2022/11/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──~♪」

雨がしとしとと降り注ぎ、普段に輪をかけて人気のない住宅街の路地を、
ピーヒョロロと下手くそな口笛を奏でながら、一部に赤いラインが入っている意外はほぼ全てが銀色の番傘という
奇妙な物体を担いでのんびり歩く、金髪の男が一人。
傘を携えている代わり、普段羽織っている銀色のジャケットは今はその姿は見えず。

食事を終えた後、暇つぶしを求めてブラブラと大通り、路地裏と歩いてきたが、特に何か特筆するものと遭遇するでもなく、
気がつけばこの場所まで辿り着いていた。

先の二箇所に比べると、余計に事件性の少なさそうなロケーションではあるが──

「……まああ人生ドコでナニが起こるか判らんもんだからな」

なんて小さく笑って独りごち、軽く肩をすくめて。
適当に視線を彷徨わせて住宅街の景色を眺めつつ、ぱしゃ、ぱしゃとマイペースに歩を進め続ける。

エレイ > そのまま、男の姿は遠ざかっていって──
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨商店」にセリアスさんが現れました。
セリアス > 平民地区、大通り沿いにある雑貨商店。
普段から扱う日用雑貨や学用品、冒険者向けの商品も扱っている。

最近は冷え込む季節が近づいたことで、耐寒用具のスペースを用意しており。
暖をとるための魔導具類を置いたり、厚手の衣類やマフラー等も並べている。

「で、これが『あたまからあったまるくん』だそうです」

口にするのが憚られるようなネーミングのポーション。
やや目の艶を消したような平坦な表情で読み上げながら。
赤い液体の入った瓶を、カウンターの店員に向けて振って見せる。

名付けのセンスが壊滅的、もとい、解りやすい知人の研究者の今秋の新作らしい。
店頭に並べる方の頭が温まりそうである。

「コレを持ってきたときのニヤついた笑みがとても嫌な予感がしますが……」

件の研究者の腕は信用している。実際、店で扱う薬品類の多くは彼女のレシピによるもので。
ただ卸先のこの店を試験場のように思っている節も、いくらかはある。
そこは、有用な薬を仕入れられることと天秤にかけて、メリットが大きいので黙殺している部分。

「とりあえず、いつもの試薬扱いということで」

勇気ある試験者が着たら説明して使ってもらうのでもよいだろうと。
店員たちと打ち合わせをして薬を預け、一つ息を吐いた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨商店」からセリアスさんが去りました。