2022/05/11 のログ
ジール > 「使い慣れたの、って言っても大体何でも同じくらい手に馴染んでさ。
 いまいち絞り切れないっつーか、悩みどころなわけよ。」

いっそ武器の扱いが下手な方が楽だったかも、なんて笑いながら冗談めかして言う。
この街に来るときに持ち出したのは一振りのダガーだったが、今では包丁代わりに使われていたり。そもそも包丁代わりに持ってきた物だけれど。
今度武器屋に行って眺めるだけでもしてこようか、と考え始めて。

「真面目……か、なあ?
 俺は別にさ、自分の事普通だと思ってんだけど、真面目っぽく見える?」

うーん、と腕組みをして首を傾げる。ノリは軽い方だし真面目と評される程真面目じゃない、というのが自己評価。
むしろ不真面目では?とすら思う始末。

「え?ああ、うん!もちろん、断る理由も無いしね!」

誘いの言葉には笑顔で頷いた。
その時までには武器も決めておきたいが、無理だろうな、なんて内心思ったりしつつ。

シアン・ファーガーソン > 「それって……普通に凄い。
絞れないぐらい…扱えてるから」

下手な方がと笑う彼に勿体ないと少し真面目な顔になって告げる。
どんな武器でも馴染むなら得物を選ばないというのは本当に色々と出来る事。
不器用な自分には羨ましく思えてしまい。

「うん……真面目だよ。
この街だと……凄く真面目に見える……普通は、下心見せるよ」

腕組みをして首を傾げる彼を見返し、最初の時も真面目だったので真面目という印象は本当に強く。
今も下心などなく女の子を助けたと聞いたのでその思いは強くなり。

「良かった……二人の方が…稼げるし、安全だから。
ちょっとしたお礼……武器屋、見に行こう」

誘いを笑顔で頷いてくれるとよかったと笑い。
それまでに決めちゃおうと善は急げとそんな誘いをかけて。

ジール > 「そうかなあ?
 感覚的にはクワとかと同じな気がするし、結局慣れだと思うけどね。」

故郷に居た頃は畑仕事や狩猟で様々な道具を使って来たので武具もその延長にあると主張する。
聞く人が聞けば怒られそうな発言ではあるが、事実としてジールの武器の扱いに関する技能は元を辿ればそうなるので仕方が無い。

「そっか、真面目かあ……
 でもさあ、誰か困ってたらまず助けに入らない? だって困ってんだよ?
 下心とかは別に何でも無いような時に見せれば……うぅん……」

まるで下心を見せるなら今みたいな時だと、自分で言ってるようで口籠った。
ジールも健全な男子、性欲もあれば下心だってあるのだけれども。
ただそういうものを表に出すのが下手なだけで、真面目とは違うんじゃないかとコッソリ思う。コッソリと。

「稼げるかどうかは置いといて、安全なのは大事だからね。
 一人じゃ目が届かないようなところにも気付けるし。
 ……って、武器屋? 今から?」

流石にそれは急過ぎませんかね、と戸惑いを見せるジール。
見に行ったところで多分手持ちのお金はきっと足りないし。

シアン・ファーガーソン > 「クワと……?だったら……剣がいいよ。
クワと剣……振り方、似てるから」

昔に読んだ本に強靭な兵士は畑仕事で鍛えていたなどという内容があった事を思い出し。
確か剣を振るう筋肉のつき方はクワを振るうのと変わらないとあったはずと説明して。

「うん……凄く、ね。
私は……知り合いじゃないと……助けない…かも。
この街……女の子に…厳しい、から。
そう…なんだ……」

彼の言葉に聴き入り、今みたいな時には見せるのかなと見つめ。
どちらかというと親切心よりも下心の多い男が多い国なので彼が珍しく見えてしまい。
自分もお節介な方ではあるが、首を突っ込み襲われたなどがあるので最近では知り合いでなければと説明をして。

「安全で稼げるの…一番だから。
うん、それはあるよね…。
そう、めぼしだけでも…付けておこう」

戸惑う彼にある程度目星をつけようと告げては手を握り。
そのまま抵抗がなければ武器屋へと引っ張っていく事となり。
そこでいくつか、彼に会いそうな武器を見繕い勧めては一緒に受ける依頼の相談などをする事とし。
その後は依頼を頑張ろうと静かに、だけど嬉しそうに告げて分かれることとなるはずで…。

ジール > 「剣かあ……剣も色々あるから。
 まあ幾つか握ってみれば良いの見つかるかなあ。」

クワに限らずカマやらハンマーやらも扱ってきたので、武器の基礎としては本当に多種に亘って身についている。
故に絞り込めないわけだが、勧められればそうなのかなあと納得しかけてしまうのがお人好しな性格の為せるところ。

「そっかあ……
 まあ、女の子がわざわざ危ない事に首突っ込むのは危ないしね?
 そういう時こそ俺らみたいな男が確りしないととは思うんだけど……この国はどうもそういう方が珍しいんだなあ……
 い、いや!そうじゃないです、全然っ!そうじゃっ!ないです!」

この国の治安に思う所あるのか、少し遠い目をしていたが
見つめられていることに気付くと慌てて首を振って。
改めて見ると露出の多いシアンの服装に、視線はどうしても要所要所を見てしまう。いかんいかん、と頭を振って邪念を追い出し。

「それは、そうだね。ごもっともだ。
 ほぁ。わ、わかったよ。見るだけ、見るだけだかんねー!?」

手を握られれば間の抜けた様な声を上げるが、すぐに引っ張られ始めて。
あわわ、と慌てふためきながらも特に抵抗することは無く引っ張られていくのは相手が善意でそうしているのと理解しているから。
ただ本番の武器選びは声を掛けて欲しいと言ってくれた相手も居るので、あくまで見るだけであると念押しして。
その後は武器屋に行ったり依頼の相談をしたりと、何だかんだで充実した時間を過ごしたのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシアン・ファーガーソンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からジールさんが去りました。