2023/07/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にフュリアスさんが現れました。
フュリアス > 日差しの強い王都の街並み―――
ほっそい身体をふらつかせて猫背になって歩く姫カットの色白男性は酔っているとも、
熱気にやられているとも見える見てて心配になる足取りで。

「クッソォ……暑ィ……」

暗い灰色の外套が熱を吸収し、軽装ながらもなかなか辛い。
男は紙きれを手に、目当ての店を探している。
入手経路が限られている、いつものクスリの製造元が、とうとう摘発されて大ピンチ。

アレが無ければ本職にも差し支える。
知人から勧められた、代用の薬を扱ってるかもしれないとされる薬師を求めて歩いているが、
既に視界がぐわんぐわんと揺らめく。

今にも吐きそう。辛い。
ふらふらと、おぼつかない足取りで水道の上に架けられた石橋へ足を進めれば、
ぬぅ と欄干に両手をつき、頭を伸ばして真下を向く。
そして……

「……ウッブェェェェェエエエエ!!!」

げろげろげろ と水道めがけて勢いよく、口から汚い滝を流す男はぜーはーと息を荒げ。

周囲の通行人が、一斉にこちらを見る。
ヒソヒソ話をしている者には、獣のように鋭く尖った歯を打ち鳴らしてガンを飛ばして追い払う。

「畜生……最低だッ……。……クスリ……が……ッ。合わねェ……」

具合が悪そうに、しばらく橋の欄干にもたれかかってぐったり。

フュリアス > やがて、静かに立ち上がれば相変わらず酷い猫背のままふらふらと歩きだす。
常用していた薬が途絶えて足取りもおぼつかない。手も若干の震えがある。
こんな状態では仕事にならない……元から凶悪な人相は焦燥でより悪辣さを増して。
仕事を抱えている状況でないのが幸いだが、あまりにもブランクが大きくなれば腕は鈍ってしまう。
早々に目当ての店で、良さそうな薬を手に入れて繋いでいかなければ破滅が待っている。

時間が経つにつれて調子を取り戻した男は次第に早歩きで進み始め、裏路地へと立ち入って姿をくらました。
その先に店があったのか、闇の世界で商いを行う後ろ暗い者と取引を始めていたのかは誰も知らない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からフュリアスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区「路地」2」にムーチョさんが現れました。
ムーチョ > 海を眺めてから街へと戻ってきた。
表通り、人の多さに辟易して男はそこから逸れる様に路地裏へと足を踏み入れる。
表通りに比べれば静かなその場所。
喧騒の音は既に小さく聞こえてくるのみ。
このまま路地の食事処に入るか、それとも久しぶりに酒場にでも行ってみようかと、考えながら大通りで買ってきた軽食を食べながら道を進む。

ムーチョ > 「さて、久しぶりに美味しそうな血の方でも居ればよいのですが…。」

等と呟きながら軽食はあっという間に男の胃袋の中に。
魔法を唱え路地に向けて安打魔法を放ち、男が向かう先の路地の状況や人の有無を調べ始める。

鍛えられた体や魔力、その日の会相手の体調によって異なる血の味。
総じて女性や女性型のフタナリの方が惜しく感じるのは自身の性別のせいか…。

ムーチョ > 路地を流れる探知や索敵の魔法。
熟達している男の魔法はなかなか見破ることはできないが…
その中で引っかか狩りを覚えればそちらの方に向け歩き始める。

ムーチョ > 途中で出てくる様なチンピラには視線に殺気を混ぜるだけで闇の中に戻っていく。
そうして寄って来るチンピラを下げながら、男はゆっくりと闇の中を進んでいく。