2023/05/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアストラさんが現れました。
アストラ > 平民地区の繁華街にある酒場兼連れ込み宿。
一階では一晩の相手を探す男女がまばらにおり、アストラもそのうちの一人。
冒険者風の服装は露出が高く、豊満な胸元や白い肉感のある太腿を曝け出している。
カウンターの椅子に座って足を組み、頬杖をついて度数の低いアルコールの入ったコップを揺らしながら、周囲を吟味するように流れる目線は蠱惑的。
かなりの経験をこなしてきている事が伺える落ち着いた表情が、時折悪戯めいて異性に笑みを向ける。

「久々に来てみたけれど…今夜の相手はどうかしらねぇ」

時間も時間、そう簡単に見つかる気もしないが、その時はその時だ。
軽くお酒を煽って、銀の髪を揺らし、心地よい酩酊感に揺られながら声がかかるのを待つか。
或いはやってきた男が好みなら、声を掛けにいくことだろう。

アストラ > 「ふぁぁ……────」

駄目だ、眠くなってきた。
こういう時は性欲よりも睡眠欲が勝ってしまう。
飲み干したコップと一緒に代金をテーブルへと置き、立ち上がって眠たげに目を擦りつつ扉から外へと出ていった。
その後はふらふらと宿へと戻っていっただろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアストラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にオウルさんが現れました。
オウル > ――冒険者ギルド。
平民地区に点在する冒険者ギルドのひとつ。
普段と変わらず冒険を終えたばかりの冒険者が酒のつまみに冒険譚を語らい、これから冒険に出る冒険者は依頼書を眺め、或いは新しいパーティーの仲間を探して声を張り上げている。

今夜も平民地区の住人と呼ぶには少々薄汚く、冒険者と呼ぶには少し陰り帯びた少年が一人で掲示板の前に立っていた。

「ソロで採取か、若しくは単独で狩猟か、何か良さそうなのはないかね~って、ほとんどパーティー用しか残ってなくない?」

開口一番はこれである。
自分の背丈よりも高い位置にある依頼書は眼帯をつけた眼と裸眼の眼を細めて睨むようにじーっと眼を細め、辛うじて読める依頼の内容を読みながら愚痴り、「次、次」と呟くと直ぐ傍の依頼書に視線を移す。

こんな時間に残ってる依頼はほとんどが高難易度か、1日で終わらぬ依頼かはたまたパーティー用の護衛の依頼とかで、ソロで受けるにはどれも難しいものばかりである。

臨時パーティー用……でもあればいいが、それもなし。
護衛で飛び入りが出来るもの……も全くなし。
あ、富裕地区のお屋敷の警護が……あるけど、ダメだ年齢制限と女性限定と書いてあった。

綺麗なお金を稼ぐにはこれしか手段を知らないのだが、何とかならないものか、若しくはパーティーに入れてくれる優しい冒険者とやらはいないのか、耳は喧騒に傾け、眼は依頼書を眺め、口は……思わず欠伸を噛み締めていた。

オウル > 手っ取り早くハイリスクハイリターンを狙ってあっちのギルドの仕事を請けるか、ハイリスクローリターンのこっちのギルドで依頼を請けるか、二つに一つ……いやアルバイトする?

「何にせよー…お金がー……必要なんだよなーっと……。」

呪いを解くにも貧民地区から抜けるにも金、金、金だ。
早々に拠点も生活の基盤も比較的だが安全な平民地区に移したい、最終的には富裕地区に住めるといいなって思うことは思う。

だがそれこそ何にせよ金。
コツコツ進むって言うのは性分に合わないが、上ったところで落下する事になるのも好まないと、もう少しだけ掲示板に自分でもやれそうな依頼がないか、新たに貼られないか、掲示板と睨めっこする事にした。

しかし、自分の目線より高い場所にある文字を見るのは眼が疲れる、眉間に人差し指で解しながら、また眼帯のある左眼も右眼も細めてじぃっと掲示板を眺めるのだ。

オウル > それから1時間くらいは睨めっこを続ける。
だが新しい依頼書が貼られる事もなければ、調度いい依頼も見つかる事も無く、両肩を落としてため息を吐きながら、踵を返して冒険者ギルドより立去るのだった。

目的地は貧民地区。
またあっちのギルドで仕事を請け負って、当面の生活費を稼ごうと……。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からオウルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/神殿図書館」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 陽が傾いてきた頃の神殿図書館。銀髪の男は本を抱えて一冊一冊、丁寧に本棚に戻していた。
最近は休みがあるたびに冒険者紛いのことをやっているが、本業は図書館の司書である。
カウンターで貸出し・返却の受付をして、傷んだ本を修繕し、返却された本を書架へ戻す。

本棚の間を往復しながら、来館者にも目を配ることを忘れない。
本があるべき場所にない、そもそもどこを探せばいいかわからない――そんな人達を助けるのも司書の仕事だ。
もっとも、安息日ではない日の図書館はそう人が多い訳ではない。
もし司書の助けが必要な人がいれば、すぐに見つけられるだろう。