2022/11/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアストラさんが現れました。
アストラ > 夜間にもなれば平民地区もほとんどが静かになる。
魔導書製作の依頼を終えて依頼人へと届けた後、借りている宿へと戻る途中。
昼間は沢山の人で賑わう広場へと差し掛かったところで、何となしにそちらへと足を運んで。

「静かねぇ……」

人の気配がほとんどしない、夜風が吹いていく中に蒼銀の髪をなびかせる。
金色の双眸を細め、特に何をするでもなく広々とした憩いの場を見学するように歩いていく。

「昼と夜じゃあ、随分雰囲気が違うわね」

遊歩道やらベンチ、噴水など、外灯と月明かりだけの静かな場所。光の届かない場所はとても暗い。
普段ならあまり気にすることもないが、今日は眠気も遠いのだからのんびり散歩でもしようと気分が赴くままにのんびり歩いていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
エレイ > 彼女が歩く先のベンチの一つに、脚を組んで腰掛ける一つの人影の姿が見えてくる。
ベンチの直ぐ側の外灯に照らされたその金髪の男は、彼女の見知った顔であることに程なく気づくことが出来るだろう。

男は何か困り事でもあるのか眉下げた表情で適当に周囲を眺めていたが、
やがて彼女の姿を見つければおっ、と言うふうに目を丸くして。

「──おう、アストラちゃんではねぇーか。コンバンハッ。一人で夜のお散歩かね?」

なんて、へらりと笑いながら片手を上げつつ声をかける。

──特段なんということもない、その男の声。
しかし彼女には何やら、少しだが妙に『響く』ような。そんな不思議な感覚を覚える、かもしれない。

アストラ > 「あら?」

そう遠くないうちに見えてきた人影。
外灯の下に見える金髪には、どこか見覚えがある。
以前にも会ったことがあるような──……と記憶を手繰り寄せて、手を挙げた彼に『声』を掛けられた途端に、ぞわりと肌を、全身を撫でるような熱が奔っていく。

「は、ぇ……」

きゅん、と下腹部の奥が疼くような。
一体どうしてそうなっているのかもわからず、混乱が浮かぶ。
白い頬に朱が差して、火照るような熱がこみ上げ、頬に手を当てた。

「……ええと、こんばんは。エレイさん……?」

名前をなんとか思い出せたが、彼の声はよく体が覚えているだろう。

エレイ > 「おいおいそこそこ間が空いたとは言え俺様を忘れちゃったかい? マッサージしてあげたでしょう?」

彼女のうろ覚えのような返答に眉下げて笑いつつ、ゆっくりと立ち上がる。
まあ、彼女の身に起こった事──やったのは己だが──を考えると、記憶の混乱など起きていても仕方ないかも、なんて思いながら。

「……って、どうかしたかね、アストラちゃん?」

その顔が火照っているのを見つければ、首を傾げつつ近づいてゆく。

男が一言紡ぐたび、彼女の体の奥で熱がじくり、じくりと持ち上がる感覚を覚えるだろうか。

「なにやら顔が赤いっぽいが……熱でもあるのかね?」

男は当然、彼女の身に何が起こっているかなど察しているが、敢えてとぼけつつ。
片手を伸ばして、彼女の頬にひたりと触れる。
彼女の身体が覚えているその手の感触が、さらなる熱を呼び覚ます事になるだろう。

アストラ > マッサージ。そう、確かに、マッサージをしてもらった記憶はあるのだが。
それ以外にも別の何かがあったような。ああでもそれは夢でのことだったか…。
夢の中であられもない姿ではしたなく乱れた姿を見せたことを思い出して、勝手に頬が熱くなってしまう。
羞恥の熱、だけではないのだが、それ以外にアストラが理解できるものはなく。
近づいてくる彼の『声』が鼓膜から響く度に、きゅん、きゅん♡と胎の奥が疼いていく。

「っ……な、なんでも、ないわ…」

熱なんてないと言えないほどには、顔はもう真っ赤だ。
そして淫らな記憶を呼び起こして、知らず知らずのうちに唾液が溢れ、下着を蜜が濡らしていく。
掌が触れた瞬間に、びく、と体を軽く震わせ、思わず一歩下がった。

「ぁ……あ、だめ……♡」

彼の、その手に触れられるのはだめだと思うのに、全身がゾクゾクと粟立っていく。
その手が与える快楽を、法悦を、思い出すかのように。
かく、と足から力が抜けて、その場に尻もちをついてしまった。
何でもないと自力で立ち上がって、彼から逃げるように立ち去ることはもはや出来ないだろう。

エレイ > 「おおっと……なんでもないというには無理がありすぎるのではないか?」

触れた男の手から逃げようとして、尻もちをついてしまった彼女に眉下げて笑って。
その側に屈み込むと、腰に手を回しながら手を取り、肩を貸してゆっくりと一緒に立ち上がらせ。

「介抱をおごってやろう俺は優しいからな。……ココじゃあなんだから、ちょっとアッチのほうで、な……」

抱いた腰や、掴んだ手をさすさすと撫でながら、耳元で吐息を吹きかけるとともに囁き。
そのまま彼女を連れて、程近くの暗がりへとともに姿を消して──

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。
アストラ > 【移動】
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアストラさんが去りました。