2022/06/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 とある防具屋」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ > 昼の防具屋 雨の多い今の時期
突然の強い風は雨雲を運び、あっという間に青い空に変えていく。
地面が乾ききった頃合いの時間、メイラは防具屋を訪れていた。
整髪剤で頭を後ろになでつけ、齢を重ねたせいで目にフレームレンズを身に着ける紳士
黒く髪を染めて意地を張る富裕地区とは違い、灰色 白 黒が混ざり合う まるでコヨーテのような印象の髪色の店主
身長はメイラと同じほどであり、本人からは革の匂いが濃い。
革の独特のあの匂い 香木屋からは嫌われそうな、そんな匂い。
メイラはその店主の前で、黒の一張羅を脱ぎ捨てており、スポーティな下着だけとなったのならば
サイズ合わせを確認するかのように中着を身に着けていた。
そう、鎧 甲冑の下に身に着ける衣のことだ。
ただのシャツとパンツルックだけで済まる者も居れば、肩や腿 時には鎧を確実に合わせる為に厚着など
色々な事柄がある中で、メイラは黒い衣 肩当 股当て ブーツなどを身に着けており、ギチリと音を立て拳を握る。
出来立ての革の仕立物は皺もなく、財布などで好まれそうな表面をしているものの 既に何度も動かしているのか
関節な癖に馴染む痕がびっしりと着いていた。
「―――出来栄えは上々ですわね。」
たかが消耗品
鎧の下に身に着ける衣など、汗を吸うだけの代物でしかないかのよう。
しかし、膝までの長い黒髪を三つ編みにした上で身に着ける姿
これを後2度繰り返す必要があった。
■防具屋の主 > 顎髭を撫でながら、コヨーテ色をした髪色の店主
革を扱う掌や腕からは革をなじませた匂いが漂うままに
しかし体臭や服の匂いはさほどでもない清潔感がある。
熱中した後というよりも、それを終えて一度身を濯いだと言える雰囲気。
「なぁに、お姫さんに合わせていつも通り仕立てるだけだ。
サイズは変わっていないようだが、間接の消耗が前よりも早いな。
相変わらずケダモノのような動きをしてると見える。」
主は、せっかく手を入れている革が消耗品でしかない
それに対し切なさもあるものの、こうして何度も手を入れに来させるメイラの行為
妥協無く勤めさせる行為には納得していた。
太った癖に知らせもせず同じものを寄こせという阿呆よりは余程いい
鍛え自慢の筋肉馬鹿も同じくだ。
■メイラ・ダンタリオ > そして済み次第、ゴルドと引き換えにそれは終わるだろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 とある防具屋」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。