2023/06/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にセレンルーナさんが現れました。
セレンルーナ > 仕事を終えた男たちが酒を飲み交わし、そんな男たちにいいよる娼婦がいる、わいわいがやがやと賑わいをみせるいつもの酒場の風景。

「フルハウス。わりぃね。また俺の勝ちだわ」

ぺっとテーブルに手札を並べていくと、おおーという歓声とくっそーという負けた男たちの悲嘆の声が響いていく。

『くっそー、セレンは強すぎんだよなー勝負になんねー』

『お、俺の小遣いが…』

「いやぁ。ごちになりまーす。」

ケラケラと笑いながら、ジャラジャラと賭け金である銅貨を手元へと集めて積み上げていく。
綺麗に並べ終えると、手元の木製のジョッキから生ぬるくなったエールを煽り。

「最近どうよ?なんかおもしろい事でもあった?」

あーあー、といまだに負けて賭けた金を失った事に後悔する男たちへと、話題を切り替えて問いかけていく。
男たちは、『いやぁ、とくにいつもと変わった事はねーなー』と苦笑を浮かべながら、同じようにエールを煽っていくだろう。

「なんか面白い事ってないもんかねぇ。じゃなきゃ儲け話とかさ」

『ばっかやろう、そんな話しがあるなら俺らの方が聞きたいわ』

「違いねぇや」

はっはっはっはと男たちと一緒になって笑うのは、銀色の短髪の20代前半という年齢の青年…。
セレンと呼ばれる彼は、時折こうやってふらりと酒場に現れては、男たちと酒を楽しんでいく。
しかし、彼の素性を詳しく知る者は誰もいない。
いつの間にか来て、いつの間にか馴染んでいつの間にかいなくなる。
そんな存在ではあるが、王国にはまれびとは多く決して珍しいことでもない。
それ故に男たちも、とくに疑問を抱いた様子もなく話に花を咲かせていく。

(とくに平民の間では、噂になってるような事はなし…と)

エールのジョッキを片手に、もう片方の手で銅貨をチャリチャリと弄びながら情報を頭の中で整理する。
今のところ、お目当ての人物はまだ酒場には現れていない。
さて、今日現れるかどうか…といったところだが…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にコルボさんが現れました。
セレンルーナ > 『セレン!もう一回、もう一回だけ勝負だ!』

「えー、もうやめときなってぇ。素寒貧になって下着一枚で家に帰ったりなんかしたら、かみさんにしかられるだけじゃすまねーぜ?」

あとちょっと、あとちょっとだけと負けを取り戻そうとしてギャンブルの沼に沈んでこうとする男に向かって、しっしっというように手を振ると勝負を断っていく。
奥さんの事を持ち出せば、男はうぅ…俺の小遣い…とがっくしと項垂れていくだろう。
どこの家でも女性とは強いものだ。

「あ、おねーさんエールのおかわりと、つまみにソーセージとチーズ頼むわ。」

通りがかった給仕の女性に手をあげると、空になったジョッキを渡して追加の注文をしていく。

「かみさんといえば、ロスんとこのかみさんは4人目うまれたんだって?」

『お、耳がはえぇな。今朝生まれたらしいぜ。男の子だってさ』

「男の子かぁ。そりゃあ、ロスもますます仕事に精を出さなきゃなぁ」

『ちげぇねぇや。そういうセレンはどうなんでぇ。浮いた話のひとつやふたつやみっつ、あるんじゃねぇのかい?』

「浮いた話ねぇ。残念ながら、娼婦に慰めてもらう日々よ…」

新たにきたエールを受け取って、ぐいっと煽ると男の言葉に肩を竦めて笑っていく。

コルボ > 「なんだ随分と楽しそうじゃねえか」

 賑わいの中、ふらりと顔を出す一人の男。
 女癖の悪いゴロツキ風情、といった風体でニヤニヤと笑っていれば
 今しがた素寒貧になった男が「あっ!」と声をあげて

『あ、コルボてめえ! この間女房に言い寄ってただろ! 何べんいやぁ』

「その女房からまたやらかしてないか聞かれてんだよバーカ。
 あんまやらかしてるとマジでかみさん寝取っちまうぞ」

 食いかかる男の頭を抑えてゲラゲラ笑いながら、帰路についた男の代わりにテーブルについて

「結構儲かってんじゃねえか。俺も混ぜてくんねえか?」

 誘うように指を振りながら通りがかった女中の尻を撫でてトレイで頭を殴られる。

「って! 俺にもエールとつまむもんくれってんだろ!?
 ったく……。

 と、あんたどっかで見たことあるような……。まあいいか」

 歓談交じりに話しを聞いて回れば、その男の話は少しは聞いてるだろうか。
 女癖の悪い冒険者。スカウトでソロ、偵察などを主にする。

 女にちょっかいはかけるが、その評判は悪いということはなく、 
 いわゆるアフターケアをしっかりできている、ただのチンピラというわけではなさそうな雰囲気の男……。

セレンルーナ > 「そうそう、早く帰らないとかみさんに家に入れてもらえなくなるぜ」

顔を出した男に食ってかかる素寒貧の男との会話で、新たにやってきた男が女にだらしがないのが分かる。
ケラケラと笑いながらエールを飲んで、コルボの言葉に付け加えるように素寒貧の男へと帰宅を促していく。

「今日は調子が良くてね。儲けさせてもらったぜ。んー?俺のほうは顔に見覚えはねぇけどなぁ。ま、その日暮しで富裕地区から貧民地区まで行ったり来たりしてるからなぁ、見かけてても不思議はねぇなぁ。」

素寒貧の男が去った席へと座るコルボの言葉に、んー?と首をかしげて顔をみやるが見覚えはないと首を振る。

「あー、だけどここで名前は聞いたことあるぜ。めっぽう手が早いってな」

コルボって名前には聞き覚えがあると、ケラケラ笑いながらソーセージにかぶりついて、またエールを煽っていく。

コルボ > 男の背中に手を振って。

「そんだけ名前が聞こえるぐらい、知れ渡ってるのにかかる女がいる、ってのは
 周りにも問題があるってこった」

 取られる方が悪いんだと、現に今帰った男の妻にコルボは言い寄ってるにも関わらず”頼まれた”と言っていて。
 それだけ、街にとって男の男癖の悪さは恨みを買われそうなものなのに当たり前のことに受け入れられて。

「ま、どっかで酒飲んでる時に見たのかもな。
 なんか最近面白いことねえかなって俺もギルドの酒場離れてこっちにきててさ、
 あんたもなんか面白い話聞いたことねえか?」

 さも暇潰しの如く、嗤いながらカードを受けとって

「つか、この国のやつか?」

 そう言いながら男の視線は貴女の髪を一瞥していた。

 その日崩して汚した程度では落ちない髪の艶。
 そこにいる男達の誰にも宿っていない、否、

 ただのゴロツキであるはずの目の前の男を除いて。

セレンルーナ > 「あんまり素人女に手ぇだすのはおすすめしないけどなぁ?関係がこじれてアソコを切り落とされた奴の話、なーんてのも聞いたことあるぜ?その点、商売女なら後腐れもないだろうに。」

当たり前のように受け入れられてる様子に、へーと感心しながら肩を竦めていく。

「そうだなー金があるときは、酒場で酒を飲んでることが多いから、その時に見かけたのかもしれねぇなぁ。
 いやぁ、不景気な話ばっかりで面白い話はないなぁ。
 俺も面白い話や儲け話がないかって聞いちゃいるんだがねぇ。」

ちゃりんちゃりんと積み重ねた銅貨を摘んでは落として、摘んでは落としてと手遊びしながらテーブルに頬杖をついていく。

「うん?まー、今はこの国の人間だぜ?」

コルボの視線が髪に向いているのに気づくと、苦笑して。

「いい色だろ?商売女にはけっこう評判いいんだぜ?
 それなりに小奇麗にはしとかなきゃな、商売女でもいい女が寄ってこねぇんだよ。サービスもしてもらえるしな。」

上位の娼婦ともなれば、客を選べる余裕が出てくる。
そんな女に選ばれるためには、清潔感もそれなりに大事なのだとにっと笑い。

コルボ > 「女だって考えなしにそこまでしねえよ。やられんのは女は突っ込んで腰振りゃ誰でも良くなるって考えてるバカとかだよ。
 商売女も手ェ出してるぜ? つかそもそも俺はそんな区別ねえからな」

 要は、問題がないようにそれぞれの女性に手を出してる、タチが悪いのは男にとって、だが、その男にもケアをしているからこそ妙な立ち位置が確立しているらしく。

「そりゃ不景気ってか酒に持ってかれてんじゃねーのか?
 商売女に入れ込んでるところといい。」

 さて、ここまでイイ男であれば、娼館で女と寝た後の会話でそれなりに名前が出てきそうなものだが、と思いつつ。
 それに、女を知ってるような口ぶりだが、娼館を利用していて商売女呼ばわり?

 疑問が複数浮かぶが、

「え、お前が切り落とされそうになったの?」

 違うところに符号が一致しながら口に出してみようか。

「まーそりゃ同感だな。体臭とかも男のにおいって感じがして好きー、って言われても
 絶対内心受け付けないだろうしさ。」

 カードを切って入れ替えながら、届いたエールを受け取って煽りつつ。

「しかし不景気なぁ。そろそろ梅雨も明けるし虫型の魔物討伐が増える頃合いだから、
 それに向けて使える薬草類の採取も需要が増えてるからそっち系かね……。

 後は、なーんか運び屋の仕事をギルドの外で声かけてる奴等がいるから、
 役人や騎士に持ってかれる前に見つけちまえばいい金になるかもなあ」

 ふと、貴女の目を見て、そんなことを

セレンルーナ > 「情念の縺れっていうのは、理屈じゃないからなぁ?油断してると刺されるかもだぜ?」

なんだかんだで、女癖が悪いと言われつつも酒場でも嫌な顔をされないのは人柄的なところもあるのだろう。
冗談めかして言うものの、目の前の男はうまいことやっているのだろうと思う。

「宵越しの銭は持たない主義なんでね。それでも、金がなきゃ飯も食えねえ。儲けたいっていうのは飽くなき人間の欲ってもんさ。」

はーやれやれ、面白おかしく暮らしていければいいんだがなーと大げさにため息をついてみせる。

「お?バレたか。いやー、あの時は焦ったぜ。取るものも取り敢えず窓から逃げてさぁ。
 女は執念深くて怖いぜ?おかげでこっちは国を出る羽目になっちまった。」

口に出された言葉に、ぶはっと吹き出し、
いやー、あれは殺されるかと思ったとケラケラ笑う様子は冗談か本当か見極めづらいところだろう。
この国の者かという先ほどの問いかけにも、ここで答えを示すように。

「実際、相性がよけりゃあいい匂いに感じることもあるって聞くけどなぁ?それでも汗臭いより清潔感があるほうがモテるのは事実なのさ。」

ごっごっごっとエールを煽り、ぷはぁっと息を吐き出し。
給仕におかわりを頼んでいく。
カードを切るのをチーズを齧りながら眺めて。

「あー、確か冒険者なんだったか。俺はそういうのは向いてねぇなぁ。
 もうちっと、安全に楽に稼ぎたいもんだぜ。
 ギルドの外で?へー…そいつはいい事を聞いたな。
 あんた実際声掛けられた事あるのか?いくらくらいもらえるんだ?」

暑い中虫を討伐とか、草むしりとか割に合わねーとだれた様子でないないと手を振り。
しかし、続いた話題には食いついていくだろう。
目をまっすぐに見ての話題の振り方には意図を感じるところではあるが、その話題に食いつくのもとくに違和感はないはず。

コルボ > 「理屈じゃねえよ。だから理屈持ち上げて言い含めようとするとおかしくなる。
 だから理屈だけじゃない、ちゃんと女見て、女と話して繋がってる。
 普通のことをそれぞれにやってりゃそうならねえよ

 どいつもこいつもイイ女をちゃんと見てねえから俺にとられんだよ。」

 関わっておいておざなりにするから刺されるのだと、ケラケラ笑って

「宵越しの銭はちげえねえや。ま、それでも金は欲しいってのは真理だわな。
 ほーんと、楽な儲け話があればいいんだがな」

 毎日酒飲んでてーなーなどと管を巻きつつ、カードの入れ替えが終わってコールするか?
 などと声をかけつつ

「執念深いねぇ。いきなりここにまで乗り込んでくるとかねえだろうな。
 巻き添えは御免だぜ。俺そういう時は真っ先に相手蹴って突き出すぜ。」

 じとーっとした瞳で見据えながら周囲を見渡して、こちらを見ている女性がいないか様子を探っているような素振りさえ見せて。

「あれほんとなのか? 俺女の汗はどれも良いにおいに思えるから
 駄目なにおいってのがなくてな。娼館じゃなくてもそんな感じだわ。」

 首を傾げつつ届いたつまみに手を伸ばしつつ、食うか? などと皿を差し出しもして

「まーなー。スカウトやってんのよ。前衛は無理だな。汗臭くなる。
 後学院でも非常勤で講師やってんよ? まーそういうわけで銭程度はぼちぼち困ってねえんだわ。

 だから俺に勝てたらいい酒奢ってやんよ。」

 そういって勝負に持ち込みながら外での話を聞かれれば。

「噂程度だが、相場の五割増し。その時点で怪しいんだが外で指定された場所で受け取って、王都に戻ってきて運び込むんだとさ。
 運び先はやった奴探して聞き出そうとしてんだけど、どうにも実入りがいいからか口が堅くてな。多分次の仕事も斡旋するとか言い含められてんだろうよ。

 ……それに、なんつうか、数が合わない感じもあるっぽいな。
 受けた奴と、帰って来た奴。
 ま、そんな仕事受ける奴は駆け出しか貧民地区の奴等だ、顔も覚えられてねえんだろうよ

 そういや名前なんだっけ? 他所から来たなら声かけられるかもな」

 見ている。違和感はないはず。そうは思っていても、貴方を見ている。

 女癖の悪い男が、男に興味を持って。