2022/03/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 酒場」にハヴァン・グレイナルさんが現れました。
ハヴァン・グレイナル > 平民地区 酒場
戦うだけしか知らないような 政治や駆け引き
悪金の運用など知らない騎士など 立場でいえば低くも高くもなく
貴族として偉ぶるような気概もないハヴァンは、馴染みの酒場に来ていた

酒というものは 営利目的で薄める目的もいるものの
懐が少ない者はとにかくすぐに酔っぱらいたいと思えるほどの度数を求めるか、たっぷりと煽れる安酒を求める。
ここの酒場は寝かせた壺酒を多く取り扱っており 火酒 黄酒 褐色琥珀酒 など
なのでエールとワインが主な空間でいえば珍しいだろうか

「(ちゅぴっ)」

豪奢な服も鎧もない 軽鎧軽量な身なりと腰の粗末な剣を数本携えたままのハヴァン
カウンターの席で、透明でも茶色でもない 黄色がかった火酒を平たい盃にいれた状態で唇をつける。
シェンヤンから仕入れた味らしいものの、造ったのはこの国の者なら余計な心配もないというもの。

喉を焼く度数と、味わいの違うそれをハヴァンは内側に捧げた。
少し内側の酒を求める感覚が穏やかになると同時に、それの継続を望んでいるのがわかっている。
唇をつけたまま、一度ゆっくり傾けて少し時間をかけ、そのまま飲み干してしまうのなら
熱い吐息と共に、次のを願った。

「相変わらず、いい味を置いているな。おかげで私も困らない。」

すぐに酔うわけではないものの、ふつふつとくる 喉と内側に灼けつくそれ
それに身を任せながらそっと胸当ての中央を手で撫でた。