2022/05/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアンジェラさんが現れました。
アンジェラ > 今日は平民地区の酒場にて夕食。
店内はそういう時間であるのかそこそこに客が入っている状況。
一人で来店した自分はカウンター席へと通され、注文を済ませた所。

待つ間は暇なので店内をぼけっと眺めている。
可愛い子でもいれば一緒したい気持ちはあるのだけどな、と考えながらだ。
しかし大抵の者は数人で。一人で食事をしている者も男性や、ちょっと声をかけづらい戦士か傭兵風の女性など。
少し手持無沙汰な感は否めなかった。

ただ、種族や職業は雑多な様子。
気兼ねが無いのが店の気風なのだろう。雰囲気は悪くなかった。
むしろ浮いているのは自分か、と思いつつ店内を見回していると、誰かと目の合う事もあるかもしれない。

「ん―――……。」

気のせいだっただろうか?とも思うが…?

アンジェラ > 本当に気のせいだったようだ。
ちょうど料理も運ばれてきたので目線をそちらに向ける。

給仕に礼を言ってから食事に取り掛かるとしよう。
それに舌鼓を打った後、帰路についたとか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアンジェラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 がらくた市」にディストレイアさんが現れました。
ディストレイア >  普段の露店と違って本当に雑多な・・・
粗末な茣蓙やボロ布をを引いただけのスペースに、何に使うのかさえ不明な品物を所狭しと並べた市・・・
 無論地回りや警備への届け出は済ませてあるらしいが、主催は何のつもりでこんな催しをしているのか
今一理解できないと噂される一帯に、白髪白肌・・・と言えは嫋やかな風に聞こえるだろうが
実際は活発を絵にかいたような女性が移動型物置であるところの見た目棺桶の魔道機械引き連れて、
あっちの店、こっちの店とうろうろしまくっていて。

「ね、おっちゃん。この石いくらになるの?・・・え、マジで言ってる?こんなのが?
1個3ゴルドとかないわー・・・3つ買うからまとめて7とかに負かんない?
 ダメって・・・噓でしょ?ちょっと見てたけど今まで誰も買ってってないじゃん。
んな人気ない石抱えて帰るつもりなん?
 そりゃさして重くはないかもだけどさ、ただの石3つと7ゴルドのどっちがいいものか・・・
おっちゃんだって分かんない訳じゃないでしょ?
 だからさ、ここは・・・ね?
お子さんにも石が土産だって言ったら呆れられるかもだけど、金貨ならお菓子勝ってあげられるし・・・」

 精一杯の説得と言うか値切りかましていると、「わかった・・・なら、あの棒っ切れも一緒に買うなら
全部で11にしてやるがどうだ?」と逆に抱き合わせ商法を仕掛けられ。
 流石こんな場所で商売(?)をしているだけあってただで負ける気はないようで、
これ以上は何を言っても無駄だぞとばかりに顰め面で相手を睨み。
 女性はと言うと、申し出を聞いて腕組み始めて思案顔で「うううー・・・」とかうなり続けていたり。

ディストレイア >  欲しいものが手に入るというのに悩んでいるのは何故かというに、
石の方はまあまあ欲しい物質を含んだものであるということが分かっているが、棒の方はと言うと特に珍しい樹木で
出来ている風はなく、形状や意匠も普通で特に目を引くものはない・・・つまりは女性にとってほとんど無価値な物品であるからだ。
 そうは見えないかもしれないが、これでも故郷では5本の指に入る商家の出である女性にとっては、
出来るだけ損な取引はしたくない・・・後は現在の懐事情が少々お寒いといった切実な事情もないではないが。

「むむむむー・・・11、かあ・・・。全部で10に負かったりは・・・しない?
・・・ダメ?そっかあ・・・あ!」

 交渉にくじけかけたかと思いきや何事か思いついたらしく、腰に下げた革袋漁って少し曇った水晶取り出して

「ね、これ付けたげるから10で手打ってくれない?ナニかって水晶だよ水晶・・・そそ、ちょっといいペンダントとかに付いてるアレ。別の店で買ったんだけど、このままじゃ何にもならないから磨いてレンズとかに作り替えようかと思ってたんだよねー。・・・時計屋さんとかに持ち込んだら綺麗なのになるんじゃないかなー・・・
奥さんにプレゼントとかしたら喜ばれるかもだよ?」

 顰め面続けていた店主の眉がピクリと跳ねる。その変化を見逃さなかった女性は畳みかけるように

「いいでしょー?これ2ゴルドはしたんだよー?金額的にはそりゃおっちゃんでも買えただろうけど、
見つけられたかどうかは分かんないじゃないーあたしがここまで運んで来たお駄賃だと思ってさー・・・
石3つと棒1つ、全部で10と水晶一個。そんなに悪い取引じゃないと思うよー?」

 本音を言うとちょっと痛い取引だ。水晶は自分で磨くつもりだったからレンズ代も浮いたと喜んでいたので。
しかしレンズの方は、専門店に行けば手に入るチャンスはまだある。この石は(少なくとも今は)
ここでしか売っていない。どっちを優先すべきかと言うと、答えは決まっているようなもので。

ディストレイア > 店主の方はと言うと、顰め面は相変わらずだが今度はこっちが唸り声上げる番。
 普通なら店先での物々交換などそうはない話だが、何せここはがらくた市。お互いが納得するなら何でもありの場所だ。まして女性の出した条件は、ひょんなことから手に入れただけの良く知らない石と棒の値段としては悪くない上に、
少し手間をかければ最近ちょっと不機嫌なカミさんに渡せば喜ぶかもしれない水晶のオマケつき。
 少し時間をかけてから、しぶしぶといった顔で取引を受け入れると返答すると。

「マジで!?いやったあー!ありがとね、おっちゃんアイシテルゥー♪
んじゃ、10と・・・あ、水晶割れちゃったら大変だよね、ちょっと待ってー・・・」

 そういうと後ろに控えていた棺桶の中に無造作に手を突っ込んで、中から小さめの綿を取り出し、丁寧に水晶を
包んでから手渡して。代わりに石と棒が入った袋を受け取ると、再び棺桶の蓋開けてぽいっと放り込んでから

「これにて取引成立、っと。またねー、何かいい出物あったらお願いするねー・・・」

 手ブンブン振りながら店を後にしてしばらく離れ・・・店主に見えなくなった辺りで急にがっくりと肩落として。
どうやら手放した水晶に未練タラタラだったようで。

「あああ・・・アレいいレンズになりそうだったのに、惜しかったなー・・・と悔やんでいても仕方ない。
ささ、バブ君。次の出物探しに行くよー!」

 一向に懲りていない様子で棺桶と2人?で元気よくがらくた市の奥へと歩を進め・・・。