2022/03/21 のログ
■ザイヴァー > 「サリスさんか。良い響きの名前だね」

相手の丁寧な受け答えに、関心気に頷きつつ。

「うん、君のご両親はしっかりと君の事を想って教育しているんだね。良い方針だ。」

そう言いつつ、手にしていた短剣は物騒なことを言いつつ断られたので。

「あはは。冗談が上手いね。」

なんて言いながら仕舞おうか。
恐らく、あの切り裂き魔はナニどころか首がおさらばするだろうが。と思いつつ。
そして続く言葉には。

「全然かまわないよ。学校ってのは複雑な場所だって言うのは、わかっているからね」

もう、何十年前にもなるが、学校というのは窮屈だったという記憶もある。
教師に口添えする程度なら、どうってことはないだろう。
自分の正体がばれたら？その時はその時だ。

「まあ、こういうのを東方では何て言ったっけな……乗りかかった馬車だっけな？っていうらしいし、助けた手前、最後まで面倒は見るよ」

しっかりと、嘘偽りなく言う。
こういうことに関しては、誠実さを重ねて重ねすぎることはないと思っているからか。

「まあ、対価は君の笑顔…なんていうとクサ過ぎるけどさ。結局、心を温かくしてもらえるのが、嬉しいんだよな」

なんて、やや恥ずかしそうに笑ってみよう。
それが、ザイヴァー・グランフォード・カイゼルの芯の一つなのだから。
■サリス > 「ありがとうございます。嬉しいです。ザイヴァーさんは……変わった響きですよね」

余り聞いたことのない響きの名前だ、と確かめるように口にして。

「そうですね……裕福ではないからこそ厳しい面はあるかも知れません」

何せ幼少期飴一つもらってしまったら娘は人買いに持っていかれる可能性すらある。
知らない人について行かない、物を貰わないは生涯守る言いつけである。

「本気ですが」

冗談だと笑われていると小首を傾げてやはり真顔で。
せめて踏んずけてやりたいなあと思いながらもうどっかに連行されただろうか。
朝の切り裂き魔に思いを馳せ。

「ご多忙中申し訳ありません。助かります……時に生徒は遅刻の言い訳を身体を張ってやりますから。
　真実を言っても信用されないケースも無きにしも非ずでして」

第三者の証言があればすんなりと受け入れて貰えるだろう。
あと、面の皮の厚いタイプではあるが、さすがに心細さを感じていて受諾してもらえば安堵に息を吐き。

「多分、それ……船です。――では、ガレオン船に乗った気になってよろしくお願いします。サイヴァーさん、と……バスカードさん……」

親切にしていただいているので、そのイマジナリーなフレンドさん（誤解）にも敬意を表して深々と頭を下げておく。

「笑顔……ですか、よし、では、えーと。ここら辺を擽っていただければ即座に」

彼の誠実かつ心温まるお言葉に対して己なりに真面目に考えた末、それは即座にお届けしなければと、徐に脇を上げて、ここを擽れと促す。
道端で一体これはなにプレイの強要なのか。
飽くまで真面目であることが猶更怖い変な女生徒を助けてしまったものである。
■ザイヴァー > 『っぷ。くく…ザイヴァー。お前とんでもない面白娘を助けたな』
「黙れ愚剣、失礼だろうが」

小声で言い争いつつ…もしかしたら聞かれてるかもしれないが…しかし、脇を捧げられても困り顔になり。

「あはは、その心だけで十分だよ。でも、そういう癖の輩もいるから、あまり脇も捧げないほうが良いよ？」

と、やんわり断っておこう。
そして、一旦家へと戻るのか、学校へ向かうのかはわからないが。

「では、向かおうかな。足は、歩きにくくないかい？」

そう、労わりつつ、相手の歩調に合わせて歩こうか。
男を連れて帰ってきて、家でびっくりされるだろうか？
それとも、学校で正体がばれて大騒ぎになるだろうか？
はたまた、どちらも起こらず平穏無事にミッションクリアとなるか…
どうなるかは、神のみぞ知るだろう……？
■サリス > 「……愚剣。」

そんな表現初めて聞いた。
小さい声での応酬だったが目新しい言葉に思わず反芻して。

「私にできるお礼はこの程度となれば捧げる一択です」

生真面目な顔でのたまっていたが。しかしどうもそういうことでもないらしい。
それでは、と脇を下げて。

「なかなか表情筋が仕事しないもので自信はないのですが、最大限のスマイル、善処いたします」

そこも真面目なのが却っていけないのかも知れないが。

「大丈夫です、こちら側歩いていただけると助かります…」

止血はできたし、痛みはあるものの歩行は問題なさそうで。
たっだ、スカートばっくりなもので、隠せるようこちら、と自分からして右手側についてもらえるようお願いした。

そして一度帰宅しスカートを履き替え傷を手当してから登校すると、とことん付き合ってもらって本当にありがとうございます、と教師への証言までしてもらったところで深々頭を下げ。
にっこりと笑った……かもしれない。
ご案内：「王都マグメール　平民地区2　」からサリスさんが去りました。
ご案内：「王都マグメール　平民地区2　」からザイヴァーさんが去りました。