2022/11/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 深夜、閉店した酒場。
人気のない酒場に男が一人、カウンターに座っている。
店員は表にはおらず、キッチンと思しき方向からかちゃかちゃと食器が鳴る音が響くのみ。

普段ならスタウトが注がれたジョッキが酒場における標準装備だが、飲食物は男の周囲にない。
比較的綺麗な紙を前に、カリカリと何事かをペンで書きこんでいる。その表情はいつになく真剣なものだ。

「明日、か……」

感慨深げに呟いた。十何年かぶりの故郷への帰省。男には珍しく不安を感じているようだ。
息を吸い、ゆっくりと吐く。今から気をもんでも何にもならない。