2017/04/17 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場・温泉」にクラーラさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場・温泉」からクラーラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にレナーテさんが現れました。
■レナーテ > 仕事中に酷い目にあい、心身に大きなダメージを受けてから数日。
落ち着きを取り戻してからは針仕事に勤しみ、やっと破かれた衣服を修復し終える。
支給されている戦闘衣も嫌いではないが、やはり好きな人と同じ格好がいいと、小さなこだわりのようなものだろう。
そのこだわりのせいで、追加でアレコレ必要となって王都に出向き、買い物が終わる頃には結構な時間だった。
そういえば温泉宿があると聞いていたのもあり、こうして混浴だとは知らぬ温泉へやってきたのだ。
「~♪」
脱衣所の中で、鼻歌交じりに服を脱いでいく。
ケープの留め金を外すと、重さでずり落ちるのを捕まえて、綺麗に畳んでカゴの中へ。
コルセットを外すと、銃を保持しているのもあり、ずっしりとしたそれをごとりとカゴの中へ落ちていく。
ブラウスのボタンを解き、スカートを下ろすと白地に黒いレースが飾られた、少し背伸びした下着姿を晒す。
ホックを外すと、小ぶりの双房がふるりと揺れながらまろび出る。
ショーツをおろし、ガーターベルトとストッキングを外す合間、少し冷たい空気に小さく震え、いそいそと脱ぎ終えれば、几帳面に畳んでから籠に入れていく。
後はボディタオルを手にすれば、たしたしと足音を立てながら引き戸の方へと急いだ。
「春になりましたけど……まだ肌寒いですね」
独り言を零しつつ戸を開くと、湯けむりに包まれた世界に踏み出す。
軽く辺りを一瞥し、先客の姿を確かめながら、濡れた足音が岩で囲まれた温泉へと近づいていく。
■レナーテ > 先客はおらず、自分ひとり。
大きな浴場を独り占めできるのは、珍しいことで、嬉しさに少しだけ笑みがこぼれてしまう。
そのまま湯船の傍まで近づけば、掛け湯をした後に湯の中へと沈んでいく。
乳白色の温泉は、掌ですくい上げると白い肌に馴染むように伝い落ち、綺麗な白い雫が幾つも垂れ落ちた。
ボディタオルを淵辺に置くと、そこに凭れ掛かりながら体の力を抜いて、心地よさそうに吐息を零す。
「組合のお風呂だと、こうゆっくりは出来ないですからね…」
ほとんど姉妹に近い同い年の少女達やらが、ごちゃごちゃになって騒がしく汗を洗い流す共同風呂の様子を思い出しつつ、しみじみと呟く。
嫌いではないし、その騒がしく明るい世界は好きなのだが、たまにはこうして静かに浸かりたい。
何より、優等生で秘書な自分の枠を外したい時だってある。
「……誰も来ない、ですよね?」
水の滴る音以外、何も響かぬ温泉の中、改めて回りを見渡すと一人呟いた。
一度やってみたかったことが不意に過り、おそらく今ぐらいしかチャンスはないと思えば、実行に移すことに。
温泉の中央辺りまで移動すると、湯の中で仰向けになるようにして力を抜いていく。
細い体が浮力で浮かび上がり、暖かな感触で後ろが全て慎まれていった。
だらんと四肢を浮かばせ、少しだけ股が開いた状態で浮かんでいると、湯の波が時折スリットを擽って小さく身震いする。
「……」
子供っぽいこんなことも、普段では出来ない。
流石に泳ぐことはしないが、白いもやが踊る天井を見上げながら、肌を撫でる湯の感触に目を細める。