2022/09/17 のログ
■ソラム > 「ほら、もう少しだから、ね」
少女からも店の外装がやっと見えてきた。シェンヤン風ということは、醤油は醤油でも、少し濃いめだろうか…。
「えっと、確か……」
少女は懐から黒いファイルを取り出すと、ページをペラペラと捲り、あるページで手を止める。
そのページはシェンヤンでのラーメンの濃さの特徴というもの。昔少女がシェンヤンのラーメン屋というラーメン屋をはしごして書き連ねたものだった。
「う〜ん…やっぱり新しいから情報が少ないなぁ……」
そのページを見ても少女はやっぱり味の推測ができず、むむ…と唸る。こうなれば、実際に食べるまではお預けを食らうことになりそうだ…。
■エルビー > さっきから、余に話しかけて来てるのか?
それとも独り言なのか?
何にせよ、待つのがなかなかに辛いことがよく分かった。
そろそろ諦めてどこかに行こうか。
さっきからそんなことを考え始めている。
■ソラム > 「……(ま〜だかなっ、ま〜だかなっ)」
まだ待ち時間があることを確認した少女は立ったまま、黒いファイルを開いてペンを走らせる。
書くことは外装のことと、味の予想ぐらいだが。
もう少しでお店の中へ入れるだろうか。などそんなことを思いつつ、順番を待っている。
■エルビー > 実の所、20人が食事中。
その前に居た客がまばらに出てくるがそれでも余が入店できるまでは長そうだ。
「もういっか。
余は帰るぞ。」
腹減り以前になんだか待つことに疲れてきた。
ずっと並ぶ忍耐力のある人たちを凄いと思うと同時に、
余には根性が足りないことを改めて実感した。
帰り際に何やら書き記しているフード姿の人を見かけた。
随分と楽しそうに待って居る様子なのが印象的だった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエルビーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からソラムさんが去りました。