2022/02/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からシアン・ファーガーソン さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からクレイグさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にシアン・ファーガーソン さんが現れました。
■シアン・ファーガーソン > 日の高い時間の冒険者ギルド。
様々が依頼が出されてはそれを受けていく冒険者が慌ただしく出入りをしている。
そんな光景をギルドの片隅のベンチから眺める。
今日も簡単な依頼を受けようと思ったがギルド側より慣れない新人がいればサポートをしてやれと頼まれてしまい。
仕方なくそう言う新人がいるのかと眺めて。
「居なさそうなら…早く戻るかな」
居れば頼まれた通りに、いなければ早く戻るのも良いかもしれない。
そう考えては人波を眺めて。
■シアン・ファーガーソン > そうして眺めてはいたが今の所見える範囲で新人のような人影はなくそれなりに慣れているという顔ぶればかり。
これなら手伝いは必要なさそうと考えベンチから腰を上げ。
受付に向かい帰ることを告げればギルドを後にして。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からシアン・ファーガーソン さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/とある酒場」にアルヴァニアさんが現れました。
■アルヴァニア > 長期に渡る仕事が終わり、久方振りに訪れた王都。
滞在時に良く世話になる酒場の一角――カウンター近くのテーブル席にて、ひっそりと酒盛り中。
普段であれば随伴する3名も、今回ばかりは飲めや騒げの無礼講へと参加させた。
確り英気を養ってくれれば良いのだけれど、等と考えながら冷えたエールを一気に呷り干し。
「お代わり貰えるかしらあ―――……あと、適当に肴も追加で。」
通り掛かった看板娘へと、かろい声で注文。
カップを受け取り、「かしこまりました!」と、朗らかな返事をし、
カウンターへと戻る姿を見送り。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/とある酒場」にセリアスさんが現れました。
■セリアス > 今日も一日よく働いたとばかり、首を、筋を伸ばすように傾けながら酒場に入る男。
カウンターへと戻る最中の看板娘に「エールを」と頼めば、元気よく返る声に薄く笑みを浮かべて。
賑わう酒場の中を、ゆっくりカウンター傍まで歩けば、テーブル席に座る女性を見つける。
一瞬、笑みを消し、瞬きをして……一つ咳払いをすれば、女性の傍まで歩き寄って、
「失礼、こちら、ご一緒しても?」
胸元に手を当て、丁寧に会釈を送ってから、伺うように相手の金色の瞳を見やる。
返事を待つ間、眼前の相手を不躾にならない程度に、探るように眺めており。
■アルヴァニア > 響くドアベルの音。
然し、其方へは視線を向けずにお通しで出されたナッツを食み――不意、
賑わいの合間を縫って掛けられた声に動きが止まる。
顔ごと視線を持ち上げ、
「―――よくってよ。」
見覚えのある顔に、動作が止まったのはほんの一瞬。
常の緩やかな笑みより、幾らか取り繕った微笑を浮かべ、それらしい物言いを戯れに口にして。
■セリアス > 「ああ、有難うございます、お嬢様」
にっこりと、わざとらしいほどに人好きのする笑みを浮かべて見せる。
折よく看板娘が相手の注文らしい酒の肴と、己の分も含めたエールを持ってくれば
礼を言って。彼女がまた、せわしなく御用聞きに戻ったところで、
テーブルの、声をかけた女性の対面にある席でなく、隣り合った席に座り。
更に幾分か女性のほうへとその位置を寄せ、瞳を細めて周囲をちらりと見やった。
そして、笑みを薄め、どうしようか迷う様、眉根をわずかに顰めて見せる。
「他人の空似、ではないですよねぇ?
……貴き身分の貴女が、こんなところで何をしていらっしゃるんですか」
自身の生家とも付き合いのあった、魔の国の貴族。
先ほどの呼び方の通りの『お嬢様』を、こんなところで見つけるとも思っておらず。
しかも、相手の気配は、魔の域にいたものよりも大分抑えられている。
王都に居ることによる影響か、素性を隠すためのものか。相手の反応を待ちながら、
冷たいエールを掲げて見せて「再会に」と。とりあえずと言わんばかり、呟いた。
■アルヴァニア > こう言った笑い方をするのは随分と久し振り。
ただ、生家に居た時に浮かべていたものと寸分違わぬ容となっている筈だ。
然し、彼の言葉に吐息混じりに笑みを逃がして恰好を崩し、看板娘に礼を告げ
エールを受け取り側へと腰を落とす男の挙動を横目に見詰め遣る。
己の記憶にある彼は、基本的に常に慇懃で物腰柔らか。
こんな風に表情を崩した所は見た事が無かった気がする。
「貴方もそんな顔、するのねえ…
何を、と言われると困ってしまうわあ……今はね、慰労中なのよ。」
彼の質問の意図とは敢えて外した返答をした。
はぐらかす、と言うよりは、面白がっている事が分かるだろう物言いと表情。
応える様、杯を掲げて軽く揺らし、同じよに「再会に」と返しつつ、
「アルヴァニア、と呼んで頂戴。 貴方は変わりなくって?」
■セリアス > 彼女の言葉に、それはこちらの台詞でもある、と。
互いに、かつて交流のあったころのままではないことだろうと、
細く息を吐いて一人で納得する。
冷たいエールを喉に流し込みながら、彼女の物言いを聞いて。
「なるほど? 労わることは大事ですからね」
そういえば、こういう娘だった、と。
良くも悪くも、彼女の親に似ているのだ。力のある魔の常といえば、そうなのだが。
コップを置き、一息吐いて。
「ええ、此方は変わりなく。何年か前から、王都で商売などしていますよ。
……貴女は……アルヴァニアは、いくらか『弱って』いらっしゃいませんか?」
うっすらと笑みは浮かべたまま。再会を愉しんでもいるだろう相手に、
その顔を覗き込むように首をかしげながら、いくらか直接的に、疑問に思ったことを訪ねて。
■アルヴァニア > 「そうでしょう?」
ころころと笑い声を発て、愉快そな様子を隠しもしない。
儘、返る言葉に相槌とばかり、頭を縦に揺らした。
王都にまで手を伸ばした、と知れば、健勝にやっているらしいとは想像に容易い。
「あらあ、流石ね。 ――これなのだけれどね、」
続く問いには、相変わらずの笑う声で衒いも無く誉めそやす。
二桁年振り程の再会だと言うにも拘わらず、己の力の質が下がっている事に気付いたらしい。
上着の襟口を摘まみ拡げれば、露わになった胸元に残る斜め一閃の傷跡。
元々、怪我を態々隠してはいないものの、酒場の灯りでも明瞭に分かる様になるだろう。
■セリアス > 愉しげに笑う様子は、嘗ての記憶と重なり。
気配の様子とは別、その心持ちは変わらずあると分かれば、男も瞳を笑みに細める。
「……封ずる類の武具での、痕ですか。なるほど」
彼女の、鎖骨から右胸に向けて伸びている切り傷を見れば、
先ほど細めた瞳はそのままに、笑みを消してそれを見やる。
其処に幾らか残る、魔に対する力の残滓を感じ取れば、ふむ、と。
男は掌で己の口元を隠して、じっとそこから視線を離さない。
彼女から見れば、何事か考え込むように視線を向けているように窺える。
暫く、そうしていれば。よくよく指の合間から見れば、口元が緩んでいるのが見て取れるだろう。
彼女の傷を悼む視線は巧妙に様子を変えないまま、彼女が先ほど広げた襟口から見える、
その豊かな膨らみをしっかりと捉えていて。
■アルヴァニア > 父母の血筋を鑑みれば、本来なら傷跡等残らぬ処か、殺しても死なぬ程の生命力に溢れた身。
その体に残る傷跡、と言うのが封印の痕跡としては些か分かりやすすぎるやも知れず。
「正直、今の状態でも困る事は無いのだけれど――……折角なら解呪まで楽しもうと思って、」
十全で無くとも、今の所は命の危機に脅かされる事も、戦闘を楽しめない事もない。
あくまでも、遊びの一環として長い生の内の一時を過ごしているのだ、と
己の傷跡辺り、真剣そうに視線据え続ける彼へと告げる言葉。
じ。と、改めて相手を注視。
数秒の間を空け、指の隙間、其の奥に控える男の弛んだ口許に気付く。
真剣そのもの、と言った表情のくせ、器用な事をするものだ。
「セリアス。 そこに傷は無くってよ。」
ゆるりと伸びた右手が、男の額へと。
逃げられなければ中指で思い切り弾いてやろうと。そこそこ痛い筈。
■セリアス > 解呪まで楽しむと、そう言う彼女の様子は、らしいといえばそれまでか。
それは彼女の血筋や種族的なモノとは別の強さだ。
何十年かぶりでも、変わらぬ様子の相手がいささか眩くも見える。
視線を引き付けてやまない彼女の魅力たる所以。
……だ、等と。頭の中で適当なことを想い浮かべながら。
傷跡を気遣うと、彼女の色香に惑わされるのと。器用に同時進行していれば、
眼前に近づく、彼女の手に。気づいた時には、もう痛みが奔っていた。
「っ゛っ! ……た、確かに。ここいらで暮らす分には、困りそうもないです、ね」
口元を痛みに歪め、弾かれた額に指をやって。
其処を抑えながらへらりと、愛想笑いを彼女に向ける。
ふと、その愛想笑いを、幾らか胡散臭げな、常日頃浮かべるものに戻せば
額を撫でる手の下から覗くように、彼女の顔を見やって。
「お困りだったら、良かったのに。お手をお貸し、しそこねましたねぇ」
解呪なりの手助けの対価に、と。取引を持ち掛けられたのに、と。残念そうに漏らす。
昔馴染みであれば、男の趣味を知っているだろうか。
或いは、彼の家名と同じ名の、王都に居を置く商会の会頭が
そういう趣味をもっていることを、聞いたことがあるかもしれない。