2022/04/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地裏の地下酒場」にラッツィオさんが現れました。
ラッツィオ > 平民地区の裏路地、それと知らなければ単なる倉庫かなにかの入り口だろうと素通りされる扉を開けると、地下へ続く階段がある。
そこはおよそ流血沙汰以外ならばなんでも許される、地下酒場へと続いていた。
さすがに暑くなってきたのでトレンチコートを脱いで肩からかけている男は、決められたリズムで頑丈な樫の扉を叩いてから、酒場の中へと入る。
薄暗い酒場のなかは広々としており、ボックス型の席と席の間は大きく空間が取られ、話し声が聞こえないようになっている。
奥にはさらに地下へ続く階段があり、泊まる部屋もいくつかあるのだという。
話されている会話は違法な取引かもしれないし、浮気相手との睦言かもしれない――。

「――さァて、先に行って待ってるって話だったが、どこにいるのやら」

相談事があると連絡が来て、待ち合わせをここに決めたのだが、連絡を寄越した人物もこの場所を知っているようだった。
誰がその相手か見極めるべく、ゆっくりと店内を回っていく。