2022/03/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 酒場」に牟峰さんが現れました。
■牟峰 > その日の夜
平民地区の酒場は場違いな雨が降っていた。
細かなそれはパラついて、足を止める者 早々と去る者が多い。
そんな中で、顔を出したのは大柄な体躯。
体つきもさることながら、顔と口元に面具をつけた姿
和装で身を包み、手には長ドスを携えたまま訪れては、筆のように逆立った赤髪の雫
それを片手でグイと逆毛させて掃う。
「嗚呼ろくでもねぇもんだ 今夜は御天道の機嫌が治らねぇらしい。」
声だけで言えば、年をやや重ねているように思える素振り。
しかしカタギでもなければ博徒でもない流れ者。
金の払いはきっちりとしており、踏み倒す気がまったくの零としっている店主は気さくに歓迎した。
雨の機嫌が続くのなら、今手元にいる客は雨の気が去るまで居つくか、体を温めることしかしたがらない。
なら金を更に落としに来た者は歓迎されるものだろう。
「親父、酒は適当に強いのをな。
何か旨いもんがありゃ付けてくれ。」
酒も肴も親父任せ。
牟峰 読みをムホウと名乗っている面具者は、口元が少しばかり覗いたその場所に
カマスの煙管を抜いては、無造作に詰めた刻み
手元の火打ちとホクチを手に、カチンッと手慣れた仕草で火を灯すと
プカリと独特な匂いの紫煙を燻らせ、手元にきた盃替わりの椀と樽。
三口 ゆったりと煙を味わってから酒を飲むように、煙管から手指は離れない。
■牟峰 > やがて酒肴を飲むと満足げに金を払って消えていき。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 酒場」から牟峰さんが去りました。