2023/04/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 酒場」にエドヴィン・バルゼルトさんが現れました。
■エドヴィン・バルゼルト > ◆
夜中の平民地区酒場
両腕の太い、切りそろえた白い髭とバンダナ
言ってみりゃゴリラみたいな親父が切り盛りしている場所がここだ。
未だに獲物をもたせりゃ、現役復帰もいけそうな覇気が生々しい。
その親父に、おめにゃまだはえぇと言われたら、どんな若造も一度積み直してから再度臨む
その程度には、昔気質だがぶっとすぎる骨が生えている信頼度がある店だった。
夜を過ぎれば次の仕事が控え、酒の味がわからなくなるならと蹴り出されていく。
無駄に金を払うくらいなら次に使え、が親父のモットーだ。
「よう、オヤッさん。相変わらず若い奴に厳しいじゃないの。」
春先 装備の新調や想い人への贈り物
グローブとブーツを世話する職人の身としては、どこへ挑むのかに拠り
同じく譲れない気持ちを訴えて金と質をそろえさせる。
中には色を付けてやることもするものの、それは生還してこいという現れだ。
クソッタレな冒険のぼの字も、騎士のきの字も習ってこなかった手合いは望むものに臨む金で応える。
エドヴィン・バルゼルトは、先ほどまでコツコツと終えた作品をひとしきり眺めた後
それをまだ記憶に新しい内に美味い酒で一杯やりたかったからか、こうして店に顔をだす。
工房で作品と向き合って飲む酒も乙だが、少々見合ってない。
煙草の煙もかける気にならん。
オヤッさんも、仕事を終えた中年を迎えている男を追い出す気もなく、軽く歓迎しながら入れてくれるだろう。
「ふぅ、まだ“黒髭”は余ってるか?」
ラムの中で黒に該当するblackrumの銘柄を一つ聞けば、ジャボンと太い腕で示す瓶。
エドヴィンは、よし、とうなずきツマミも願った。
「〆に軽く腹に溜まるもんもな。おやっさんの飯でぐっすり眠れそうだ。」
調子のいいことを、と鼻で笑われながらも、エドヴィンは茶褐色の葉紙巻の煙草を咥え
手元のマッチを手の甲のグローブにバチッと擦りあてる。
「―――フゥゥゥゥ おう、ありがとさん。 オヤッさんもどうだい。」
受け取りながら、機嫌よく黒髭を奢ろうとするものの、まだ早いと怒られた。
怒られるなんざ、久しぶりだと感じながら、中年らに程こういう場所は有難く感じる。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 酒場」からエドヴィン・バルゼルトさんが去りました。