2017/04/13 のログ
■エレイ > 「それ自慢になってなくね? ってゆーか、それはこっちとしては余計にオイシイんだが……」
堂々と言い切る彼女に思わずツッコミを入れ。
本当にそんな状況になったら、どこまでなら起きないか試してみたくなるな……とか割りと真剣に考えたりして。
「ウム、異邦人(よそもの)だべ。まああ俺の場合こっちの国の人間と系統はそう遠くないっぽいので見た目的にはあまり珍しいところはないだろうがな」
彼女の方からも観察する視線を向けられると、軽く頭を掻きながら眉を下げて笑い、そんな答えを返す。
実際、そうエキゾチックな雰囲気は纏っていない自覚はある。
地元の人間から見ればなんか違う、とわかる程度だろう。
「ああやっぱり? まあ俺も出会ったエルフの全員が全員アレだったわけではないが…親切にしてくれる奴もいたしね。
ハハハ……王都にいるってことはわざわざ村から飛び出してまで人間の生活圏に来たって事なんだから、それはそうだという顔になる。
ノエルちゃんもその一人な訳だしな」
軽く肩を竦めて笑うと、またつんっと頬を突いてみせ。
■ノエル・ベネトー > 「いたずらする気ですか?
えっちないたずら系ですか?起きたら顔に落書きしてある系ですか?」
無駄に神妙な面持ち。
たぶん後者の場合、本当にいつまででも眠っているタイプである。
「そういうものですかあ。
自分と違う種族の方ってどうも細かい見分けがつかなくて…。
肌の色くらいしかわからないのですよう。
世の中には喋る獣とか、そもそも身体がどろどろしてる方とかいらっしゃるって
本で見ましたけど…本当ですか?」
旅をしてきた経験があるのなら、実際に見たことがあるのだろうかと
期待に満ちた視線が彼を遠慮なく見つめる。
そういう見知らぬものに並々ならぬ興味を抱く性格であるらしい。
頬をつつかれてくすぐったそうに身を捩るけれども払ったりはしない。
「うふふ~。でもまだ行ったことない場所が多いんですよぉ。
どこかオススメの場所とかあります?
ここが綺麗~とか、食べ物おいしい~とか。」
■エレイ > 「どちかというと前者だろうな。特にそのご立派なオッパイは超イタズラしたい。後者もちょっとやってみたくはあるが…具体的にはこんな感じで」
神妙な面持ちを向けられ、男も無駄に真剣な顔で欲望丸出しの返答を寄越した。
後半のセリフは、人差し指で彼女の頬をなぞって三本の線──つまりネコかなにかのヒゲを描く仕草とともに付け足して。
「人間の差異なんて実際そんなもんだからな、無理はにい。
──ン? おういるぞ、旅の途中で何度か会ったことあるし。なんなら喋る植物とか生きた壁、人間に擬態する液体とかに遭遇したこともある」
期待と好奇心の眼差しを向けられて軽く眉を持ち上げながらもウム、と頷き。
人差し指を立てながらさらに自分が見てきた特異な存在をいくつか挙げてみたりする。
「ほう、じゃあこっちには来たばっかりってところかね?
そうだなあ、美味しいところと言えばシェンヤン料理の店とか……綺麗な場所ってなると、王都の外になるかのぅ。
ノエルちゃんは王都の外に出たことはあるのかな?」
■ノエル・ベネトー > 「男の人はみんな、おっぱい大好きなんですねえ。
顔に落書きは、わたしがしたい派です。
でもお知り合いが気配に敏感な方しかいなくてですね…。」
彼の示した落書きは、女性に対する思いやりというのか、控えめな感じがした。
――――女性の顔に落書きする時点で思いやりも何もないかもしれないが。
自分に比べれば皆気配に敏く、戦闘慣れしているので
なかなか悪戯は仕掛けられないのである。がっかり。
「へええ!すごい!すごいですねえ!
そういう方ってどこにお住まいなのでしょう?
今のところ、道端でそんな方にお会いできたことないのですが。」
途端に目がキラキラした。
聞いていたより世界にはいろいろな種族がいるらしい。
―――そう、彼の質問にあるとおり、王都から出たことがないのでそういう
存在に会える機会もほとんどないわけで。
「まだないのですよう。
王都の中でもお城とか、あと貧民地区のもっと奥のほうとかも
行ったことがなくて、…そこは危ないのだとか何とか。」
平民地区に近い辺りにはこっそり行くこともあるのだが。
親の言いつけ守る子供のように唇尖らせた。
■エレイ > 「オッパイが嫌いな男はそうそういまい。それ以上に別の部位が好き、というヤツならいるかもしれんがな。
そうか……ノエルちゃんも忍者のように気配を消せるタイプじゃなさそうだしな。
でも俺は女の子の隣だと結構無防備らしいのでなんだったら試してみるかね?
……寝てる間のエッチぃイタズラも楽しいんだが、最初は是非ちゃんと互いに意識のある状態で色々したいしね」
なんだかガッカリした様子の彼女に苦笑しつつ、慰めるようにポンポンと肩を叩き。
それから、その話の流れでさらりと寝床に誘ってみたり。
フフ、と目を細めた笑みを向けながら、頬に手を添えするりと柔肌を撫で下ろし。
「そうだなあ、そういうのがいるのは大体は怪しげな森の奥だのダンジョンの中だのだから、道端には流石にいないでしょう。ってゆーか居たらビックリだってばよ」
その手の存在は、言ってしまえば魔物(モンスター)である。街中に普通に居たら色々と問題だ。
まあ擬態するタイプはひょっとしたら人の中に紛れ込んでいるかもしれないが……それは言わないでおくことにした。
「そっかー。まああ王城は用がないと入れないし、貧民地区の奥は危険がいっぱいだからな……少なくとも一人で行くべきところではないな。外も含めて」
唇を尖らす子供じみた仕草にくっくと笑って。
■ノエル・ベネトー > 「だめですよう。試してみるか、って聞かれてやるいたずらなんて。
やっぱりまったく予想しないところでやって、驚いてもらわないと。」
退屈嫌いのエルフ、そこはこだわる。
3度目の頬へのタッチに彼の顔を見上げた。
視線が交錯するが、続く彼の言葉にますますがっかり。視線が落ちる。
「貧民地区も歩き回ってないのにダンジョンなんて行けませんよねえ…。
人生長いですし…いつかムキムキになって行けるようになりたいと思います。」
がっかりしすぎて変な目標できた。
このぷよぷよな胸も、遠い将来胸板と呼ばれるものへと変化する――かもしれない。
「でも出掛けるたびに誰かについて来てもらうわけにはいきませんし、…。」
あれ、やっぱりこれムキムキになるしか選択肢なくない?と会話の途中で気づく。
早速これから筋トレに…というつもりではないけれど、そろそろ本当に足がふやける頃だ。
すっかり温まった両足をお湯から引き抜いて、水気を切り、帰る支度。
相手はこの旅籠が帰る場所なのだから、ここでお別れすることになるのだろう。
立ち上がり、ぺこりとお辞儀して。
「楽しいお話、ありがとうございました。
いつかきっとわたしも生きた壁さんとお会いできるよう頑張ろうと思います。」
まじめにそう告げ、広い世界に対する新たな情報を胸にこの場を去ろう。
足首の痛みもやはりだいぶ和らいで、足取り軽く、――家へ。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からノエル・ベネトーさんが去りました。
■エレイ > 立ち上がる彼女を見上げ、それなら出入り口までは送っていこうと自分も立ち上がり、足を拭く。
さしあたり、ムキムキだけは色んな意味で無理だからやめておくべき、と根強く説得しながら彼女とともに足湯を後にして──。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」に紅葉さんが現れました。