2023/07/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にレミさんが現れました。
レミ >  
「……」

 黒いローブを見た人物が歩いている。行く当てもないようにフラフラと。
 時々宿を見かけてはそっちに近寄って行って。

「……足りません」

 と言っては離れる。そんな動きをしている。
 不思議なのはこの人物の周りの人。人によってはその大きさ以上に避けようとするし、人によってはぶつかっているんじゃないかと思える程に近くを歩く。
 まるで見えているものが違うかのように。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からレミさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にネイハムさんが現れました。
ネイハム > 「はい、そんじゃ分け前はこれでね。
また暇なときは声かけていいよ」

冒険者ギルド内での一角、たった今依頼を終えたパーティー内で報酬の分け合うのを仕切ってしまい。
それぞれが納得できるように分けてしまえば解散、また機会があればと見送る。
その別れ間際に共に組んでいた剣士の少年に飲みに誘われるが軽く流して断り、
去り際に魔法使いの少女のお尻を撫であげ笑って見送り。

「あの子は次に食っちまうか。
行けそうな感じだったし」

そんなことを口にしては触れた感触を思い出して笑みを浮かべ。
次に会う時が楽しみだが今はそれはそれ、依頼を探す序に獲物も探そうとギルド内を見回して歩き。

そうして依頼の張られた掲示板にと付けば、依頼と共に食指が動きそうな子がいないかと視線を巡らせて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアニスさんが現れました。
アニス > 冒険者ギルドの窓口
そこを訪れるのは、何も冒険者には限らない。
むしろ冒険者が冒険者であるためには、何よりも依頼人が必要なわけで。

とはいえ、ごくごく普通の街娘に見える少女が冒険者ギルドのカウンターへとやってくれば、
普通は、その依頼内容など、せいぜいが迷い猫探しか、良くて薬草採取が関の山だろう。
いつものとおり営業スマイルを浮かべた受付嬢も、あまりお金になりそうにもない客だと内心は思ったかもしれず。

「えっと、火の魔石が欲しいんですが……とりあえず拳大で200個ほど。
 質はできれば上質で。ダメでも中級以上でお願いします。依頼料は学院付けで。」

はい、と示された証書は、王立学院の教授のサインが記されたもの。
受付嬢はまじまじとその証書を手に取ると、次の瞬間には、慌てた様子で奥へとすっ飛んでいき。

ネイハム > 依頼は先ほど終えたものに比べれば儲けは少ないがそれなりにある。
ただ食指が動くような子はいないのでどうしたものかと考える。
今日は諦めて先ほどの儲けで一杯、もしくは簡単なものでもう少し稼ぐか、その二択。

「どこかの言葉で二つを追うとって奴に当たった?」

ついそんなことを口にして儲けを取ろうとするがカウンターの方で生きえた音に振り返ると奥へとかけていく受付。
そしてカウンターに残されたその原因と思われる少女の姿。

その少女の姿は顔は見えないが手を出そうかと思える後ろ姿。
その姿を見ては笑みを浮かべて掲示板の前を離れて近寄っていき。

「慌ててたみたいだけど、何かあったのか?」

驚かせないようにと少し大きめの足音を立て近づいていけば少女に声を掛けていき。
振り返れば友好的な笑みを浮かべ、軽く手を振って挨拶のようにしてみせる。

アニス > 慌てた様子で奥の事務所へと引っ込んでしまった受付嬢
証書を持っていかれてしまったために、その場から動きこともできずにどうしたものかと思っていると、不意に声を掛けられ。

「あ、はい。
 学院からの依頼で来たんですけど、何だかバタバタしちゃってるみたいで。」

振り返ると、人の良さそうな笑みを向けた可愛らしいお姉さん。
自分とそう歳は変わらなさそうではあるのだけれど、装備を見れば冒険者のそれと分かる上に、どことなく落ち着いて見えて、思わず敬語で返事でを返し。

「いつもお願いしてるお店に行ったら在庫切れらしくて。
 なのでこっちに来てみたんですけど……」

受けて貰えないのかなぁー…と少し困り顔。
別に受理されないのは構わないのだけれど、それならそれで別の手立てを考えたいところで。

「上質の魔石を採ってるのって、やっぱり大変なんですか?」

お値段的にそれなりにするのは知っていても、実際に自分で採りに行ったことなどなく。
話しやすそうなお姉さん相手に、待っている時間でそんなことを訊ねてみる。

ネイハム > 声を掛ければ振り返る少女。
その容姿は可愛く、しかも警戒をされている様子もなければ自然な動き傍にと近寄り。

「学院から?バタバタはいつもしてるけどね。
あんなに急いで駆け込んでいくのは滅多にないけどな。
敬語は良いからね」

敬語を聞けば気軽くでいいと軽く返し。
受付がバタバタしているのは大抵いつもの事ではあるが、あそこまで慌てていることもそうはなく。
一体どんな依頼を持ち込んだのか少し気になり。

「店で在庫を切らしてる?そういうのはよくあるか。
それでギルドに……?入荷待ちでよくない?」

店に入る物で在庫切れ、それをギルドにというのはよくある話。
ただそれで受付の慌てようは珍しいもの、それが何か浮かばず。
困り顔の少女を見れば急ぎというのはよくわかり。

「……は?上質の魔石?
そりゃ物によるけど大変も大変よ。
種類と数にもよるんだけど……何をどれだけ頼んだの」

尋ねられた事に上質の魔石を求めたのかとわかり。
しかしあの慌てようは腑に落ちず、余程に珍しいものか数かどちらか。
それを少女に問い返しながらカウンターの奥に目を向けて。

アニス > 話してみるとやっぱり話しやすい。
敬語は良いと言われると、ちょっとだけ悩んでから、「わかった」と答え。

「んー、うちの教授の無茶ぶりがなければ、入荷待ちで良いんだけど。
 思いついたら、すぐに形にしないと気が済まない性質なんだよね。
 だから、こっちなら少しくらい在庫とか、ダメでも採取できないかなって。」

あははー、と乾いた笑みを向ける。
これくらいの無茶ぶりなら、日常茶飯事だとばかり。

「あ……やっぱり。さすがに200個はやり過ぎだったり?
 昨日、盛大にやらかしちゃったから……
 うちの研究室、大丈夫なのかな……
 ちなみに頼んだのは、火の魔石、上質、拳大で、数は200個」

相手の反応を見るにどうも思った以上に希少な品らしい。
端的に依頼内容を反芻したのはいいものの、昨日消し飛んだものを改めて思い出すと、
実は研究室存続の危機なんじゃないかと思ってしまうわけで。

事務所の奥では、「学院からこんな依頼がー!」「本物かどうかすぐに確かめろ!」「すぐにドワーフに依頼を回せ」などという声が飛び交っており。

ネイハム > 敬語を使う、使われる生活をしていなかったので敬語を聞けばむずかゆく。
それを良いと言えばその通りにしてくれた少女にありがとうと笑い。

「直ぐに欲しいって無茶言ってる訳ね。
それは判らなくないけど、教授ってそういうのばかりなの?
ギルドで在庫はそうないよ、急ぎで採取依頼を出す方ね」

乾いた笑みを見ればそれが日常なのだろうと察し。
それに慣れている様子の少女に少し同情をしてしまう。

「200……?
盛大にやらかしたって何をやらかしたのよ。
火の魔石で上質なのを拳大で200……?納得したよ」

上質を200というだけでも大事だがしかも上質。
火の魔石は入手しやすい分類に入るだろうが流石に条件は厳しい、慌てるわけだと同情の視線を奥に向け。

「……期間は判んないけど結構かかるし依頼料もかかるね、これ。
いっそ間に合わせで闇市でそれなりに揃えたら?」

聞こえる叫び声にギルドは受けるつもりだろうが品質と数で何日かかるか不透明。
そんな時に頭に浮かぶのは嘗てよく利用していた闇市、あそこなら数と値段は別として希望の品はそれなりにあるだろうと口にする。

アニス > 「どうなんだろ?
 まぁ、変な人が多いって話はよく聞くんだけど。」

王立学院に限らず、組織でそれなりの地位を得ようとするなら、お金とコネが必須になる。
そういったものに頼らないとすれば、それ以上の何かを持っていなければならないわけで。
独創的な発想と、それを実現してしまえる技術を持ち合わせた天才と言えば聞こえはいいのだけれど、教え子からすれば「変な人」扱いなのだ。

「……納得されちゃった。
 んー、ダメならダメで仕方ないんだけどね。
 ……闇市? 行ったことないけど、そこならどうにかなりそうな感じだったり?」

未だに騒いでいる事務所へ向ける視線に、苦笑を漏らし。
あまり聴き慣れない単語に、小首を傾げる。
名前くらいは聞いたことはあるものの、具体的な場所などは知らず。
そもそも学院が闇市と契約できるのかどうか謎だけれど、まだまだ時間が掛かりそうなら市場調査しておくだけでも意味はあるかもしれないと、興味を示し。

ネイハム > 「私はそっちの知り合いがいないけど、聞いてそう思うよ。
よく知ってる貴方がそう聞くなら事実でしょ」

そう言えば頭領は変な奴だったと少しだけ懐かしそうな目になり。
しかしそれも直ぐに少女に戻しては笑みを見せ。
どんな事をしていても変な人はどこにでもいるのだと思えばおかしく思えて。

「上質で拳大を200なんてそう揃うもんじゃないよ。
急ぎで10も手に入れば御の字?火の魔石なら九頭龍山脈の遺跡で見つかるかもだけどね」

それでも上質か大きさかのどちらか、数も判らないと告げ。
事務所から聞こえる声に大事になってると苦笑しながら説明をしておき。

「欲しいのを買うだけならありな場所ね。
ただあなたみたいな子が一人で行ったら商品よ。
興味があるなら案内してあげてもいいけど…?」

たとえで出した闇市、そこに興味を持った様子に笑みを深めてはそんな子を口にし。
そっと手を伸ばしてお尻を撫であげようとする。

アニス > 九頭龍山脈の遺跡と聞いても、それがどのくらいの難所なのかはピンとは来ない。
けれども、大変そうだというのはなんとなくニュアンスで伝わった。

「10個かぁ……
 実験1回できるかどうかってところかなぁ……」

ポツリと漏らしつつも、事務所の方をチラ見するに、期待はやっぱり薄めで。

「へ? 商品って……ひゃぅっ!? うぅ、せ、セクハラ反対!
 案内してもらえるのは願ったり叶ったりだけど……いいの? お金あんまりないよ?」

むぅ、と膨れっ面を返したものの、それは商品になるという忠告だと受け取って。
仮にも冒険者を護衛に雇うとなれば、それなりの値段になるだろう。
それがいくら街中であっても、治外法権っぽい響きの闇市に行くなら十分依頼になりそうで。
晩御飯を奢るくらいでは済まないだろうと窺うような視線を向けて。

ネイハム > 安全な遺跡もあれば危険な遺跡もある。
少女が求める物を手に入れるなら間違いなく行き先は危険な場所。
どこまでわかっているか判らないが入手はできるが数は難しい事を告げ。

「10個見つからない可能性の方が高いよ。
一体どんな実験に使うのよ……」

聞こえた言葉に思わずそんな言葉。
一つ売ればそれなりの儲けになるものが10個で一回できるか。
そんな贅沢な実験に呆れた声を思わず溢してしまう。

「わかってるくせに……良い反応ね。
良い依頼がなければ変えるつもりだったし良いよ。
一晩付き合ってくれるならお金はいらないけど?」

可愛い悲鳴と膨れっ面に楽しそうに笑って返し。
どうせ何もなければ変える予定、少女を案内する程度は問題はなく。
少女は気が付いているかは判らないが行き先は治外法権の場所。
今の姿では自分も危険が及ぶ可能性すらあり、そんな場所に案内するのだからと、
お金ではなく一晩と冗談と本気の混じったような提案をして。

アニス > 「え? それはまぁ、シュヒギム的な?
 超高火力圧縮術式を無駄に駆使した何かだよ。」

何でも成功すれば、空に映像を映し出せるとか何とか。
古代の遺物の中には映像を遠くに映し出せものもあるというけれど、それの巨大バージョン
そんなものをどう使うのは知らないけれど、当の本人は思いついたからとそれだけらしい。
その材料調達に駆り出される方の身にもなっては欲しいと思うわけで。

「一晩? えっと……ご飯くらいならと思ってたけど、お酒はあんまり……
 って、そういう意味だよね? え? そうだよね?」

支払える手持ちの現金はそのくらい。
しかも、それは研究費ではなく、自身のお財布に入っているもので。
ついついご飯をベースに考えていただけに、そう返してしまったけれど、冗談めかした様子に思わず詰め寄ってしまい。

ネイハム > 「残念、少しだけ興味が湧いたのに。
超高火力圧縮術式……?難しい何かって事ね」

守秘義務と言われては残念とワザとらしく肩を竦めてみせ。
しかし超高火力圧縮術式と聞いてもピンとこず、理解が追い付かずに難しい事と納得することとし。
もし少女の口から詳しく説明をされてもやはり同じ反応を見せることになるのだが。
難しい事をする大掛かりな実験をするというのだけは判り。

「付き合ってくれるなら私が出してあげるよ、懐は温かいの。
ふふ、契約成立でいいのかな」

お酒はあんまりと聞くと残念と笑い。
自分としては一晩可愛がるという意味での提案。
少女がその可能性に気が付き詰め寄られると手を伸ばして抱きしめようとし。
抱きしめることが出来れば、耳元で「優しくしてあげるから」と囁くこととなって。