2022/01/15 のログ
アナスタシヤ > 食事を取りながら、今後のことを考えていた。
寄る辺の無い一匹のミレー族がこの巨大な王都の中で暮らすと言うのはなかなかに大変そうだ。
とりあえずの食い扶持は稼げることがここ数日間で分かっている。
元より戦士として暮らしていた実力は自分がよく知っていた。

だがその後をどうする?
散り散りになった同胞はどうやって探す?

「なんだか、考えれば考える程気が重くなるな。」

口からため息を吐くと、がっくりと項垂れていた。

アナスタシヤ > この日は結局良いアイデアは思い浮かばず。
食事を終えると静かに店を後に。

ご案内:「食堂 平民地区2」からアナスタシヤさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアイバーニアさんが現れました。
アイバーニア > (とある昼の午後、通り沿いのテラスカフェに、飾り気のない。旅人という風情の少女が一人、幸せそうな顔をしていた。)

「……旅もいいけど、たまにはこう……文明に触れなきゃだね。」

(スプーンですくいあげるのは大きめサイズのプリン・ア・ラ・モード。温かくて甘いカフェ・オレと一緒に。普段の旅生活ではどうしても甘いもの、それも痛みやすい生菓子なんかとはご無沙汰してしまうものだ。旅の途中で手に入れたダンジョンのお宝や魔物の革や角などの素材を売ったばかりで今は懐も温かい。)

「ん~……甘いのばっか食べてたからしょっぱいのほしくなるな……」

(食べてる途中でメニューを開いて悩む。ちなみに、テーブルに積まれている皿の数はすでに5だ)

アイバーニア > 「店員さん……この、舌平目のムニエルと……白ワイン、辛口のを適当にお任せで……。」

(甘いものを食べながら魚料理を注文している。食べ合わせ?言葉としては知っている。まだ甘いものを食べるのかと思っていた店員は意表を突かれた様子だがオーダーを受けて)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にリンさんが現れました。
リン > 「はあ~ 無駄遣いしすぎたな
 今日の昼食は水かな……」

サイズのあっていないズボンやシャツをまくりあげて強引に着ている
子供のように小さな背丈の少年が通りを歩いていた。
背中には、身の丈に合っていない大きなバイオリンのケース。

「うわ! すごいなアレ……」

テラスカフェに近寄って、テーブルのひとつに広がっている皿の数に目を剥く。
どんな大食いの巨漢が陣取っているのかと思えば、
席についているのは質素な少女だというのに余計に驚く。

「君すごいね~、それ一人で食べてるの?
 どこにそんなに入るの?」

ちょこちょこと物怖じせずに近寄って、少女に尋ねてみた。

アイバーニア > (塩とハーブとバターでシンプルに仕上げられた舌平目のムニエルはお気に召したのか、大げさではないが幸せそうに噛み締めて味わう。)

「……ワイン……あぁワイン……これが人間の言う恋か……」

(恋なんて感情知らないくせに恋を語りつつ味わっていると声をかけられて)

「君が2人に見えないなら1人じゃないかな?……胃?」

(もぐもぐと、自分より小柄な女の子?男の子?子供なのだろうか?人間の年齢は分かりづらいし、子供は性別もよくわからない様子。)

リン > 「二人には見えないし胃に行ってるのはわかるけど……
 そういうことを訊いてるんじゃなくて!」

食事に専念したいのか、いかにもそっけない回答に眉をハの字にしてしまう。
近くの席に腰掛けると、足が地面から浮いてぶらぶらと揺れた。
単純な背丈は十の子供にも満たないが、口の利き方や顔つき、身体の華奢さは子供のものではない。

「そんなにたくさん食べる割にはお金持ちっぽい格好してないしさあ。
 食事以外にはあんまりお金かけないタイプ?
 それに……」

体格も小柄で、メリハリも薄い少女の体つきを眺めて。

「日頃からそんなに食べてるの~?
 その割には育ってないよね」

アハハ、と笑いながら。
怒られてもしょうがない失礼さだ。

アイバーニア > 「……質問が多いけど……」

(食べる手は止めない、特にそっけないというより通常運転なだけだが。ワインを一口飲んでいる辺りで、相手の背負っているなにかの楽器のケースに気づく。変に余裕があるため、魔力の感知はそんなに得意な方ではないが。なんとなく気づく、呪いかな?くらいは)

「……要件は?……」

(話しかけてきたのなら何か用があるのだろうというというシンプルな問いかけ。続く言葉に)

「遺言はそれでいい?」

(初めての笑顔。目は全然笑ってない)

リン > 「あっ、いえ、とんでもないです
 すみません、許してください」

唐突に作られた笑顔に、かなりの瞬発力を発揮して
椅子から飛び降りて土下座する。ちょっと擦りむいた。
弱者の生存本能がアラートを鳴らしたのだろう。

「いや、かわいい女の子がごはんたくさん食べてる光景が気になってついつい話しかけただけだよ……
 羽振りがよさそうだから、ひょっとしたら奢ってもらえるかなとか
 そういう都合のいいことは一切考えてません」

土下座の姿勢のままグゥ~と腹の虫が鳴った。

アイバーニア > (大人げないとか思われそうだけど、そもそも人間は成熟しているか否かくらいしか判断できないので、彼が大人だと言っても子供だと言ってもそのまま信じるだけで。土下座に続いて盛大な腹の虫まで聞こえるとため息を零し)

「……ふぅ……じゃあ、何か食べていいから。そのケース見せて?……」

(かわいいから声をかけただけと言われるといわゆるナンパだろうか?この人間が男なのか女なのかもよくわからないけれど、お酒も手伝ってそんなに悪い気はしなかったので。単に奢るというのもなんなので、少しだけ気になったその道具を見せてもらおうというところだ。向かいの席を指差して)

リン > 「え、本当!? うれしい~!!
 ……楽器を? あ、どうぞどうぞ……」

許しの気配を感じれば顔を上げる。花咲くような笑顔だ。
そして、周囲の風景から浮く、青く塗られたバイオリンのケースをうやうやしく差し出す。
開けてみれば、同様に青い、美しいがどこか奇妙なバイオリンが出てくるだろう。
なんらかの解析を行うなら、この青髪の人物を小さくする呪いがあること……
魔性の演奏が行えるということなどが、わかる。
あるいは、より詳しいこともわかるかもしれない。
触れたり見たりしても、即座に悪い影響が降りかかることはない。

渡した当人はというと、よじよじと向かいの席に座って
どの皿をもらおうかと迷っていた。