2021/12/10 のログ
■エレイ > やがて小さな公園の前に差し掛かれば、歩く足を止めて少し思案。
然る後、おもむろに公園の敷地内へと足を踏み入れる。
周囲には見える限りではやはりというか、誰の姿もなく。
フンス、と小さく鼻を鳴らしながら、公園の片隅にある東屋へと足を向け、
その屋根の下に入り込んでゆく。
そこには木製のテーブルと、それを挟むように同じく木製のベンチが設置されていて。
「──ふぃー。ここでちょいと一休みにしましょうかねぇ」
なんて独り言ちながら、傘を閉じつつベンチに腰掛け。
テーブルの上で頬杖ついて、雨に煙る周囲の景色をボケェー……と暇そうな顔で眺めていって。
■エレイ > やがて立ち上がると、再び傘を開いて雨の中を歩き出し──
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にカーレルさんが現れました。
■カーレル > 仄かに漂う香水が鼻の粘膜に染み付いてどうにかなってしまいそうなタイミングでようやく娼館を後にする
王都での密偵の仕事をなんやかんやでクビになった後、下働きをしていた古巣であるが、
この店の店主たる老婆には未だに良いように使われてしまうのである
今日だって朝イチで呼びつけられたかと思えば、調度品などの入れ替えを手伝わされ、
それが済めば今度は王都の外れに庵を構える薬師の所にまであれやこれやの薬を取りに行かされ、
戻ってくるなり、店の娼婦と揉めた客との間に立たされぐったりしてしまった
駄賃の1つもせびろうかと思い、老婆のいる部屋を訪ねたが店を開けるからさっさと帰れ、と言われる始末であった
人生落ち目の時に助けてもらった恩がありはするが、あの老婆にはどうにも逆らうことが出来ない…
流石にどうかと自分でも思うのだけど老婆の剣幕にまくしたてられると、
どうも自分に戦闘技術や生き抜く術を叩き込んだ師匠が頭をちらつくのである
「精神支配の魔法でも食らってんのかね…どうも…」
疲れ切った風で老婆の部屋を逃げるように辞し古くからこの店で働く顔なじみの娼婦に、
新しく入った愛らしい新人ちゃんを紹介して貰い、別れ際に懐が豊かなときには指名してあげて頂戴、
なんて営業をされるともう、苦笑しながらまたそのうちにね、なんていう他なかった…
大通りに出て懐から取り出した煙草を一本咥える頃にはすっかり日も暮れていた
娼館や酒場、冒険者向けの宿に商店が立ち並ぶ大通りは日が暮れても尚、盛況というべきか、
これから時間が立つにつれてより活気が出てきそうな気配で往来が増えていく
そんな人通りの増していく通りの隅っこを煙を吐きながら歩いていく
時折、顔見知りと出くわしたりするが疲れ切ったこちらの様子を察すれば、
にこやかに或いは、苦笑交じりに軽い挨拶だけを交わしていくのである
■カーレル > 煙草が短くなり吹いてきた風に身を震わせる
「さっさと帰るか、こういう日は…」
疲れた、とぽつりと続ければ足早に帰路に着くのであった
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からカーレルさんが去りました。