫し。
意を決した小さなシルエットが、宿の奥へと続く廊下へと躍り出る…様な心地で。
何しろ広い上に、増築改築で動線がこんがらがっている宿の中、行き違う仲居やら客やらに場所を尋ねなければ辿り着けはしまい。
そんな一大スペクタクルが幕を開けると思いきや、ご同輩と思われる女の声で、襟首を掴まれたように、第一歩の為に浮かせた足を床に戻す。

「うむ、按摩…というか、それも一つという様子じゃな。
 ほれ、美肌だの美顔だの痩身だの豊胸だのと、矢鱈滅多らに売り文句が並んでおろう。」

寧ろ、効能の叩き売り状態になっており、有り難味が何割か差し引かれそうな具合ではあるが。

「極々普通の手足を使ったものから、香油を塗りこむようなものやら…嗚呼、骨をバキバキと鳴らす代物までてんこ盛りのようじゃな。」

案内看板と、それに付随する情報をつらつらと読み上げて、女が何か興味を示すだろうかと、視線を斜め上に。
取り立てて深刻な疑念ではなく、単なる知的好奇心の範疇だ。

マリカ > 「ふふふ、私外の仕事が多いから、美肌、は興味があるかな」

実際健康的な範囲で日焼けした肌。その顔立ちや髪の色は辺境の部族のようで

「馬に乗ってるから、結構腰とか背中とか」

背筋から腰に掛けて手の甲で撫でて見せるがあまり性的な仕草ではない。そこでようやく、ふと相手の外見
としゃべり方に違和感を覚えて、なんとなく切り出してみる

「おひとり、ですか?」

王都は本当に何でもありだ、一応丁寧語で尋ねて

「香油…そんなのもあるんだ……ここは、刺青とかあっても大丈夫でしょうか」

王都のお店でお断りのお店があったことを思い出す

ホウセン > 右隣の、少し斜め上。
女の出自は、風貌からある程度目星をつけて、乗馬の文言で確信を得る。
遊牧民と知っても、然し取り立てて気にした風でもない。
そもそも自分が人外なのだ。細かな差異に頓着するものでもないと。

「日に焼けると、如何せん後々シミになるというしのぅ。
 特に女子となれば、興味を惹かれるのもさもありなんというところかのぅ。」

納得したと、小さな頷きを一つ。
洗髪剤の甘い香りが、ふわり。

「ふむ?嗚呼、儂一人じゃよ。連れがおっては、好き勝手に羽も伸ばせぬ故に。
 刺青は、少なくともこの宿ではとやかく言われまい。
 良いか悪いかはさて置き、何とも丼勘定な宿じゃからのぅ。」

カラカラと笑い声を伴って、太鼓判を押してやる。
少なくとも外見ではわからぬが、何かの意匠を持たせた彫り物があるのだろうと察して。

「して、お主は如何するつもりじゃ。
 見たところ、酒食は済ませたようじゃが…」

そういうところだけは目敏く、事のついでだと水を向ける。

マリカ > 「まぁ、単に気持ちよさそうだな、って思っただけなんですけどね」

やっぱり子供じゃないんだろう、と甘い香りをかぎながら一人納得する。言葉遣いだけじゃなく
受け答え、そもそも一人ならやっぱり見た目とは違う年齢なのかな、とこの周辺に慣れてきたマリカは漠然と考える

「ああ、良かった。断られるのは結構ショックなんですよね」

頬に手を当てて、相手の問いかけにはふと考えるように

「ええ、とはいっても本当に、季節の山菜とお米のお酒を少し、だけなので……少し退屈していたんです
どうですか?お酒でも、温泉でも」

一人旅は決して嫌いではないがふと寂しく感じるときもある、なんとなく誘って

ホウセン > 「善哉善哉、それが出発地点にして終着地点じゃよ。
 心地良ければ、おおよその事は二の次三の次じゃ。」

くくっと、まだ喉仏も目立たない喉を震わせて、小さな笑い声を漏らす。
返された提案に、今度は妖仙の側が思案する番。
顎先に左手の親指と、折り曲げた人差し指の側面を宛がう。

「酒でも湯でも…か。
 どちらも好む所じゃが、良いのか?
 いざ、湯となろうものなら、儂と同道すること、即ち混浴風呂となろうぞ。」

あっけらかんとしている様子に、一応は注意を喚起する。
己が子供扱いされて、共に湯に浸かるのを気にされないのは兎も角、他の客人が居るかも知れないのだと。
妖仙自身は、先刻湯から上がって味付け牛乳を飲んだばかりだ。
腹案としては、宴会場で軽く腹を満たすなり、按摩で身体を解してもらうなりの方が有力だけれど。

マリカ > 「本当に」
少しだけ目を細める際に不意に色気のようなものが出る。ここに来てからというもの味わった快楽の日々を
思い出し少々怪しげな色香を漂わせる

「ええ、かまいませんよ……でも、もう出られたのでしたら、お酒でも……お付き合いしますよ?」

(無防備、というよりは無頓着な雰囲気。たとえ按摩でも喜んでついていくだろう。深い緑色の瞳で覗き込みながら小首をかしげて)

「この辺りで探し物をしているので、もし常連さんでしたら、このあたりのお話も聞きたいですし」

あ、御酒代くらいなら支払いますから、と提案して。
ホウセンにはわかるかもしれない、マリカの臍の位置から魔力帯びた気配がすることを。

ホウセン > 「何ぞ思うところがあるようじゃが、程々にせねば危ういのじゃ。
 如何に宿の中とはいえ、不埒な者がおらんとも限らんしのぅ。」

寧ろ、王都内の治安の良いエリアより、この宿の中の方が危険なのかもしれないけれども。
聊か、忠告しても遅きに失している感が無きにしも非ずのように思えるが、それはそれ。
さて、どちらが、何が、穏当か。思案所はそれに尽きる。

「なれば、酒の相手にでもなってもらおうかのぅ。
 見たところ、お主もこの辺りの者ではなさそうじゃし、興味深い四方山話が聞けそうじゃ。
 常連というほど常連ではないが、王都暮らしはそう短くない故、多少の事ならば聞かせてやれもしよう。」

件の刺青のくだりと、魔力の存在は、既に妖仙の中では結び付けられている。
あとは、部族に伝わる伝承の類でも聞きながら、順に紐解いてゆけばよいかと。
酒の肴としては上等なお題。
無聊を慰めるには丁度良い代物を提供してもらうのだから、費用の負担は寧ろ自分が出すと言い張って譲らないだろう。

「さて、来るが良い。
 財布の中身は気にせずに、何なりと頼んでみるが良い。」

宴会場への道ならば、既に勝手知っている。
女を先導するように、小さな影が一歩目を踏み出し――きっと、笊っぷりを披露したのだろうけれども、それはまた別の話で…

マリカ > 「そうですねぇ、一応お役目もありますし」

屈託なく笑うと、酒の席へと。故郷では肉料理が多かったせいか
山菜や魚料理を好んで食べる。時折しり込みしたり生臭さを感じたりと四苦八苦もしているが
料理を楽しみ酒を楽しんで。

そしてその中で話すのは、どこにでもあるもの、と前置きをしながら、一応巫女のようなものであること
ご神体が盗まれたこと等素直には無し、もし何かそれっぽいものを見かけたら、次にもし出会う機会があれば教えてほしい
と頼むだろう。
こちらは……最後まで付き合うことはできずに、寝息を立ててしまうかもしれない。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からホウセンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からマリカさんが去りました。