2022/09/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
エレイ > ──夜。
この時間帯でも人通りの絶えない表通りを、悠然と大股で歩く金髪の男が一人。
片手にごろっとした肉と野菜を通した大雑把な串焼きを携え、それを一口齧ってはモシャモシャと咀嚼しつつ。

やがて中央広場までたどり着けば、適当に周囲を見渡した後片隅のベンチにどっこいせ、とか
言いながら腰を下ろし、脚を組みつつ背もたれにぐでりと身を預け。

「──ふーぅ……さて、と……今夜の宿どうしょうかねぇ」

中空を眺めながら、眉を下げた表情でぽつりとそんな事を呟く。
普段利用している宿が今夜は満室ということで、男は現在宿無しの状態だった。

エレイ > そうして暫くウダウダしていたが、やがてひょいっと立ち上がればその場を離れ、何処かへ──
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシーリーンさんが現れました。
シーリーン > 平民地区にある昼は食堂、夜は酒場になっている店。
その店で昼食を楽しんでいる女が一人。
昼食であるものの、グラスワインを一杯だけ、追加でたしなむ様子。

テーブルの上には肉料理のランチと揚げ物を1品追加。
料理を普通に楽しみつつ、酒もたしなむと言った感じ。
この界隈でも娼婦と知られつつあるものの、
あっけらかんとした性格と、影を背負わぬ明るさ、
好みにはこだわっても相手に対して差別する様子もないため
普通の町民たちにも普通に接してもらっている不思議な状態。

とはいえ、当人は相変わらずまったく気にしておらず、
今も壮年の夫婦連れが挨拶して店を出ていく所に普通に手を振って
両方に愛想を振りまいてみたり。

シーリーン > 最近は、男性客を取るだけではなくて、女性に対して浮気性の旦那を引き留めるための手練手管や性技などを教えたり
悩みを持つ娼婦や、別の娼婦に本気で惚れてしまった悩み多き男性客などの相談を受けることも多くなっていた。

とはいえ、本職以外では特に代価を要求しないので人気というのもあり、
逆に代価がないから気が引けると、現物でおごってもらう等も増えてきていた。

当人は、興味を引かれたことに頭を突っ込んでいるだけなのだが、
それが町人からの興味や一定の立場を得ることが出来たというものでもあったようだ。

今日も今日とて、この食堂の女将さんからおごってもらっているものではあるのだけれど。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエズラさんが現れました。
エズラ > 馴染みの食堂へ足を運ぶ男がひとり。
酒場として利用することが多かったが、たまにゃいいだろう、という気まぐれ。
店の女将に手を振って挨拶し、席を探して店内を見回すと――

「……おおっ」

この国では珍しい風体のその姿が目に入り、ふと脳裏をかすめる記憶。
どこであったか、舞踊をしているところに一度行き合ったことがあった。
その剣の舞いには一朝一夕のそれとは異なる鍛錬の後が見え、助平心も忘れて魅入られ、いくらか投げ銭をしたのである。

「よう、あんたの踊り、見たことあるぜ――良かったよ」

そう声をかけながら、相手のはす向かいに腰かける。

シーリーン > 食事ももう少しかな、と言ったタイミングでかかる声。
少し目を瞬かせてから相手を見やれば、大柄で筋肉質の男性。

どこかで会ったかしら、と少し考えていれば、相手から向けられる言葉。
そこでいくつかの記憶を引き出して、その中の一つに行き当たる。
仕事柄、人の顔を名前を覚えるのは得意なのだ。
お得意様になりそうな相手なら猶更。

「あぁ……あの広場でやっていた日かしら。
たしか、投げ銭頂けてたわよね?あの時はどうも。」

にっこり笑顔に表情が変わる。
しっかりと目も笑っている当たりはプロである。

「今日はお仕事途中かしら。それともお休みの遅いお昼?」

軽く頬杖をつきながら、軽く小首をかしげて向ける問い。
とっかかりを探るありきたりの会話ではあるけれど、
袖にするつもりがない事は伝わるだろうか。

エズラ > 「そっちも覚えてたのか、こいつぁ嬉しいね」

エズラだ、と短く名を告げる。
すっかり相手の笑顔につられ、こちらも思わず笑みを浮かべる。
注文を聞きに来た店員と短くやり取りをすると、改めて相手の問いに答える。

「まあどっちかと言や後の方――この通りのゴロツキだ、決まった仕事は性に合わねぇ」

でかく稼ぐときはこれよ――と腰に佩いた剣をぽんぽんと撫で。

「ここんとこはタナールの砦で随分とこき使われてたがよ――ま、見返りはけっこうでかかったぜ」

年中、魔族と小競り合いをしている土地は、この種の男にとっては、窮状をしのぐにはもってこいの土地である。

「だからしばらくは、骨休め、ってなもんだ――」

シーリーン > 「そりゃぁ、そういう仕事だもの。一度遊んだ相手に『誰だっけ?』なんて言われたら、悲しいでしょ?」

冗句めかして向けた言葉。
短く続いた名乗りを繰り返し、覚えた、と言うように頷けば。

「シーリーンよ。職業はダンサー……と言いたい所だけれど、
なんとなく分かってるわよね?」

かくり、と逆に頭を傾げて見せる。
雰囲気からさとれるだろうとちょっと手抜きをしているが。

「あら、そうなの?ゴロツキと言うには品があるけれど。
少なくとも、腕っぷしにモノを言わせてオンナノコを無理やり指定程度には。
立派な戦士様に見えるけどね……堅苦しくない方の。」

口元弧月が大きくなる。続く言葉をへぇ、それはすごいわね、とあいづち向けつつ聞いていれば。

「そんなに大儲け?それはうらやましいわね。
骨休めは必要でしょ。働いてばかりでは人生面白くないもの。

……なんていう私は、働いているばかりでも人生楽しいんだけどね。
説得力ないわぁ。」

自分でオチを付けておいて、くすっと笑う。
いつの間にか食事は終わったけれど、グラスワインを三分の一ほど干さず残して会話を続ける意思を伝えているか。

エズラ > 運ばれてきた軽食に手をつけながら、首をかしげてみせる相手に対しては、こちらも割と露骨に口角を上げて笑う。

「ムッフッフ、まぁそりゃなんとなくな――」

これでもかと艶めかしい肢体の魅力を強調するその出で立ちは、先程から男の視線を誘導して止まない。
しかし、それに続いて発せられた言葉には流石にふきだしてしまう――

「ぶぁっは!このオレを捕まえて品のある立派な戦士とは!――仲間に聞かせてやりたかったぜ、信じねぇだろうが」

仲間――と言っても、それはその戦、その戦において徒党を組む傭兵仲間に過ぎず。
男が本質的には一匹狼であろうということは、逆に彼女もなんとなく察するであろう。

「いや、仕事は楽しんでやらなきゃな――とは言え、シーリーンの言うとおり。骨休めは必要だ――」

ムフフ、と再び助平心を窺わせる笑みを浮かべ――

「オレのようなのに必要な骨休めといや、一つに決まってんだがよ――一仕事頼んでもいいか?」

踊りじゃないほうで頼む――と付け加えて。

シーリーン > 「あら、品っていうものは、大小はあれ、大体誰にでもあるものよ?
そうねぇ、戦士様方で言うとしたら、上から順番に、騎士様、戦士様、ゴロツキ、野盗、追いはぎ、強姦魔、妖魔の類で、小鬼たち、って所からしら。
ほら、上から2番目。」

いたずらっぽい笑顔で言葉遊びの冗談と分かるかもしれないけれど、
自分で言っているほどごろつきには見えない、と言うだけの事。

そうしていれば、向けられる誘い声に目を瞬かせて。

「私は別に構わないけど……私は時間売りじゃなくて日売りだから、ちょっと高いわよ?
具体的には……」

指を立てて向ける代金。
確かに高級娼婦を買う値段と同じくらいだった。
ただ、日売りと言ったので、明日の朝までは付き合うという宣言でもある。
それでよければ、と付け加えて。

エズラ > 「ハッハ!そういう番付かよ!」

またもふきだす――今度は自嘲のない、純粋な。
気付けば相手のペースにすっかりはまっていることに、気付いているのかいないのか。
あるいはその状況そのものが楽しいのか――
そうこうしているうちに「商談」が始まり。
相手の申し出に対して、目を丸くして驚いた表情――

「ムッフッフ、そっちから日売りの申し出たぁ嬉しいぜ――なにせ「見た目通り」だからなオレはよ――」

昼の食堂ではやや憚られそうな卑猥な物言いだったが、悪びれる様子はなし。
提示された金額に対しては、まったく臆していないどころか――元来から、懐に入ったものは、ほとんど「同じもの」に消えているのである。

「さぁ、そんじゃあひとつ商談成立ということで――」

こちらも食事を済ませると、どこへ相手を案内しようか――と思案を始めるのであった。

シーリーン > 「細かく何人も相手するのは性に合わないのよ。
だから大きく要求する代わりに、一日一人になるようにしてるだけ。」

日売りの申し出に返ってきた言葉を聞けば、そんな自分のポリシーを説明してから、
金額等の商談がまとまれば、少しだけ考えて

「おばちゃん、明日朝まで上借りていい?……そ、ありがと。
利用料弾むのと、何日かのウェイトレスの話、受けるわ。」

この店の真の実力者……女将さんに話を付けて、酒場兼宿の一部屋を確保。
グラスワインを干して立ち上がれば

「じゃ、行こっか」

口元笑み向けてエズラの傍まで。立ち上がれば剣が下がっている側の腕を取って抱きつくようにしてからそのまま二階へと上がっていった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシーリーンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエズラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にセカンドさんが現れました。
セカンド > ピークタイムを過ぎた午後の酒場。
冒険者の店でもあるが、店主の方針か訪れる物好きは少ない。掲示板の依頼書を張り替え、店主はカウンターに戻る。

店内の片隅を見ると、苦々しげな顔。4人掛けのテーブルにできそうな大きさの木箱が3つ、店内を圧迫している。
その分本来のテーブルや椅子を部屋の隅におしやらなければならない。その分売り上げが減る。
実際にはこの酒場が満員になることなどほぼないのだが、気分はよくない。

セカンド > 「配達のあんちゃんも上まで持ってってくれればえーのに」

運んできた男達は店内に木箱を置くと逃げるように去っていった。運び先には3階と書いてあるから、運ぶのを嫌がったのだろう。
自分宛の荷物ではないので勝手に開けるわけにもいかない。宿六の帰宅を待たねばならないというのが気に食わない。
先程試しに動かそうと試してみたが、女の腕ではびくともしなかった。
運ぶだけならやりようがあるが、中身を無事な状態でとなると別問題だ。
引退して自宅にずっといる夫を見る妻のような目で木箱を眺める。

「……あぁ! こいつのせいで売り上げが減った、ちゅーて吹っ掛ければええんか」

ぽん、と手をうつ。口に銜えた木製品の先端をぴこぴこ動かしながら、どれだけの損失になったかの計算を始める。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にジュリーノさんが現れました。
ジュリーノ > カラン……とカウベルの音を響かせながら酒場の戸を潜った。
人気少ない酒場をくるっと目を巡らして酒場の掲示板に向かっていった。
付け接ぎ激しい依頼書を一つ一つ目を通しながら顎に指を添えて目を細めていったが。
「ん?」
視界の端に雑多に積まれた箱積みに視線が奪われてまた小さく唸る。
首を薄くかしげて何かを悩むように箱とカウンターに鎮座する店主を見交わし。
「すいません。あそこ、箱置きっぱなしだけれどいいの?
 夜になったら行儀悪い客が勝手に覗いたりもっていったりするかもよ?」
店主に向けて指差して問いかける。

セカンド > 入店者を見るとその若さに露骨に嫌そうな顔をするが、店内に他の客も大していないので軽く息をついて迎える。
依頼書は他の酒場でも張り出されているものしかなく、どちらかというと周辺住民向けの酒場のようだ。
箱に言及されると鼻を鳴らす。

「ええんやええんや。そんな重いもん持ってけるかいな。
だいたい釘で頑丈に封しとるんや。あー……とはいえ、酔客のゲロの射程外にはせんといかんか」

面倒くさそうにカウンターから出ると木箱の周囲にテーブルと椅子をバリケードのように置き始める。

「自分は何しにきたんや? ここにろくな依頼はないで。飯が売りで、冒険者向けなのはついでやからな。
とはいえ、今出せるんは酒とジュースだけや。飯は……ミックスナッツと冷やしトマトと冷やし胡瓜と冷やしレタスやな」

調理をする気は一切ないらしい。

ジュリーノ > 不快露とする相手に唇を弓月に絞って微笑みで対峙する。
妙な訛の説明に腕を組み。
「ふぅん……随分と歓迎されてないね。
 お客さんを大切にしたほうがいいと思う。」
店主に背を向けコツコツ静かな酒場に足音を響かせてバリケードの椅子を退けていく。
「持っていけるか、なんて言うってことは酒場のオブジェクトじゃないんでしょ?
 だったら運ぶよ。食事するにも依頼書見るのも景観は必要だからね。」
店主の許可も取らずに腰をかがめて木箱の側面に手を掛けて。
「~~~~~っ。」
(※ダイス3以上で持ち上げ成功)
[1d6→1=1]
ジュリーノ > 「クッ!」
びくともせず体を震わせて木箱に張り付いた。

セカンド > 「はは、自分でそういう客は一番軽く見ることにしとるんや。
確かにこーやって店は出しとるが、金さえ出せばええっちゅー訳やない」

ひらひらと手を振りながらカウンターへ戻ろうとする。木箱へと向かう少年を訝し気に眺め

「ちょ、やめーや自分……」

全く動かなかったことにはむしろ安心したか。長い安堵のため息をつく。手でぞんざいに箱から離れるように示すとバリケードを再築。
先程より複雑にしつつ背中を向けたまま話す。

「勉強になったわ。自分みたいな頼まれんでも物事をややこしくしかねんのが来るかもしれん、と。
身体張って教えてくれたんは感謝するけどな。この中身、6、7桁はするんや。自分払えるんか?」

振り返ると顔を顰め、叱るような表情に。

ジュリーノ > 「ふぅ。もう少しやれば持ち上がった気がするんだけれどなぁ。
 乱暴に扱う訳ないじゃないか。外なり上なり運ぶつもりだけ。」

手を払いながら全く微動だにしなかった箱を軽く睨みつけ。
遮るように重ねられる椅子のバリケードに軽く頬を膨らます。
続く諄と続く説教には今度こそ明白に眉間に皺を刻んで睥睨する。

「勝手に触ったのは謝るけれどさ。
 客として来たのに顔を顰めてさ。
 高価なものを誰もが触れる場所に置くのはどうなの?
 物事をややこしくしてるのはどっち?」

セカンド > 「せやなぁ……まず、金を払わんのは客やない。
次に、ここに置いてあるんは好きでやっとる訳やない。
うちがこの対策を思いつくより前に自分が来たっちゅーだけや」

いい暇潰しとでも思ったのか、客ではないといいつつ相手をする。カウンター内に再び戻り、両肘をつく。

「で……どないするんや?さっきいった物でも頼むか、どの冒険者の店にでもある依頼を受けるんか。
ちゅーても常設の依頼やったり依頼者との面談要のものばかりやから張り紙ひっぺがしたらそれで終わりや。
どっちもせーへんのやったら邪魔や。出てってんか」