2022/11/13 のログ
■ヴァン > やがて、再びまどろみへと――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/神殿図書館」からヴァンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/図書館」にネリさんが現れました。
■ネリ > 王都マグメールの平民地区に在る図書館。
王城や学院に併設されたものと比較すると保管された蔵書は幾らか見劣りしてしまうかも知れないが、広く門戸の開かれたその場所は身分を問わず利用出来ることも相俟って、市民や冒険者などをはじめとした多種多様な人々の姿があった。
「 ............ 」
何処かで密やかに聞こえる声を潜めた話し声と、はらりと頁を捲る音に包まれた書架の森の中で、手にした書物を読み耽る修道女もまたその内の一人だった。
普段足を運ぶ神聖都市の神殿や書庫とは違い、長裾の黒い修道衣にヴェールを纏ったその装いはやや物珍しく人目を引いたかも知れない。
しかし当の本人はそのことに気が付いた様子も無く、菫色の双眸は開かれた頁の文字列を追いかけ続けていた。
■ネリ > やがて、追いかけていた頁の文字列が一区切りを迎えたところで、静かに表紙を閉じたそれを目の前の書架の元在った場所に戻してゆく。
主に大衆向けの物語や詩集を集めたその区画で修道女が今しがた戻した本の背表紙に綴られていたのは、王都の市民達の間では広く親しまれている物語集のひとつ。
神学書や歴史書といった書物が大半の神聖都市の書庫では、あまり触れる機会の無い類のものだった。
「 ... 偶には、こうした御話に触れてみるのも ... 新鮮、ですね ... 」
誰の耳にも届かない小さな独白と共に、薄い唇は小さく微笑みの表情を形作る。
それからまた、書架に並べられた数多の本の中から目に付いた一冊を手に取っては開いた頁の中へと視線を落としていって。
閉館時間を告げる司書に呼び止められるまで、そうして幾冊もの物語や詩集を読み耽り続けるのだった―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区/図書館」からネリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 露店街」にエルフェさんが現れました。
■エルフェ > 授業のない、夜。特にすることもなく向かった先は……露店街。
果物や食べ物だけじゃなく、時折魔族が使うような危なげなものからすっごい武器まで並ぶそのエリア。
そこでわたしは……。
「かい、すぎたぁ――――!!」
って、悲鳴を上げていたりする。
そう、ちょっとお買い物。ぐらいの気持ちだったんだけど、それで済まないようなものが色々と並んでたせい。
例えば腰のポシェットにぎゅうぎゅうに詰め込まれている薄紫色のポーション。
飲み薬としても最適だし、割れて気化すると、それだけで一時的に周囲に魔力を灯してくれる魔力ポーション。
ただ、飲みすぎると魔力がおばかになって……色々と危ないことになるやつ。
両手に抱えるのは謎の仮面だったり、不思議な杖だったり、不思議な果物だったり。
どれもコレも冒険者として使えるけど、仮面に関しては付けて特殊な呪文を告げると催眠状態になるとか。杖はその人の魔力を際限なく奪うとか。
果物に関しては定期的に購入している――発情を促すけどとっても美味な果物。きょうはまとめがいしてしまった!
「うぐ、ぐ。買いすぎたけどちょっとこう……荷物持ちでも用意すればよかったかなぁ……。」
独りごちながら、向かうのは――自宅じゃなく、露店街から少し行ったところにある宿屋。
荷物置き場兼駆け込み宿として使ってる場所……。
けど、その足取りはふらふらと危なっかしい……。
■エルフェ > 「―――うう、重い……けど、これも、まだ見ぬ可愛い子のたーめっ。
もうひとふんばり! がんばれ、わたし!」
そう。こんなアイテムを購入したのは、また誰かとのそういったことに使うため。
ちょっと両腕に力を込め、しっかり持ち直してから……その姿は雑踏の中に消えていく……。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 露店街」からエルフェさんが去りました。