2022/12/15 のログ
ムツキ > 「いや、結構判りやすかったぞ、だって…。
レキのお気に入りの子を見に行ったた後は、お前さんの気迫違ってたし、捕まったのは大抵その時だぞ」

それも、感情の凄さだよなぁ、とからかうように苦笑し。
捕まった後は、ぼこぼこにされたしと、された事に対してそれを笑い飛ばし。

「まぁ、そこら辺の因果は今の所どうしようもなさそうだしな…悟りなんか開けるのはある種の異常者だろ。
うんうん、その感情をぶつける相手がいるなら、まぁ、その勢いのまま行動していいんじゃないか」

少女の言葉を聞いて、何回か頷く。
それを止める気はなく、協力する方針で。

「…いや、実は無い方が好みだな、とか言ったらどうすんだ?
いや、気に入った相手が好みだから、女好きは否定しないけどな」

少女が言う様な女も、少女の様な女も、好むという意味では嘘ではなく。
だからこそ、女好きは否定できず。

「キモチワルイ言うな、結構本気に近い感じで言ってたけどな」

覗きに言っていたのも事実で、それは否定もできない。
巫女修行の中で、警戒が深まる修行の時に近づいていたりもしたわけで。
ちなみに、水垢離や、滝行等の濡れる系や、神楽舞等の普段と衣装が違う時が特に好みだったりして。

少女の掌で良い音を立てながらツッコまれて。
くく、と楽しそうに喉奥で笑いを殺しつつ。

「ま、とりあえず今日は引いておくよ、その気になったら何時でも言ってくれて良いぞ。
んで、ハムとか結構美味いから気分転嫁に喰っとくと良いと思うぞ」

押し殺していた笑いを飲み込み、フラれたなーと冗談めかして。
お代わりが届いたエールを、今度は一気に飲むのではなく、一口のんで、ハムを摘まみ。
少女にもハムを勧めて、食べるっていう行為自体が要らなくても、人に近く居たいなら、そういうの大事だしと呟いて。

レキ・キドー > 「いやそんなことは。」

(ない、と言うが自信は無い。
 ――あの子は、ムツキに目くじら立てる私をたしなめるような子だったから。
 オマエどっちの味方だよって、力入っちゃったかもしれない。
 ムツキに一発お見舞いしてやったぞなんて報告した日にはムツキの方を心配されたりして、それが悔しくて。)

「……。」

(目頭が熱くなって、鬼の目にも涙なんて言葉を思い出した。
 ギリギリギリギリ拳に力が入り叫び出したくなる。
 私は、何を、台無しにしたのか。それをまざまざと感じさせられて。)

「――なに、なんだ、証明してみせろとか言うとでも思ってんの。」

(努めて意識を逸らそうと、ムツキの告白にもその好みは嘘だねと。
 結構本気、なんて言葉すら「しつこい」としっしと手など振る始末。
 いささか思い切ったツッコミに楽しそうに笑ってくれれば、あさっての方に向けたままの涙目で、口元を少し和ませた。)

「そうだなあ、大金星当ててくれたらね。
 あ、あと今回分くらいは貯えで払えそうだから本当。」

(別に全く本気の条件提示などではなく、その気になる事は無いけど良い仕事してくれたらねと軽口を返す感じ。
 お代は別れ際にでもきっちり清算するだろう。それで懐はかなり寂しくなるような塩梅かもしれないが。)

「……ありがと。」

(普段はムツキが言うように意識して、ちゃんと食べなきゃと考える事もあるのだが。
 そんな気分じゃなくなっていたのを、持ち直させてくれてご相伴。
 辛い事思い出したような気もするが、必要な事だとも思う。
 美味しいの分かるよと、大事にもぐもぐ。)

ムツキ > 「自分の事は結構気づかないよな、うん」

此方は捕まると結構痛い目を見るので、そこはきちんと記憶していて。
他の候補の時よりも、動きにキレがあったというのが、此方の記憶。
少女の目にたまった涙を、強く握られた拳を、気づいても指摘もからかいもせずに。

「いや、乗ってこないかなってな…流石に引っかからないよな」

嘘と言われ、しつこいと手を振られて、それらに対しけらけらと笑い飛ばし。
少女の顔が、少し柔らかくなるのを見て、内心してやったりと、考えて。

「大金星ねぇ…大物の呪物か、その邪神の祭壇とかかね。
あいあい、今日の支払いは金って事だな、了解」

邪神を見つけるのは流石に無理そうだが、呪いの濃い呪物や、祭壇。
そこら辺は、少女の役に立つかね、と頭の中でグルグルと考えて。
今回のギンナンの気配は憶えているので、今度からは見れば呪の気配から判るはずで。

「ん…そか、ならよかった」

礼の言葉には、小さく頷き、少し照れたようにそっぽを向いて。
美味しいのが判るといえば、良かったと嬉しそうに笑みを浮かべる。
そうして、少女との会話の投げ合いを繰り返す、酒ではなく雰囲気に酔い、浸りながら……―――。

レキ・キドー > 「い、いやいや、勘違いを決めてかかるのカッコ悪い。」

(どうしてそれが真実だって証拠だよと、もう認めていてもしたり顔なんかさせない姿勢。
 本当に素知らぬフリをしたいのは、過去の真実ではなく、今の自分を見て見ぬふりしてくれている方かもしれないが。

 乗らないよどこのポルノだよとか、軽口の応酬には、
その内容ではなくあのムツキとこんな所に居る感慨として、しみじみと。)

「……うん。よろしく、頼む。」

(今やどちらかと言えば自分の方が人類の敵寄りで。
 かつて害虫のように追い立てた相手に仕事を頼む。
 そんな風に考えてしまうと和む口元ももにょつくが。
 追いかけっこの楽しかった昔馴染みと大人になって酒の席。
 笑みにつられて、今は苦いけれど暖かい思い出に浸らせてもらおう。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 酒場」からレキ・キドーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 酒場」からムツキさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール平民地区 冒険者ギルド」にゴーシェさんが現れました。
ゴーシェ >  
昼下がり、やたらと軋みをあげる木戸を押し開けると、店主の鋭い一瞥が投げかけられる。
幾度かこまごました依頼を受けたこともある、顔馴染みだと気づくと、
その視線は元通り、手許の書類に落ちたけれども。

「………相変わらず、愛想のない男」

己の愛想のなさを棚上げして、ぼそりと低く呟きながら。
足を向けるのは向かって右手の壁、一面を使った掲示板だ。
さまざまな依頼を記した紙が、恐らく店主にとってだけ、規則性を保って貼られている。
二歩ほど離れたところへ佇み、取り敢えずは左上から、ぽつぽつと拾い読みしてゆく姿勢。

ソロで受けられる依頼はたかが知れている、採取とか、採取とか、採取とか。
加えて、今は、飾り同然とは言えロッドを紛失した身。
馴染みの男から新しいロッドを購入すべく、バフートへ向かわねばならない。
そのついでに、道中でサクッと―――――出来るような依頼が、あれば良いのだが、さて。

ゴーシェ > ―――――手袋をはめたままの右手を伸ばし、一枚の紙片を千切り取る。

あまり気に入る条件とは言えないけれど、それでも、取り敢えず。
向かうべき方向だけは合っている、と、一人頷き。

「ねぇ、……これ、未だ募集してるわよね?」

ひらひらと紙片を揺らしながら、カウンタへ歩み寄る。
こちらへ向いた店主の視線が、差し出した紙片へと流れ。

数分の後、無事依頼を引き受けて、ギルドを出て行くことになる。
何はともあれ、まずは旅支度を整えるところから、だと―――――。

ご案内:「王都マグメール平民地区 冒険者ギルド」からゴーシェさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/神殿図書館」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 昼の神殿図書館。
平日だからか利用者は少なく、館内は閑散とした印象を与える。
銀髪の男は返却されてきた本を書架に戻しながら、利用者の状態を見る。

閲覧席で分厚い本をじっくりと読んでいる人。
学習室で課題に取り組んではいるものの、食後なのかうつらうつらしている人。
書架の間で背表紙に書かれた題名を眺め、手にとってはつらつらと読んで書架に戻す人。

司書の助けが必要そうな人はいるだろうかと、本専用の台車を押しながら歩く。

ヴァン > 「毎日これくらい楽ならいいんだが……」

本を書架に全て戻し、台車を指定の場所に戻す。館内はとても静かで、誰かが遠くで咳き込む音さえ聞こえそうだ。
階段を下りた後に受付の後ろにある執務室へと戻ろうとするが、入口に気配を感じて視線を向ける。

来館理由も様々だ。
本を読みにきたのか、神殿に参拝したついでか、あるいは単に外の寒さから逃れるためか。
厄介事と同伴でない限りは、図書館は来館者を歓迎している。

ヴァン > 一度大きく伸びをすると、執務室へと戻っていく。
午後の落ち着いた図書館は、静寂が支配していた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/神殿図書館」からヴァンさんが去りました。