2022/07/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 武具店」にアルグレーネさんが現れました。
アルグレーネ > 少し早めの昼食を終えて、平民地区の武具店にやってきた。

メインの武具は常にお抱えの鍛冶師が手入れ手しているので問題はないのだが、サブで使うものは消耗が激しい。
でも、サブの武器は消耗品でもあるのでそれはそれでいいと思っている。

ならば、なぜ平民地区の武具店を見るのか。
富裕地区は品ぞろえは良いか、意匠などにこだわりすぎていてやや使い勝手が悪い。
貧民地区は、武器自体が粗悪なものが混じっている。
単純に実用というだけならば平民地区の武具店が一番良い。
そんな風に考えていた。

「失礼、お邪魔する」

平民地区の武具店で何件かひいきにしている場所の一つ。
こういう場所でも普段と何ら変わらないのは美点であり欠点とは誰に言われたことだったか。
だが、それが自分なのだからそれはそれでいいだろうと気にしないでいた。

「手回りの良い短めの剣がほしいのだが……そう、至近で振るうことのできるくらいのものだ。威力よりもバランスが良く、突きよりは振りで多用すると思う」

店主の所まで行けば、端的に自分の希望を告げていく。
最初は驚かれたり、合う武器がない等言われていたが、真摯になぜここに来たのか、そして何が欲しいのかを伝えることで良い関係は作れたと思う。

希望を聞いた店主はしばらく考えてから、店の一角へ案内してくれた。
希望の武器はこの辺に並んでおります、と。

「ありがとう。しばらく見させてもらおう」

案内してくれた店主に礼を向ければ、並んだ武器に目を向ける。
さて、どれにしたものか。
眼で見て、時に手に取って一つ一つ吟味して。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 武具店」にエズラさんが現れました。
エズラ > 研ぎに出していた愛剣を受け取りがてら、馴染みの武具店へ来訪。
支払いも済ませ、受け渡しも終えて、ついでにぶらぶらと陳列棚を物色していると――

「おおっ、ありゃあ確か――」

こういう場所には珍しい格好の人物――よく見れば巨躯の女である。
しかもその容貌は、王国周辺で戦場暮らしをしている者の間ではそれなりに有名な――

「あんた、「緋色の戦乙女」さんだろう」

おそらく間違いないだろう――気安い調子で声をかける。

アルグレーネ > そこそこ良さそうなものはいくつか目についたが、戦場で命を預けるほど、となれば少し足りない。
もう少し、これ、というものが欲しい。
そんな風に小剣を見やっていれば、ふと耳に届く声。
少し目を瞬かせて振り返れば、そこには一人の男。

意丈夫と言ってもよい体つきに、無数の戦傷。
格好の様子からして傭兵か。

「……ああ。そんな風に呼ぶ者もいるが」

自分でつけたわけでもない二つ名の方が有名、というのは良くある話。
寧ろ、自分で標榜しないからこそ広がるからというのもあるのだが。
ある意味自分を端的に示しているので無理に修正したこともないその名前を肯定した後で

「アルグレーネ・モンベリアルだ。貴方も見た感じからは戦働きが生業とお見受けするが」

口調は固いが慇懃無礼というほどでもない。
寧ろ最初に名を名乗るのは、騎士や貴族の階級者にしては珍しいかもしれないけれど。

エズラ > 「やっぱりな――何度か戦場で見かけたと思ったぜ」

相手の問いを肯定しつつ、オレはエズラだ――と簡単な自己紹介。
重装甲冑に身を包んだ姿しか見たことはなく、会話を交わしたのも無論初めてのこと。
しかしそれでも、互いに纏う独特の、戦を生業とする空気は、こうして間近にいると容易に嗅ぎ取れた。

「小剣を探してんならこういうのはどうだ――重さはあるが、ものは確かだぜ」

陳列棚の一画から無造作に一振りを手に取ると、数度軽く素振りをしてから柄を相手に向け差し出す。
過酷な戦場を生き抜いてきた、故の目利きには一定の自信もあり――

アルグレーネ > 「それは恐縮するな。戦場は人が多いので私は貴方のことは覚えていなかった」

申し訳ない、と付け加える言葉。
普通とちょっと違う、いわゆる少し変な所だが、当人があまり気にしていないのが何とも言えない所で。

そうしていれば、差し出される小剣。
利き手の左で受け取って、色々な角度から目で確認した後、バランスを確認するように何度か軽く振る。

ヒュン……と風切り音を幾度か響かせた後で

「……なるほど、確かに。重みは威力に上乗せされるから良いとして、バランスも中央でしっかりとれている。ただ……」

少し考え込むような仕草を見せてから、エズラに視線を向けて

「恐らくは私の癖なのだろうと思うのだが、小剣を扱う際に肩が外に流れやすい。正確に扱おうとすると、構えて左に少しだけ重量バランスがずれている方が都合がいいんだ」

事も無げにそんな言葉を返して。

これは大分良いのでキープすることにして……と棚から下ろして手元に置きつつ

「貴方の目から見て、そういう都合の良い武器などあるだろうか?一人の目で見るより二人の目で見た方が確実だと思っているんだ」

満足いくレベルのモノだった。でももう一段上の注文をしたい、と告げる言葉。
自身の身分からしてそこまで考えるものが何人いるか。
バカが付く真面目さをさらけ出し、自分が良いと思っていたが決め手に欠けるもの3振りをエズラに示してみた。

エズラ > 左利きか――と目ざとく相手の利き腕に目を付けていると――

「おおそりゃあ良かった――ンン?」

どうやら己の目は確かだったらしい――と密かに満足げな笑みを浮かべていると、続いて矢継ぎ早な言葉を浴びせられ。
正規軍の騎士様というのは、ここまで堅物なのか――あるいは、そうでなければ「軍人」など勤まらないのか。

「ハハァ、なかなか面白い注文だな――まぁ得物に身体を慣らすっつう方法もあるがよ――」

しかし、相手の言には剣に命を預ける者特有の信念を感じたので、示された小剣を順番に手に取って確かめていく。
とはいえ、相手と利き腕が異なるので、そこは感覚を逆に切り替えつつ、試し――

「――驚いたな、既製品からこれだけ特徴の似たのを三つも探し当てるとはよ――」

あんた、そうとう真面目だな、と付け加えてから、彼女の注文にもっとも合致していそうな一振りを指す。

「これだな――オレは右利きだからちと自信がねぇが。どうだい、時間があるなら店の奥でひとつ、オレと手合わせしてみるか」

アルグレーネ > 実際はエズラが選んだ小剣のレベルが高かったからこそ相談したいとおもったのだが、言葉が足りないのはいつものことだった。
そして、示した小剣をそれぞれ試す様子を真剣な表情で見やっていれば

「そうか?そうでもないと、私は思うのだが、周囲からは確かによく言われる。……それ、か。なるほど……」

示した3つはどれもよい。でもどれも足りない。
ただ、その足りなさは自分の要望の高さから来ているのではないかという迷い。
それを払拭するかもしれないエズラの言葉、耳にして。

「そうだな。実際に使ってみないと何とも言えないかもしれない。是非、手合わせをお願いしたい」

そう返せば、店主に声をかける。もともとエズラが選んだ小剣と、自分が探してエズラが選んだ小剣とふた振りを奥に持ち込むこと。
そして、破損時の補償金になるであろう金額を先に店主に預けてから、奥を借りること。

その承諾が取れればエズラの方を振り返り

「手間をかけるがよろしく頼む」

そう言葉を紡いで1つ頭を下げた。

エズラ > てきぱきとした金払いの良さに、そこはかとなく相手の貴族ぶりを感じ、少しは惨めな気分にもなるが――

「なに、別に手間なんかじゃあねぇ、オレが言い出したことだしな――それに、名高い戦乙女と手合わせできる機会なんだ、滅多にねぇだろう――」

無論、自分は傭兵稼業。
事と次第によっては戦場で敵同士になる可能性もないではないのだが。
そして――こういう展開になったからには、ムッフッフ、と男の好色の気がむらむらとわき起こり。

「アア、折角滅多にない機会だってんだからよ――こういうのはどうだ。あんたにゃ端金かもしれねぇが、オレが負けたら補償金も含めて、得物の代金は全額オレが請け負うぜ」

そうして、彼女の耳元へ囁く。

「オレが勝ったら――」

そこから先は、相手にだけ聞こえるような声で、しかし雄の野性を解放した本気の声で――一晩好きにさせろ、と。

アルグレーネ > 準備が終わってかけた声。近づいてきたエズラが自分にかける言葉は交渉事。
最初の提示については渋面作り

「いや、結果自分が気に入って買うのであれば私が買うのが当然だろう?その代金を貴方が払うというのは筋が違う。それは受けられん」

そして、耳元にささやかれた言葉。
間違いなく聞こえて、間違いなく言葉は理解している。
が、帰ってきた反応はエズラの予想をはるかに外れているはず。

普通、その言葉を聞かされたら、顔を赤くしたり、怒り出したり、逆に笑いだしたりするのが普通の反応だろう。
だが、女は『不思議そう』な反応をした。そして、少し考えてから

「ああ、構わんよ。別に勝ち負け関係なく。エズラには世話になったのは違いないからな」

平然と、返した返事。そして、人生経験豊富な傭兵ならきっと気が付けるだろう。
この女は、『一晩好きにさせる』を『一晩言う事を聞いて、好きな食事や酒を奢り、行きたい遊び場をはしごさせてあげる』と認識していることを。
そして……こういう反応を示す女は、大抵経験が少ないからもっと直接的に伝えるか、経験がないからそもそも理解していないかのどちらかだろうということを。

エズラ > この女、天然か――と何とはなしに察する男。
相手の反応は、何とも能天気な様子で――しかしそれはある意味で、男にとっては都合良くもあり。

「そりゃ嬉しいな――さ、そんなら善は急げってんじゃねぇが、早速始めることにしようや――」

明らかに事態の本質を理解していそうにない相手の後ろについて、店の奥にある試合を行えるスペースへ彼女を誘うのだった――

ご案内:「王都マグメール 平民地区 武具店」からエズラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 武具店」からアルグレーネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にフリージアさんが現れました。
フリージア > 学院からの帰り道、アタシは市場にやってきた。
市場と言っても食品市場ではなく、道具や武器の露店が並ぶ場所。
ちゃんとした構えの店とは違って乱雑だけど、たまに掘り出し物があったりするのよね。

で、今日のアタシは近々遺跡に行くときに使えそうな道具や武器がないか見てるわけ。
最低限の装備はもう持ってるわけだけど、どれもいつ壊れてもおかしくないし、
お手軽でいいのがあればこういう時に買っておくようにしてる。
たまによくわからないのやら、恐ろしいのが売ってる時もあるのがこういう所の難点だけどね。

フリージア > ちなみにアタシが得意な武器は大剣だ。
広い所で力任せに振り回せば、多数の敵を蹴散らせる。

だが、今度行く予定の無名遺跡は屋内なので狭い通路や部屋の中での戦闘が想定される。
幅を取る大剣はNGだろう。
となると、弓や槍、かな?

などと思いつつ市場の商品を眺める。
槍は槍でも手投げ用の短い槍が並んでいた。
状態もいいが、これの出どころはどこから?

アタシはちらりと店主らしき男の顔を見た。
…どうやら、余計なことは聞かない方が良さそう。

フリージア > とりあえず、気に入ったのでこの出所が怪しい投げやりを購入。
予算が尽きたので今日の買い物はこれまで。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からフリージアさんが去りました。