2022/10/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 空気が冷えこみ、このまま秋めいていくのかと思ったら、また暖かな日が戻ってきた。外出前に上着をはおっていこうか迷ったものの、結局ブラウス姿。
最近お店にこもりきりの時間が長かったせいもあって、外に出るのがすこしひさしぶりに感じつつ。大通りを、ふらふらと歩いている。
特に買うものが決まっているわけではないから、夕食の献立を考えるついでの散歩みたいなもの。先を急いでもいないから、あとから来る人たちにどんどん追い抜かれていって。
「……雨…」
湿っぽい風がふいてきたように感じて、ふと空を見上げてみる。遠くにうっすら黒雲が見えて、今はまだ大丈夫だろうけれど、夜になったら天気も崩れるのだろうかと小首をかしげる。
そうやって視線を別の方向に向けていたら、道のくぼみに気がつかず足を取られて、つんのめってしまう。
転ばずには済んだものの、ちょうどすれ違うタイミングだった人に笑われて。恥ずかしくて、つい顔を伏せる。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にグラムヴァルトさんが現れました。
■グラムヴァルト >
「――――ククッ、相変わらずトロ臭ェなぁ、てめェは。」
低く掠れたバリトンは少女の真後ろ。先ほどまでは誰の気配も感じられなかった場所から響く。しばらくぶりに聞く事となったその声音を、彼女の耳はまだ聞き覚えのある物として感じるだろうか。
どちらにせよ、曇天の逆光を背に魔人めいて小柄な少女に影を落とす長身の行動に変わりはない。
彼女が声に反応して振り向くのに合わせ、こちらは膝を畳みつつ振り返りの動作に追従して影の如く動き、足音も立てずに小さな身体の背後を堅持。
結果、振り向いた彼女の視界には少し驚いた表情の通行人が見えるだけで、恋人というのは名ばかりのほとんど王都に寄り付かぬ狼の姿を目にする事は出来ない。
そんな他愛のない悪戯を終わらせるのは、これもまた子供染みた悪戯だ。
おもむろに少女のスカートを捲り上げ、その両脚の間にずぼっと灰色の蓬髪を埋め込むと、そのまま長躯を立ち上がらせようとしたのだ。
要は肩車の姿勢である。
■ミンティ > さすがに頬を染めるほどではないにせよ、間の抜けたところを見られた動揺はそれなりにある。そこまで大笑いされたわけではないのだから、気にする必要もないのだろうけれど。
胸に手を当てて、気持ちを落ち着けてから、また歩きだそうとしたところ。不意に背後から低い声がかかって、ぴたりと動きを止めた。
いつもの、のろのろとした動きより数段ましな早さでとっさに振り向き。しかし、そこに予想した大きな人影はなかった。
かろうじて視界の端で、屈みこもうとする黒い影だけは捉えていたから、不測の事態にも悲鳴を上げる事はなく。
「……っ…、…急に…なにをするんですか」
よすぎる目のおかげで動きはかろうじて追えていたけれど、そのまま肩車をされると、さすがに身を硬くした。
自分がどんな状態にあるかを認識してから、小さく息をこぼし。身体の緊張をすこしずつ解いてから、不貞腐れたような声。
彼に比べて背丈は小さいけれど、肩車で喜ぶような子どもでもないから、周囲の視線が集まる状況に困り顔になった。
ひさしぶりの再会だというのに、まるで、昨日までも会っていたような、そんな態度で。
■グラムヴァルト >
「おおっ? てめェ、目だけは妙に良いよなァ。」
捲り上げたスカートの脚間にいきなり頭部を突っ込むという、変質者でも躊躇するだろう行動。にもかかわらず上げそうになる悲鳴を飲みこんだのは、突然の挙動に若干ずれた眼鏡の奥から恨みがまし気な視線を向けてくる翠の双眸が、完全に死角に回り込んだつもりでいた狼の動きの端を捉えていたからに違い無い。
ただの街娘には―――どころか、多少気の利いた冒険者であろうともそこまでの眼を持つ物はそうはいない。
「ククッ、何ってェ恋人同士の戯れって奴だろォが。軽ィなぁ、ちゃんと飯食ってンのか? ケツと太腿ばっかりむちむちさせやがって。」
190の長躯による肩車の視点は3mを超えた物となる。馬上と変わらぬ視点は、普段の彼女にとっては馴染みの無い物だろう。
久しく姿を見せてなかった恋人に対して責めるでもなく、普段通りの彼女らしい反応を見せてくれる事が喜ばしく感じられるも、天邪鬼気質の狼はそんな様子など露ほども見せず、代わりに横向けた彫深い顔は鼻先を柔らかな太腿に密着させてその体臭を嗅ぐという獣めいたコミュニケーションを向けるばかり。繊細な少女と異なり、粗雑な獣はあちこちから向けられる好奇の視線など気にもしていない。
■ミンティ > 万一にでも高いところから落とされたら、と考えたら、すこしくらい暴れたりもしただろう。けれど最初に身を硬くしたあとは、おとなしく担ぎ上げられるままにしていた。
多少変な動きをしたところで、この相手ならバランスを崩したりもしないだろうという安心感が、落ち着きに繋がっていて。ちょこんと、両手を彼の頭の上に置いた姿勢。ひさしぶりに触れる髪の感触に、指を絡めてみたりして。
「……こいびと」
こちらの不貞腐れたような声にも動じない相手に、ぼそりと、いつもより低い声で気にかかった単語を復唱する。
恋人と呼ばれるには放し飼いされすぎていて、そこに不満がないかといえば嘘になる。ただ、なにかと襲われ、流されがちな自分にとって、放し飼いされているからこそ、心が救われている部分があるのもたしか。
一瞬だけ寄せた眉の形も、すぐに元に戻り。
「……ご飯は、一応…ちゃんと、食べています。
おかげさまで……、…心配してくれる人も、増えましたし。……あなたは?」
匂いを嗅ぐ息の気配に、くすぐったそうな身動ぎ。
彼のおかげというか、彼のせいというか、いろいろな形で広がった縁に助けられる事も増えてきたから、一人で商売に勤しんでいた時よりも生活は楽になっている。
普段、どこでなにをしているのかも判然としない彼の方が、まともに暮らせていたかどうか心配に思えて。顔を覗きこみながら、小首をかしげる。
どう見ても、病気で弱ったりしているようには見えないけれど。
■グラムヴァルト >
灰色の蓬髪は冒険者暮らしの長さ故に多少のごわつきを感じさせただろうが、直前に風呂でも浴びたらしく、指の通りは比較的スムーズな物となる。そこから香る匂いが身体を洗うための石鹸の物というのが細かい事を気にしないこの男ならではの粗雑さを感じさせるかも知れない。
「…………ッ。」
ともすれば聞き逃してしまいそうな呟きが孕む妙に低い声音には、長躯も思わずビクリとする。しかし、それ以上の追及が無いと知るやすっかり安心し、一頻り彼女の匂いを堪能した頭部を上向かせて、高い眉庇の奥から三白眼の上目遣いを向けさせた。
「そっかそっか。安心したぜ。てめェの貧相な身体がこれ以上薄っぺらくなっちまったら食いでがなくなっちまうからな。」
言いながらぎらりと鋭い犬歯を剥き出し、ばっくりと広げた口腔が少女の太腿に甘噛みを施す。あもあもと白腿の柔らかさを堪能しようとするそれが痛みを与える事は無いだろうが、ほのかな歯形とついでとばかりに擦り付けた舌腹の味見による唾液跡を残す。
「ハッ、見ての通りだ。オレの方は何も変わらねェよ。飯もてめェの3倍は食ってるしな。」
こちらを覗き込む童顔の愛らしい仕草にニヤリと白歯を覗かせ笑みを返すと、おもむろに頭部を左右に巡らせ何かを探し始める挙動。太腿や股間に擦り付けられる獣の毛皮めいた蓬髪で若干の擽ったさを与えた後、銀の双眸は目当ての物を見つけたらしい。
「――――良し、ミンティ。早速ヤるぞ。再会の交尾だ。てめェの締りが緩くなってねェか確かめてやる。」
一方的に言い放ち、長脚の歩幅を活かして向かう先は子供が目にしたとて如何わしい雰囲気を感じ取るだろうそれ目的の連れ込み宿。
兄妹、ともすれば父娘にも見えたかも知れぬ肩車の二人が、曇天とは言えまだ日も高い中そんな場所に足を向けた事に好奇の視線を向けていた街人達も固まった。妄想力の豊かそうな町娘などは早くも頬を真っ赤に染めたりもする。
■グラムヴァルト > 【部屋移動致します。】
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からグラムヴァルトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアナベラさんが現れました。
■アナベラ > 平民地区の酒場、奥のカウンター席で肘を付き欠伸を漏らす。
今日は仕事が休みであるため、昼は部屋で惰眠を貪り、夜の今は酒を飲み散らかす。
我ながら女を捨ててるなぁ、とは思うもののこういう生活が好きだからやめられない。
けれど、最低限の処理やケアなどは面倒ながらしっかりしている。
「はぁ……だりぃ……動きたくねぇ」
明日も一応休みではあるが、家には帰らないといけないのでカウンターにグリグリと額をこすりつける。
ここで、一生酒を飲んでいたいと思うもののそれは叶わぬ夢。
マスターに呆れられているような視線を向けられたまま、もぞもぞ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にフリージアさんが現れました。
■フリージア > 今日のアタシは久しぶりに冒険で大金が入ったりして気分が良かった。
大物をやった時は報酬額もそうだけど、周りの驚く顔が最高に気持ちいいわね。
そんなわけで、珍しく酒場で食事を取っていた。
と言ってもお酒は苦手だから軽めのシードルとステーキを頼んだり。
何気なく周囲のお客を眺めていると、カウンターのお客の中にとっても綺麗な人がいた。
額をカウンターの上に擦り付けたりなんだかお疲れ気味のご様子。
アタシは丁度食事を終えた所なので、飲みかけのグラスを手に隣へと移った。
「なんだかお疲れみたいだけど、大丈夫?」
アタシは精一杯の笑顔を浮かべて見せる。
どうかしら?
■アナベラ > なんだかこっちに近づいてくるような足音が聞こえる気がするが
おそらく気のせいだし、混み合ってきてでもいるのだろう。
なーんて、思っていると明らかに自分にかけられる声に顔を向けて。
頬を天板にくっつけながら、顔を向けてみれば、きれいな顔が目に入った。
「……なんだ、ずいぶんお人好しだな。こんな女を気にするなんざ」
ただ、飲んだくれて怠さを隠そうともしていない女に声をかけるなんて、と
物珍しいものを見るように目を細め、のっそりと上半身を起こし。
マスターへと顔を向け、度数の高い酒をグラス一杯にもらいそれを一気に飲み干した。
「くぁ…! この喉の焼ける感覚がたまんねぇ…ああ、疲れてはいねぇ。ただ、帰んのがダリィって嘆いてたのさ」
今度は、グラスにエールをついでもらいそれをちびちびと。
頬杖を付き、彼女を視界に収めのんびりと。
■フリージア > 「そりゃあ気にするわよ。
だって、とっても綺麗な人なんですもの。」
良かった。感触はそう悪くない様だ。
アタシは笑みを浮かべたままだが、どこか肩の力が抜ける。
相手は受け取ったばかりのグラスを目の前で一気に飲み干してしまう。
う~~ん、とんでもない酒豪っぷり。 ちょっと羨ましいかも。
「そうなの? それなら近くで部屋取ってるからうちで休んでいく?」
次は匂いからしてエールかしら。
この人からすると水みたいなものよねきっと。
あまりに好みのタイプだったから思わず誘っちゃったけど、大丈夫かしら。
アタシは両手でグラスを持ったまま、相手の顔をじっと眺めている。
■アナベラ > 「綺麗…ね。お世辞なら間に合ってるぜ?」
自分のことをきれいと言ってくれた相手に肩を竦めてみせるが
目元には朱を作り、照れくさそうに後頭部をガシガシと掻いた
その反動で、巨大な乳房は揺れるのだけれど。
酒臭い息を吐きながら、次に耳へと入った音には頬杖をつきながら双眸を細めたが。
「……万が一、ヤりてぇってんなら一晩6000ゴルドだぜ。払えるかい? お嬢ちゃん。
ま、本当に泊めてくれるだけなら有り難く行くがな」
自分を買いたいなんて奴がいれば、と念のためにそんな言葉を。
かなりの高額を提示したものの、体を交わらせるならば、それが一晩の金額。
試すような視線を彼女へと向けたらマスターへと顔を向け
そうして、エールを飲み干してはおかわりを求め。
■フリージア > 「本当の事よ、きっと良く言われるでしょう。」
照れている間に大きなお胸がよく揺れる。
凄いわね~、あんなに大きな胸なんてどうすれば身に付くのかしら。
「ろ、ろくせん!? ちょっと待ってね。」
あまり耳にすることのない高額だったので驚いてしまった。
でも幸いな事に、アタシは丁度大物を退治してがっつり報酬を受け取った所なのである。
受け取った報酬を思い返し、喜びのあまり握りこぶしを作っていた。
「今日のアタシなら余裕で払えるわね。
それじゃ、アタシが取った部屋に行きましょうか。」