2022/10/20 のログ
クレイ >  
 そういえば求められるも女として大事だとかそういう事言ってたななんて思い出す。
 中々にまだ色々と人間基準が抜けていなかった。
 誘導されたその手を優しく撫でるように太ももの上を滑らせる。とはいえくすぐったがりだったのに大丈夫だろうかと思いながらも。その手はそのままで。

「それもそれで魅力的な誘いだが、それするといよいよもって普通に戦場に行けなくなりそうでな……」

 色々と腑抜けになりそうと笑う。
 彼女といるのは心地いい。故にあまりに染まりすぎれば完全に腑抜けてしまいそうで、正直な話生活するだけならば学校の先生の授業でも十分稼げるのだ。
 行きたい場所を聞けば。

「……なるほどな、学者ってことは、ラジエルよりも大学かいっそヤルダバオート方面か」

 いくつかの学ぶ手段を考える。

「どうせしばらく療養だし、もし行きたい所があるなら案内しようかと思ってな。こんなんだが、それなりに貴族とも交流あるからアポ取ればある程度の場所には行けるしさ」

 いい意味でも悪い意味でも貴族と交流がある。だからそういう時に案内がしやすいというのはある。
 手は今も足を撫でるようにして。

「勿論ラジエルでもいいぞ。けど、ラジエルだと戦闘学の教員だけあって知ってる知識がそっち寄りなんだよなぁ」

アキラ > 「まぁ………」

(太ももの手にはもぞもぞするけれど、それでも一応平静を装い)

「政治とか歴史とか宗教とか、本読んだあとに自分で考えればわかることをわざわざ人の口から解説されなくてもいいんだけど……」

(基本的に頭がいいのだった)

「学校、は楽しそうだけど……ご飯食べて子作りしてぬくぬく生活できて……本読めて暇つぶしもできてるから……そんな不満はないかな?」

(基本的には生活と呼べるものが平和であれば高望みがない少女は、熱烈に興味があるわけでもなさそうだった、しれっと日常生活に子作りが入っているしそれはできているとのこと)

クレイ >  
 平静を装っている様子を見ているが、手は特には止めない。求めるとは違うかもしれないが、単純にそのしなやかな足の触り心地が気持ちよくてついついそのままにしてしまっていた。

「なんつーか、うらやましい限りだなお前の頭の良さ、俺なんて説明されねぇとさっぱりわからないぞ」

 読むだけで理解なんて、事前知識があれば自分でもできるが初見では絶対に出来ない事である。
 もしかしたら彼女は自分が思っている以上に大物なのかもしれないなんて、思っているが。
 その後の言葉を聞けばフハっと笑う。

「さらっと子作りを入れるな。まぁたしかにしてるけども」

 なんだかんだ泊まりに来る事も多いだろうし、毎回ではないだろうがする機会も多いのだろう。
 だが、それなら、少しだけ考えるようにして。

「さっきアキラが言った撫でてればいい、ってのとは少し違うが。俺も学校の仕事ぐらいしかしばらくはないだろうし。いっしょに少しの間ゆっくりするか。もしヤルダバオートとか、どっかの学校とか覗きに行きたいって言ってくれればその間に行けるしな」

 そんなに長い間ではないのだろうが、たまには休日を取るのも有りだ。
 落ち着いて考えればそういう休日はあまり取っていない。アキラが来てかなりマシになったとはいえ、それでも戦場と教員の往復は変わりないわけで。

「それこそ、少し遠出して旨い飯とか食いに行っても良いしな。ダイラスの肉料理は大雑把ではあるが。結構旨いぞ、もしかしたらお前好みかもしれない」

 それこそ海賊の料理などがあるくらいだ。そういう肉料理も多く見た。普通の女性相手にはどうかと思われそうだが、彼女にはむしろ合うかもしれないと。

アキラ > 「たぶん、君ら人間は変に思想とか宗教に染まりすぎてるからわからないんだよ……どんな悪政でも、王に統治されて生存できている現実に不満を言う余裕があるだけ平和っていうか……」

(傭兵家業のクレイはまだマシだが、個人的に人間は感情に偏りすぎていると感じる。それもこれも基本的に人間は平和なのだと。足は触られるままにしておいて)

「……そっか……」

(ふと、学校の話題に思いつく)

「ぼくも学校の生徒になれる?……クレイが仕事している所観てみたい……」

(自分の足に触れる手に両手を添えて、ズイっと顔を寄せて見上げる。)

「教育って、どうやるのかなって……」

(内容というより、教職そのものに興味があるようで)

クレイ >  
「……たしかにそれはあるかもな。それが理由なのかたまにアホじゃねぇのって理由で戦争してるし」

 まぁ俺はそれを飯のタネにしてるから悪くいえねぇけどさと言いながら串焼きをグイッと食べる。
 同じ宗教同士でも考え違いで戦争したり、今日を生きる為に生きてる傭兵からすれば色々想像しずらい。
 学校の生徒と言われれば。少しだけ考えて。

「んー、可能か不可能かで言えば可能だと思う。身分は隠さないとだけどな」

 少なくとも表向き魔族は入学禁止だ。だから隠さないといけないだろう。
 そしてもうひとつとズイッと寄せられた顔に見せるように2本目の指を見せる。

「仮に入るとしたら、学校じゃ俺との関係は部下と上司になるからな。まぁ今でもそうなんだが……一応奴隷ってのは伏せる事になる」

 別に悪いわけではないが、中にはそういうのを嫌う人もいる。更に言えばまだ大人であるわけでもないアキラを買ったとなると色々と問題になる可能性もある訳で。

「その2つを守れるなら、少しコネ通してみるぞ。もしそれで色々力が付くなら俺としても助かるしな」

 それこそ、簡単な依頼なら任せられるようになるし、場合によっては一緒に戦場に繰り出せるようになる。
 だからこちらには百利あって害はほぼない。
 魔族だとバレるリスクが少し怖いくらいだが、その場合にも同じ領域内にいればかばいやすいわけで。

「ただし、学校に通うには金がいる……つまり、学校で学んで賢くなったり強くなったら仕事が増えるが。良いな?」

 なんて少しだけニヤリと笑って。

アキラ > 「争いが多いからこそ発展したって事実は無視はしないけれども……」

(発展はあんまりしなくていいから平和な方がいいなとか思わなくもないが)

「………………奴隷身分は隠すのわかるが……もともとぼくらは上司と部下でしょ?」

(本気の本気でそう思っているので思いっきり首をかしげたあと。何度か首を捻ってから)

「クレイ、もしかして……ごめん、ぼく結婚とか恋愛とか、理屈ではわかるけどよくわからなくて……」

(ふと気づいてフォローを入れる、誠実な対応のつもりだけれど、クレイはどう思うだろうか。種族間の感覚の違いが大きく出た局面。)

クレイ >  
「まぁな、つまり奴隷身分を隠すって事だ。色々と余計な問題が起きるしな」

 一応通う事は可能だろうが、下で見てきて変な厄介事になるとそれはそれで不味い。
 彼女は一般の人に比べればはるかに強い。もし喧嘩などになれば一方的な虐殺になる事態も十分あり得るわけで、まぁ頭のいい彼女ならそんな事にはしないだろうが。
 しかし、その後の発言にはこちrまお首を傾げる。

「んー? 恋愛? 結構? …………」

 首を傾げる。どこかから誤解されるような発言をしてしまったのかと。
 人間の感性だったので、中々答えにはたどり着けなかった。
 そしてあ、と分かったような顔をして。

「あれか、俺達の関係を恋人とか、結婚してるとか。そういう風に誤解されると俺が困る。とかそういう意味で取ったのか?」

 最初に思いついたのはそこだった。
 1番誤解されやすそうな言い回しだったのはそこだから。

アキラ > (話が噛み合っていない気がして眉をしかめて考えてから)

「…………なんか前にクレイがぼくのこと大切だなんだと言ってたから。
それと繋げて、もしかして部下と上司の関係じゃなくて恋人とかお嫁さんみたいに思ってたら、ぼくは全然それ考えてなかったから思わせてたら悪いなって思った」

(なるべく思ったことをそのまま文章化して伝えてみた。ちょくちょく話が噛み合わない異種族交流である)

クレイ >  
「あー」

 なるほど、言語化されて初めて理解した。
 とはいえ、なんて言うべきか。
 と色々と考えていたが、あきらめたように息を吐き出す。
 おそらく、変に誤魔化そうとすれば更に誤解を生みだす事になる。だから全部正直に言おうと。

「正直、俺も恋愛とか結婚とかよくわかってねぇ。だから……そうだな、少し最低な言い方だけど。俺も同じで、そういう意味ではあんまり考えてなかった。だからむしろそういう風に思ってくれていた事は少し安心する」

 実際自分もノリで他の人と遊んだりもしている以上何とも言えない所ではある。
 そもそも、しっかりと理解できていない節が自分にもある。だから遊びたい時に遊びたい相手と遊べばいい。大事に思うとそれはまた別ではないか。そう思っていた。
 しかしそれは別として。
 また誤解されては嫌なので恥ずかしい話だが、これはしっかりと伝えて置く。

「けど、ひとつだけこれは勘違いされたくないからハッキリ言うが……大事に思ってるのは事実だ。それは道具としてとか部下としてじゃなくて。アキラっていう個人をだ。最低な男の言い分に聞こえるけどさ」

 それもまた嘘じゃない。
 だから自由に遊んでいいと明言しているが、もし傷つけられればその時は自分は相手に対して本気で制裁に乗り出すだろう。それは部下を傷つけられたからじゃない。奴隷、つまりは自分の所有物を傷つけられたからじゃない。
 アキラという個人を傷つけられたから。
 それだけ言えば近寄る。そして周りに聞こえないように小声で。

「だから関係っていうのはあくまで奴隷って事と……魔族って事。この2点を隠すって意味だ」

アキラ > 「……つまり、家族ってことでしょ?」

(人間の感情の機微に疎いくせに知識はだけ詰め込み、頭の回転はいいとこんな変な具合になる。いやに遠回しな言い分だなと首をかしげて、自分的な解釈なのにそれが当然だと思っていた)

「魔族の部分を隠すとして。ミレーとしてってのはアリなの?……細かい部分を詰めないと……親子って言うには年が近いし、兄弟っていうにも似てないし……腹違いの妹で最近引き取ったとか?お兄ちゃんにしとく?」

(冷静に、作戦を練り始める。人間としての最低は特に彼女には当てはまらない、好きなように他の女とも遊べばいいと思うし、なんなら所帯を持たれても気にしない。でも多分。自分はそれでも家族でいる気もある。)

クレイ > 「家族……そうだな、家族で良いか」

 嫁とか恋人とか、そういうのは少し違うのかもしれない。けれどある意味でピッタリの関係に思えて。うなずく。
 なるほど彼女の言っていた思想に固まっているというのはそういう事だったのかと。
 人間である自分には家族というのはそれこそ恋人であったり嫁であったり、兄弟姉妹であったり子供であったり。そういう関係だと思い込んでいた。
 だが、そういうくくりではない。単純な家族で考えると1番しっくりくる気がした。
 そして関係を詰める段階に入れば。

「んなの、俺は戦場を走り回る傭兵だぜ? 大体の部分は戦地で拾ったで解決する、そうすれば呼び方も変えなくて済むだろ? 種族に関しては……まぁミレーでも俺の関係者なら問題はないだろうが。一応帽子なりで隠しておいた方が良いかもな」

 種族に関してはわざわざ公言する必要はない。バレたときにはそういう言い訳を用意しておいてもいいのだろうが。
 だけど少し考えて。

「つってもまぁ、まだ色々と甘い場所もありそうだし……続きは宿で詰めるか。ここじゃ話しにくい。清算たのむ」

 と店員を呼べば、お金を支払う。
 ここでは魔族がどうのとか、あまり打合せには適していない。
 なので続きは宿で打ち合わせよう、そう言って彼女が動きだせば自分も動くだろう。

アキラ > 「年下の女子に兄さんとかお兄ちゃんとかパパって呼ばせたいって癖があるらいしいと……」

(読書量の弊害、ほんとになんでも読んでいるので変なのも読んでいた)

「無理して男装とかしてもしょうがないのかな……いちおう隠してバレたらミレー……そのへんが無難?……」

(ブツブツ考え始めるとあるき出す。考え事をするときは歩いてるほうが考えがまとまるタイプらしい。ともあれ、宿に戻ってクレイの怪我を気遣ったり、周囲を警戒する係をしたりと仕事はちゃんとしていたとか)

クレイ >  
「そうだな、その辺が無難だ……後俺はそんな癖はねぇ。あったらとっくにお前に呼ばせてる」

 とそれはそれで問題になりそうな発言をしながら店を後にするだろう。
 傷の様子を見れば、ほぼほぼ完治してはいるが、まだ激しい運動は行えないレベルであると思える程度の傷だろう。
 そうして色々と積めれば、コネを使い数日の内には希望するなら入学できるという形は整えるはずだ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアキラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からクレイさんが去りました。