2022/07/26 のログ
ナータ > 平民地区をぐるっと一回りして散歩は終わり。
やっぱり汗をかいて少し後悔したという……

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からナータさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にジーゴさんが現れました。
ジーゴ > 今日は平民街の酒場で給仕のバイト。
貧民街よりも治安が良くて物理的には楽だけど、お酒や食べ物の種類は貧民街よりも明らかに多くて、少しだけ頭は使う仕事。

なるべくお客さんが少なくて楽な仕事でありますように、と願った少年の願いが通じたのか
今の時間はまだ空いているからと晩ご飯としてもらった賄いをカウンター席でもぐもぐと食べている少年。高い椅子に足は床はもちろん足置きにも届かずにぷらぷらと揺れている。
名物とされるトマトベースのパスタは美味しいらしく、急いでがっついては、獣の耳がぴこぴこと揺れる。

店員を上の宿屋で美味しく頂いてもいいタイプの酒場だ。
一番稼ぎになるのはその声がかかることだけれども。
ずっと暇でこのまま賄いをおかわりしたいなぁ、というのが少年の本音でもある。

ジーゴ > 「マスター!おかわり!これすげーうまかった」
強欲にもおかわりをおねだりしてみた少年。
すっかりパスタの皿は空っぽで、店も客は空っぽ。
暇だし、おかわりくらいいいだろうという考えだ。

『お前なぁ…おかわりしてもいいが、給料から天引きするぞ?』
カウンターの中でグラスを磨いていたマスターはため息をついて答える。
人件費だとか経費、材料代なんてものに考えが至らないバイトにため息をつく他ないのだろう。

「キュウリョウカラテンビキってなに…?」
わからない言葉はそのまま繰り返して質問した。
浮いた足をぷらぷらさせて退屈そうなまま首を傾げる。

『給料から天引きってのは、お前に払う金からパスタ代を引くってことな。パスタを作るのに金だってかかってるんだぞ?』
世の中の仕組みがわかっていないバイトに詳しく説明してくれる店主。ミレーに賄いを食べさせている時点で優しく、暇とはいえ詳しく説明してくれるなんてかなり優しい。

「そっか」
ここまで詳しく説明されると流石に少年も納得して、ぷらぷらさせていた足を地面に着地させて椅子から降りる。
パスタを食べた食器を自分で下げて、洗い物を始める。
いまだに客は一人も来ない。

ジーゴ > 「ならさー、お客さん来ないからもうはやく店しめちゃって、オレとえっちしたら良くない?」
洗い物をしながらの唐突にお誘い。
彼が食べたものだけじゃなくって、洗い物だってもうあらかた終わってしまっている。確かに少年目線ではとてつもなく暇な時間なのだけれども。

『お前さぁ、えっちしてお金もらおうと思ってるだろ』
マスターの呆れた声は2回目。
少年がもちろん、というように頷くと呆れ返ったマスターの言葉が続く。

『お前はバイト代が入るからいいだろうけどよ。オレは今日、店に客が来ていなくて金が手に入らないばかりか、お前にバイト代を払わないといけないわけよ?そんな中でお前を抱いてその上金まで払うと思う?』

「ん…」
言葉にこそしないが、マスターの話はもっともな内容だった。
それでも諦めるではなく唇を尖らせて退屈そうなアピールをして。

『だから、お前も時給分くらい働け、っての。時給分働けって言葉の意味はな…』
なんだかんだ世話焼きなマスターとサボり癖のあるバイトの夜は深ける。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からジーゴさんが去りました。