2022/09/26 のログ
■ロロス > 「いえいえ…此方こそ…て、あはは…繰り返しになりそうですね。
ここで止めておきます」
自分が悪かったということで、とウィンクをキザったらしく向け
頭を下げる彼女のサラサラときれいでさわり心地の良さそうな銀灰色の髪を眺めては
クスクスと笑った後は、感想を言うのだけれど、頬に朱をさしている彼女は
とても可愛らしいのであるけれど、続けられる言葉にこてん、と首を傾げ金色の髪をさらり、流し。
「ん…? ええ、とてもいい絵で…見ていて心が落ち着くのです。
それと…心がいい方向にざわめいてしまって…この方のファンになってしまいました」
壺の底を顔の前で抱えてしまった彼女に、傾げていた首をゆるりと戻し
耳まで赤くしている様子を見ても原因が分からずに、笑みを浮かべたまま内心疑問を浮かべていたのだが
随分と、この壺に思い入れがあるのだな。と考えるだけにとどめてしまって。
更に、まだ契約書を書いていないと言うので、ぱぁ、と表情は明るくなる。
幸運だ。こんなに素敵な絵を自分の部屋に飾れるというのが嬉しい。
「じゃあ、是非とも買わせてください。毎日、部屋でこの絵を見るのが楽しみなのです」
告げられた金額はとても安い。
この素晴らしい絵をそんな安い値段で手に入れることは嬉しいのだけど
それでは納得がいかなかった。なんとなく、作者を馬鹿にしているような気がして。
彼女の提示した金額の三倍を、提示しようと考えて口にしようとした所、で。
彼女が口にした名前はサインが書かれていた名前、で。
笑みは驚愕に双眸を開いて、かがめていた半身を上げてしまう。
「……ぇ、ぁ…作者さんでしたか。ご、ごめんなさい…偉そうなことを言ってしまって。
ええと、あの…その……ファン、に、なりました」
そろりと、可愛らしく顔を出す彼女にしどろもどろになってしまったけれど
すぐに、頬を掻いて嬉しそうな、ふにゃりとした笑みを浮かべてみせた。
その後はすぐに先程提示しようとしていた金額――三倍の金額――を提示する。
提示した所で、視線をうろつかせて、言うか言うまいか迷ったように口を何度も開けさせさせたら。
「あの、新作…描いていただけたら…また、自分が買っていいですか?」
そう、勇気を持って提案してみるのだ。
ファンですので、と、彼女の綺麗な瞳をまっすぐに見据えて、みて。
■マヨリカ > 顔を上げた瞬間に、ぱちん、と飛んでくるウィンクとタイミングよく目が合って。
手慣れたようにも見える片目を閉じる仕草に、どぎまぎと心臓が跳ねるようで、その動きをなぞるように一度見開かれた目がぱちぱちと忙しなく瞬きし。
「…っ、あわわ…。
その、下手の横好き、といいますか…。
気儘に描いていたものがほとんどなので、そんなに褒めていただけると、照れくさいです…よ…。」
一応は今回は持ち込む事を多少は想定していたとはいえ。
学校に通って描いたというわけでもなければ、ファン、と言われてまた驚きで飛び上がりそうな程に顎を持ち上げて。
「わ…ぁ…。
ありがとう、ございます。
お兄さんのお部屋に飾ってもらえたら、きっと、良い夢が見られるといいな、と思います。」
飾る場所を想定して描いてはいないけれど。
玄関先でも、居間でも。
(そのひとの暮らしが少し、素敵な心地に彩られば良いな…と思って…)
と、瞼を少し落として表情を和らげ。
「偉そうだなんて、そんな。
…ちょっと照れ臭くは、あるのですけれど。
絵ってその。お好きに、楽しんで頂ければ…と…。」
向けられる笑みに、未だに頬は薄っすらと紅色のままだが、嬉しそうに目尻を落として。
提示された金額にまた驚きで口を開けかけ。
「新作…ですか…?
じゃあ、今度は、よかったらお兄さんの、お好きな絵を…
その。お兄さん、と呼ぶのも…なので…。
お名前を聞いても良いですか?」
そんなに頂いてしまって良いんでしょうか、と悩みながら提案してみる。
■ロロス > キザったらしいな、とは思っていたら忙しなく瞬きをするのを見て
キザったらしかったですよね、と勘違いし内心落ち込むけれどそれは顔に出さず。
「気儘に描いて、こんなにも心を動かされるのですから、すごい才能だと思います。
ふふ、俺的にはこの中の絵の中で一番好きです」
顎を持ち上げてくれた彼女を見下ろし、この素敵な出会いに感謝をしながら
笑うように双眸を細めては、緩く首をかしげるように動かした。
「いい夢…はい、きっといい夢が見られると思いますし
寝る前や寝起きに見たいので寝室に飾ってみることにします」
彼女の絵にそこまで嵌ってしまったのだと、言うように。
きっと、彼女の絵が書かれた壺を寝室の見える場所に飾ったら寝心地が良いだろう。
和らいだきれいな表情を見ながらそう思っては、
偉そうと思っていないと、言ってもらえたから、嬉しそうにクスクス笑い。
「有難うございます。しっかり楽しみますね」
可愛らしく頬を彩る紅色は彼女の顔に映えていて見ていて飽きない。
しかし、勇気を持って提案してみた言葉に返ってきたのは、嬉しい返答であり
小さくガッツポーズを決めた。
「いいんですか!? じゃあ、お願いしますね。マヨリカさんの言い値で払いますので。
――……あ、すみません。ロロスっていいます。ロロ、とでも呼んで下さい」
壷を買うことを決めたので、早速と懐から財布を取り出し
提示した金額を近くにおいたのなら、彼女の抱えている壺を受け取ろうと動く、前に。
小さな羊皮紙とペンを取り出し、住所をそこへと書いて、お金の上にその羊皮紙を置いた。
「これ、俺の住所ですので。手紙をくれれば飛んでいきます」
そうして、彼女から壺を受け取ろう。
■マヨリカ > 夢見心地な小娘はなんだかお芝居の役者さんか恋愛小説に出てくる舞踏会の王子様みたいですねぇ…と、まったく見当違いな方向にウィンクでどぎまぎしていたのだけれど。
お互いに胸の内を明かさないままであれば、そのままに会話が流れていき。
「わ、ぁ…。
いちばん、すき、…です、か…。」
彼が言っているのは当然ながら絵の事とは分かっているものの。
まるで自分が告白でもされている気分になってしまえば、一瞬浮かんだ想像に更に恥ずかしくなってぶんぶんと首を振り、そんな勘違いを押しやって。
「はい、良い夢ってなぜだか起きたら忘れている事も多いのですけれど。
覚えてなくても、なんだかいい夢だった気がするな…って、起きた時に思うのって幸せだな、って思うんです。」
どうしてなんでしょうかね…?と、不思議そうに首を傾けつつ。
夢の狭間で何があっても、きっと毎回覚えてはいないようで残念そうにも肩を落として。
「ロロス、さん。
わわ、そんな…。気に入って頂けたのが、嬉しかったので。
じゃあ、またお手紙差し上げますね。
お時間がある時に、飛んできて…ええと、ロロさんって空が飛べる方、なんでしょうか。
――ふふっ、楽しみ、です。」
告げられた名前を口の中で何度か反芻してみて、ふわりと頬を緩め。
頂いた代金を大事そうに仕舞って。
代わりに壺を受け取って貰えれば、ほ、と息をつき。
羊皮紙に書かれた住所は馴染みが無かったが、きっとそう遠くはないのだろう、と想像してみる。
そんなやり取りを終えれば、はたと思い出して。
タイミング良くというか、悪くというか漸く戻ってきた店員に申し訳なさそうに詫びを入れては店を後にする事になるだろう。
彼もまた扉を潜るようであれば、帰り路、あるいは別れ道になるまでもう暫くの間取り留めもないお喋りをしたりしたかも知れず―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からマヨリカさんが去りました。
■ロロス > 「はい、一番好き。です」
本当に彼女の絵は美しいものだから、継続した笑みを浮かべながら
恥ずかしげもなくそう告げた。
首を振るった彼女には内心首を傾げたのだけれど。
「あはは、分かります。とっても、いい気分になりますよね」
毎回覚えていれば良いのですけどね、とクスクスと
肩を落としてしまっている彼女に笑ってしまって。
「とても素敵な絵でしたので、気に入ってしまいますよ。
はい、お手紙お待ちしておりますね。
ぷ、あはは…飛べませんよ。俺も楽しみです」
ふわり、頬を緩める彼女はとても可愛くて。
胸が跳ねてしまうけれど、ゆっくりと息を吐いて自分を落ち着かせ。
大事に、大事に壺を両手で持ち。
そうして、彼女が店を後にするタイミングで、自分も店を後にして
分かれ道になるまで他愛の無い会話を楽しんでから、部屋へと戻った。
その後は、寝室に飾られた壺を眺めながら、幸せな眠りへと――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からロロスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にファイネアさんが現れました。
■ファイネア > メインストリートを歩いていく。
夕食どき、どこの店も美味しそうな香りを漂わせて客を寄せている。
何があるのかな、と通りから直接買える露店を覗き込みながら歩みを進めていくだろう。
今日は完全オフの日。なので普段からすれば超がつくほど軽装。
何なら上着もなしにしてやろうかと思っていたのだが、日が沈んでからは思ったよりも風が涼しく、
慌てて上着を取りに部屋に戻ったという次第。
ただ羽織っているだけではある。ので…へそ出し、脚出しの恰好はそれなりに視線を引いていた。
主に男性陣のではある。
見られることは気にしない性分なので、別段気にした風はない。
誘っているつもりもないが…部屋を出てから数度絡まれてはいる。
「丁重にお断り」させてもらって今に至るわけだが。
さて、普通に食事をとるか…どうしようかな、と考える。
何なら先ほどから感じる視線の主を突き止めてもいいが。さて。
■ファイネア > 「ん-…。」
あっちかな。視線の感触を頼りに気配を探す。
人込みに紛れてファイネアに視線を送る主は―――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からファイネアさんが去りました。