2022/08/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 夕方の平民地区、市場からほど近い公園。

ベンチに座り、ぐったりと背もたれにもたれかかる男。ぱっと見インドア派の男にとって、暑さが堪えているようだ。
手元にあるコップにはレモネードが注がれており、早めの夕食なのか、食べ物がいくつか入っている紙袋が傍らにある。
昼間は煩いほどだった蝉の鳴き声も、やや収まったか。男はハンカチで汗を拭うと、うらめしそうな目を夕陽に向けた。

「ほぼ一日外回りはきつい。しかも次は街の外に出るって……俺を殺す気か」

紙袋から手触りだけで判別し、サンドイッチを取り出す。もそもそと食べる様子は疲れを感じさせる。

ヴァン > 男が食事を続けていると、どこからか黒猫が一匹。
男の足元に纏わりついて、何かよこせとばかりに男の顔を見て鳴く。
男はがさごそと紙袋を漁るとグリルチキンを取り出し、細かく割いて黒猫に投げる。
がつがつと食べ始める黒猫。

「こんな暑いのに、お前はよく食欲があるな……」

食べ物を口に入れつつ、猫の様子が気にいったのか残りのグリルチキンも猫が食べやすいように細かく割く。一部はしっかりと自分の腹に。
穏やかな風が吹き、男は心地よさそうに目を閉じる。少しづつ、失った体力と気力を回復できているようだ。

ヴァン > 食事を終え、黒猫と戯れて。
ようやっと帰る気力が湧いたのか、立ち上がる。
ふと、先程呟いた言葉を思い出しつつ自嘲気味に笑う。

「……ま、殺す気というか、早い所くたばってもらいたいんだろうなぁ」

呟くとふらり、公園から消えた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からヴァンさんが去りました。