2022/04/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 食事場 「麦屋」」にダーン・ディープリバーさんが現れました。
ダーン・ディープリバー > 平民地区の食事処
其処は焚ける穀物麦の匂いやパンの焼ける香りがいつもする。

スープや単純なシチューならたくさんつくれるものの
味は均一 安定が売りであり、うまい まずい 好み は分かれてしまう。

そのせいか、量 パンや焚き麦も多く食べれることから悪戯な値上がりでもない限り
こういった店は人が訪れやすい。

冒険者として ギルドに登録したばかりのような
まだ右も左もわからない者 大人数を連れて食事を成立させるためのグループなど
色々な者がいるのがわかる。

獣の耳と尾 色合いがやや目立つダーンも同じく
この食事処の特色を気に入っているものであり
主人の炊いたブレンドの白い麦をたっぷりと、きれいな水で焚いてくれているから甘くて美味いと感じている。

皿ではなく、やや深めの椀にいれられているのは平たく盛るのでは呼ぶ回数が多いと
既に店主にも知れているせいといえるだろう。

右手にスプーン 左手に椀を携え、もぐもぐ むぐむぐ ごくん もぐもぐ かみかみ
その席で一人飯のせいか、無言で食事に熱中している。
時折、芋と豆を甘く似た肉気が一切無い煮物を はふ と口に運ぶと
また炊いた麦を一定の速度でスプーンでスコップしながら、口の中に入れていくのだ。

「……(もぐもぐ)。」

見た目 容姿 売り飛ばせる程度の外見であろうとも、体格 シルエット 腰に下げている武器から
意外と安全は確保されている。

ダーン・ディープリバー > ダーンからすれば、そこは交流と食事の場所
腕章の通り、ダーンの職務は 運び ただ一つ
だからこそ、ダイラスとマグメールを行き来するダーンからの
なにかしらの小話を聞く者は多少いる

食事さえ終えれば、だが。

隠し事もなく 運ぶことしかしない
それのみに特化させた性能は性格を真っ直ぐにさせる
直進 どんな道筋であれ 走れる場所を走る

それに尽きる性格は、政治 駆け引き 商売 それらとはまるで無縁
成功させるという一点はどんな事柄にも負けぬ気持ちがあれど
どうすれば 得をするか どうすれば積み上がるか
それを相手に考える余地を持たないのが、ダーン

それは運ぶまでのやりとりであり 運ぶ主は 運ぶことだけ考えればいい。

「(あぐ。)」

最後の一口をダーンが食べえると、目の前の皿も空であり
麦の一粒も残さないで完食した。

椀を置き、カチリと椀の上にはスプーンを置く。

「御馳走様 今日もおいしかった。」

店主も、目の前の炊いた麦の友の減り具合で追加を聞くのだから
それで終わることを知っているように声をかけ
綺麗に食べ終えた姿は、酒飲みの残す様 汚く食い散らかすものよりも
随分と好ましく映るだろうか。

なにより、暴れない。


ダーンはゴルドを規定料金支払うと、それの半分を受け取って残りを返す主人
代わりに、一つ手紙を差し出した。

ダイラスとマグメールを結んでいる足を持つダーン故に
このような 何かの手間の中に一つ含ませてほしいという案件は、時折ある。

惚れた女や親など、流れる先は色々。

「……。」

語らずなのは、次にいつ走りに行くか
それをここでしゃべる必要もリスクも負う必要はないせい。
カサリ、と紙ではなく羊皮紙に書き込まれたそれは
普通の紙よりも丈夫。

軽装故に腰のポーチに納めると、黙ってその場を去っていくだろうか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 食事場 「麦屋」」からダーン・ディープリバーさんが去りました。